ルイヴィトン ガマ口財布のリニューアルリペア


1997年に製造されたルイヴィトンのガマ口財布M61663です。

15年以上が経過していますが、とても丁寧に愛用されている事がわかる状態です。

 

 

 

 


内部材の革も外面のモノグラム地と同様に最高品質だった頃の財布です。

丁寧に使用されていますが、さすがに各部には擦れ傷等の損傷が見られます。

 

 

 

 


各パーツの淵は革の表皮が擦り切れて繊維が毛羽立っています。

 

 

 

 


ガマ口の中の黒い部分は表皮が擦り切れた部分に汚れが染み込んだ状態です。

 

 

 

 


内張りの合成皮革は劣化しています。

毎日のように使用する財布は負担が大きく痛みやすいアイテムです。
長年頑張ってくれましたがリニューアルリペア加工を施し、
これまで以上に頑張ってもらえるように加工します。

 

 

 

 


口金金具を取り外し解体です。

 

 

 

 


しっかりと張り合わされた合成皮革を薄い革部材から剥がしとるのは、
細心の注意が必要で時間が掛かります。

最近の品なら解体も楽なんですが、古いヴィトンは頑丈すぎます。

 

 

 

 

 


がま口の中の黒い汚れを取り除いた様子です。
金属の小銭を入れる部分ですので避けようのない損傷ですね。

負担がかかる部分には強化加工を施し、合成皮革は本革仕様に変更して組み立てます。

 

 

 

 


負担がかかる縫い合わせ部や折り曲げ部などは手縫いで頑丈に縫製します。

 

 

 

 


小銭入れの中も綺麗になりリニューアルリペア加工の完成です。

 

 

 

 


擦り切れも補修され綺麗になりました。

自然に劣化してしまう合成皮革はなくなり各部が強化されていますので、
安心してご使用いただける状態です。

 

 

 

 


いつの時代もブランド品は高価ですが、良い時代に良い品を購入されています。

使用すれば傷や汚れは避けようのない損傷ですが、
痛みやすい折り曲げ部などにも強化加工を施してありますので、
引き続き大切にご使用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索