長年活躍してくれた様子のルイヴィトンのビジネスバッグ(ボヤージュ)です。
今回はヌメ革パーツの作成交換を承りました。
モノグラム地にも擦り切れ破れが見られますが、
ヌメ革パーツの交換では治らない部分です。
使用すると持ち手は汚れや損傷を避けるのは不可能な部分です。
綺麗な印象はありませんが頑張ってくれた感じが伝わりますねぇ~。
しかし、合成皮革素材が使用された部分はベタ付き劣化が見られます。
当社ではベタ付き劣化しないように合成皮革素材は本革仕様に加工します。
今回はご依頼通り、このままの状態で放置します。
内張りを取り外して本体全体をバラバラに解体したところです。
全てのヌメ革パーツを作成し直して組み立て直します。
パイピング革や変形していたマチ革など最高品質のヌメ革で新品に!
長年活用されたバッグですので消耗部品のファスナーも新品交換しました。
付け根革は負担が掛かる部分ですので、
裏面もヌメ革を張り合わせて強化芯材を挟み込んでいます。
負担が掛かる付け根革付近は本体側にも強化加工を施して縫製しています。
ヌメ革パーツの交換以外にも多数の加工を施しましたが、
合成皮革の劣化や本体全面の強化加工などはしていません。
現行品ですと20万円を超えるバッグですが、
このバッグが生産されたころのモノグラム地は頑丈ですし、
今回使用した革は最高級品です。
大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索