LOUIS VUITTON Saumur M42256 小さいサイズの方です。
長年使い込んだ状態でヌメ革は限界を迎えていますが、
高品質時代のモノグラム地は良い状態を保っています。
長年使用したソミュールといえばショルダーの付け根付近が切れてしまうのが
定番の損傷です。
ここまで頑張ってくれれば褒めてあげたいくらいですね。
リニューアルリペア加工で全体的なメンテナンスを施してもよいと思える品ですが、
今回はボロボロに切れた部分を復元強化加工で復活させます。
同時にパキパキに硬化して欠損したカブセ外周のテーピング革も交換します。
切断して取り外した刻印入りカシメ金具も再利用できるように加工します。
切れた部分に強化芯材を挟み込みショルダーベルトをつなぎ合わせます。
当社で強化した部分は丈夫に仕上げていますので強度に心配ありませんが、
部分加工ですので未加工のヌメ革は長年酷使してきたままです。
長く愛用するためにも丁寧な取り扱いが最善です。
新品のヌメ革は白くて長年使用して変色したヌメ革とは反対色で目立ちすぎます。
漂白などの余計な加工を施していない良質なヌメ革を使用していますので、
時間が経過すると色合いも馴染んでくるのですが、
少しだけ補色加工して新品のヌメ革と比較してみました。
濃淡をつけながら薄らと補色するだけで新品のテーピングもかなり馴染みました。
すでに十分に頑張ってくれたバッグですが引き続き活躍してくれます。
大切に活用しながら次回は全体的な加工をお勧めします。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
(お手紙紹介です)
有限会社 レザークリエーション 様
本日、午前中に受け取りました。
どこが切れていて、つなぎ合わせたのか全く分かりません。
凄いですね!!
今回、リニューアルリペア加工をお願いしていないので、
テーピング箇所だけが新しく、全体的に浮いて見えてしまうかなと
思いましたが、補色加工して頂き有難う御座います。
良い感じの色になっていて、
今日から、早速 一緒に外出できます。
20年近く前にプレゼントで頂いた、思い出のバックでした。
5~6年前になんとなく、ショルダーの付け根を見て
初めてショルダーが切れているのに気づき、
見たときは、かなりショックだったのを覚えています。
それから、持ち歩く事はせず自宅保管していたバックが
持ち歩く事が出来て本当に嬉しいです!!
レザークリエーションさんをネットで拝見しなければ、
これからも、ずっと持ち歩く事が出来なかったかも知れません。
いいえ、捨てていたかも知れません。
本当に、有難う御座います。
バックの様子を見て、
次は、リニューアルペア加工をお願いしますね、
その時は宜しくお願いします。
また、お心遣い頂きました○○○○○も有難う御座います。
これからも、ブログで職人技拝見させて頂きますね。
(ハク君のブログも拝見していましたが・・・ハク君はお元気でしょうか?)
この度は、本当に有難う御座いました。
北海道 N 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
作業の傍らでハクは元気に過ごしています。
良質なモノグラム地は状態な良好ですので、
出来る限り現状を維持しながら活用してください。
ありがとうございました。