小さな小銭入れです。(シンガポールのおみやげでしょうか?)
かなり気に入られているとのことでリニューアルリペアで民芸品を高品質にバージョンアップさせます。
0.3~0.4㎜程の厚みしかない革ですので表の柄が内側まで透けています。
紙のような強度しかなくヤブレも多数あります。
内側には仕切りがあるのですが取り外しをご希望されています。(邪魔なようですね!)
糸で縫製はされておらず、革ひもだけで形になっていたようです。
右上の歪な形の革が仕切りだったパーツです。(やはり、お土産物のクオリティです)
全長12㎝程のマチ革部材は3か所で継ぎ足されて形作っています。
(おそらく何かの端材でお土産物を作成しているのだと思われます)
カブセ裏や内張りにも本革を使用して作り直しました。
見えませんが外周に編み込んだ革ひもの下でしっかりと縫製しています。
小銭が入る中側は濃い茶の本革で汚れが目立たない様にしています。
カブセの裏側まで濃い茶の革だと似合わないのでワイン色の革にしてあります。
継ぎ接ぎだらけのマチ革は新品作成しています。
完成!と言いたいところですが、ホックがイマイチなのでやり直します
革巻きタイプのホックで高級感を出してみました!
ペラペラだった全ての部材に補強材を張り合わせていますので、高級ブランド以上に頑丈です
内張りもすべて本革仕様で高級感もアップです。
高級ブランド品でなくても気に入った物は大切に長く使用したい・・・と、ご依頼いただきました。
人生で愛着の湧く品に出会える事は多くありませんので、大切にご使用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索