ヴィトン・ダヌーブの内張りの劣化!

大切なブランドバッグのリペア日記

2008年製造のダヌーブです。

綺麗な状態で古い物ではないのですが、内ポケットの合成皮革劣化でメーカー修理した跡があります。

(劣化して、べた付いた合成皮革を劣化の心配がある合成皮革で交換されていますガーン

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今回は前側のポケットの内張りが劣化しモノグラム地に色移りしています。叫び

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合成皮革は「軽く」「薄く」「安く」表面も均一で綺麗なんですが・・・・・劣化してベタツキが心配です。あせる

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前ポケットの内張りを正しく交換するためには本体内張りを取り外して、ここまでバラバラに解体が必要です。

一度解体すると損傷を与えずに組み立て直すには高い技術が必要です。

内縫いなので縫い目は見えない部分ですが本体外周は元々3重に縫われていて無数の縫い穴が空いています。

いい加減に組み立てると縫いしろに蜂の巣状態の穴が空き、かなり強度が低下します。ドクロ

本体外周(ヌメ革のパイピング)を縫製し直す時に元どおり組み立て余計な縫い穴を増やさないのは、

当社の「こだわり」ですが、10倍以上の手間暇が必要ですので直営店でもやらない?できない?加工です。にひひ

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モノグラム地の色移り汚れも綺麗になりました。チョキ

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二度と劣化しない様に本革で交換していますので安心して長くご使用いただけます。

本革を使用すると革を切ったり、厚みを薄くしたり、折り返したり、補強加工したりと合成皮革とは

比べ物にならない程の加工が必要になり材料費も高くなります。

しかし、劣化する心配がある合成皮革を再び使用して交換するなんて、論外です!

内張りを本革にすることで前面の強度もアップし型崩れの心配も低減しています。

安心して大切にご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索