製造された年代は違いますが、すべてルイヴィトンのアマゾンというショルダーバッグです。
ショルダーの付け根革や底角デザインが違いますが全体のサイズやモノグラム柄の配置も異なります。
アマゾンはショルダー付け根革かファスナーの修理くらいしかトラブルの無いバッグです。
最近の商品でない限り、10年前後使用されてからの損傷ですのでトラブルとは言えないもので優秀です。
前後の角に付け根革を取り付けてあるタイプはかなり古いもので、直営店では修理してくれません。
最高品質の素材と丁寧な造りこみで仕上げられた本来のヴィトン製品だけに諦めるのは残念です。
20年以上前のバッグですので付け根革はボロボロですが切れていないようです。
こちらは8年前後使用した現行品に近いアマゾンですが、革が切れています。
使い方や環境で耐久性にバラツキはでますが20年を超えても切れていないものと差は歴然です。
内張りを解体して縫いつけ部を内側から見たところです。
補強のためにモノグラム地に革を貼りつけて縫製してあります。
縫製した糸もほどけないように、結んで留めてある事がわかります。
手間暇を惜しまず丁寧な加工を積み上げてブランド品質の商品を作り上げていた時代の仕事です。
こちらは現行タイプと同じマチに付け根革を取り付けたものです。
裏当て補強は施されていませんし、縫製糸はボンドで留めてあるだけです。
*組み立てられると外面からは見えない部分ですが、内側からの強化加工も重用ですので、
当社での修理は20年以上前のヴィトンより頑丈に加工しています。
使い古したバッグでも違和感がないように革を加工して作成しました!
裏面にも表面と同じ革を張り合わせて補強材も挟み込んでいますので頑丈です。
刻印入りカシメ金具も再生して元通りです。
モノグラム地にも強化加工を施していますし材料費は3倍で手間暇は10倍掛けていますので安心です。
自社商品でありながら、「古いものなので修理できません!」と断られてしまったアマゾンも復活です!
使用しているヌメ革も最高品質の革を使用していますのでバッグのためには当社での加工が正解だったかも?
バッグ名は同じでも、年代・造りこみ・素材など全てが異なるバッグでしたが最高品質の加工を施しています。
安い革一枚を折り返して縫いつけるだけでも見た目は大差なく仕上げることが可能で儲かりそうですが、
当社では手間暇や材料費を惜しむ様なコストダウンはしていません。
価格的にも直営店と以下の設定ですが価格で当社を選択されると残念です。
「大切に長く愛用したい品」のみ修理を承っていますので、価格優先の場合はご遠慮ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索