本物がつくる偽物

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ヴィトンの財布です。
財布の内側の革ですが、どちらが良い革でしょう?
見極めれる人は少ないです。
1994年製造の財布と2001年製造のどちらも本物です。
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2001年製造の財布の革は表面に色つやを合わせた塗料を
吹き付けただけの革です。
表面だけに加工して誤魔化している革ですから、
少しキズがいくと塗料がはがれて、革の繊維が見えます。
一方、1994年製造の財布の革をみてみますと・・・
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16年使い続けて合成皮革部分がはがれていますが、
染めこまれた本革部分は美しく、しなやかです。
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長年の使用で全体的に色あせようとも、
その分、風格や使いこんだ味になって革が成長しています。
間違っても部分的に塗料が剥がれて下地が
むき出しになることはありません。本来のヴィトンです。
この素材だけでなく、表地・芯材など品質の低下はすべての材料で
見られますが、最近はもっと品質が低下しています。
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最近のモデルですが本革部分は中国製のヴィトンと
同等の品質になりました。(残念!)
本来の製品は良い材料と良い職人がプライドを
掲げて製造していました。
いつの頃からか本来の製品を自身でコピーして
コストダウンをしてきたのです。
ば・れ・な・い・よ・う・に・・・・です。
そして、偽物コピー品と同等の材料とプライドをすてた職人により
本物(ブランド)が作る偽物(コストダウン品)が作りだされています。
でも、品質など気に留めず、vuittonって
書いてたらOKな人には関係ないことかもしれません・・・