2001年3月にアメリカの工房で作成された財布です。
長財布でガマグチがあるモノグラム財布はUSAヴィトンだけだと思います。
口金金具の摘み部分などはメッキがはげた状態ですので、
長く愛用されていたと思いますが全体的に驚くほど良い状態を保たれています。
製造から20年近く経過していますので合成皮革素材の内張りはベタベタです。
合成皮革の劣化は丁寧に使用されていても避けようのない損傷。
コバ面の擦れや部材の剥がれもありますので折り曲げ部は強化します。
反対側も同様に。。。
芯材のない折り曲げ部で強度不足ですが良い状態を保たれています。
劣化した合成皮革の張替は大きく解体する必要があります。
ベタツキ劣化してしまうと・・・・
対面の本革素材に色移りします。
予定外ですが波うち変形も見られますので少し補正して組み立てなおします。
カードポケットも解体。
この財布から合成皮革素材はなくなり組み立て完了です。
折り曲げ部は強化心材を入れ込んでいます。
反対側も同様に。。。。
2度と新品購入できない財布ということもありますが状態の良さが羨ましいです。
本革仕様の内張りになりベタツキ劣化することはありませんので、
引き続き大切に長くご愛用ください。
とても羨ましく思える財布でした。
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