マークプレートを留めるビスが空洞タイプの頃の品ですので、
サフィアーノという革もしっかりと染込まれた上質な素材が使用されています。
三つ折財布ですから折り曲げ部が4箇所ありますが、すべて破れています。
縫い直す革が擦り切れて欠損していますのでホツレ修理もできない状態です。
内側の様子を見ても丁寧に使用されてきたことがわかりますが、
傷みやすい折り曲げ部の修理は少し遅すぎたようです。
小銭入れの右マチも1センチほど裂けています。
折り曲げ部の復元強化修理と合わせて、この部分も強化しておきます。
単純に縫い直すことのできない折り曲げ部は大きく解体して内側から復元します。
小銭入れのマチの亀裂は内張りを剥がして強化芯材を入れて復元します。
この財布が生産されていた頃のサフィァーノ革がPRADAの中では一番丈夫です。
擦り切れ破れがなくなり気持ちよくご使用いただけますので、
これまで同様、大切にご使用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索