ジャンポールゴルチェの長財布です。
赤と黒のプリント加工が施された素材ですので、
基本的に補色加工や染め直しは不可能な素材です。
プリント柄と重なって「jean-paul-gaultier」のロゴマークが見えません。
底角は革が擦り切れて穴がいた状態で革の繊維が毛羽立っています。
反対側も同様に。。。。
カブセの角も表皮が無くなり革の繊維が露出。
同様に。。。。
擦れてしまう事が避けられない外周はスレスレ状態です。
黒革部分も同様に。。。。
内部材を見ると丁寧に使用されていることがわかります。
擦れに弱い素材で補色などの加工が難しい素材ですが、
出来る限り改善させます。
擦り切れ穴が空いた底角は解体して内側から強化しながら穴を塞ぎます。
こちら側も同様に。。。。
マチ部材も剥がさなければ強化芯材を入れ込むことができません。
この部分に芯材を入れ込みます。
外周の補修と底角の復元強化加工の完了です。
外周の擦れは目立たなくなりました。
黒革部も同様に。。。。
毛羽立ちや擦り切れ穴を整えたあと補色して外周の擦れが目立たなくなりました。
擦れに弱く耐久性の低い素材ですので丁寧な取り扱いが必要です。
大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
(お手紙紹介です)
有限会社レザークリエーション 御中
お世話になっております。
本日無事に修理品を受け取りました。
どこの修理を依頼したのか、ほとんどわからない状態となり、
大変満足しております。
前回(別のゴルチエの財布)に引き続き、
綺麗に修理していただき本当にありがとうございました。
また何かありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
お礼と受け取り確認のご連絡までにて失礼いたします。
愛知県 T 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
取り扱いが難しいプリントレザーですが、
傷みやすい折り曲げ部には黒い革を使用して、
メーカーも構造を配慮しています。
美観を整えるメンテナンスが困難な財布ですので、
出来る限り良い状態を保ちながら、
ご使用ください。