Salvatore Ferragamo 二つ折り財布です。

全体的に色落ちが目立ちます。

小銭入れのカブセ折り曲げ部が擦り切れて穴が空いています。

角部も同様に。。。

手垢などの汚れが染み込んでいますのでカブセを開いても大きな差は感じませんが・・・

小銭入れの内張りは劣化していますが使用可能なので今回はこのままで・・・

今回は折り曲げ部４箇所の復元強化加工と外面の補修補色加工を施します。

とても良い革が使用されていた頃の財布ですが色落ちが・・・

汚れを取り除くとカブセの下に隠れる部分と外面の差が歴然です。

手垢汚れなどでカモフラージュされた状態ではなくこれが現状の姿です。
汚れを除去しないで染め直し加工をする業者が多いようですが、
面倒でも重要な工程です。

カブセは黒とは言えない状態ですねぇ～

札入れ天部の内側も同様に。。。

小銭入れカブセの折り曲げ部は裏側から強化芯材を入れ込んで、
擦れ切れ穴を補修します。

反対側も同様に。。。

本体の折り曲げ部にも擦り切れ穴が・・・・

内側に強化芯材を入れ込みます。

折り曲げ部４箇所の復元強化加工と補修補色加工の完了です。

毎日のように使用する財布は傷みも早くなり損傷は避けられません。

傷みやすい折り曲げ部を強化しておくと大きな損傷に発展することも少なくなり、
結果として長く愛用することが可能ですが、
少し中身を詰め込みすぎなようで型くずれしています。
とても良い財布ですので中身をスッキリさせると負担が減り良い状態を保てます。

大切にご使用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

（お手紙紹介です）

レザークリエーション様

本日手元に届きました。
ドキドキしながら対面しましたが、完璧な仕上がりに感激しました。
ほんとうにありがとうございました。

白のカービングバックは祖母の形見で随分古いものですが、
２０年間大切に使っていました。

限界を感じてからも、放棄することができず２年ほど悩みながら修理先を探していましたが
レザークリエーションさんに出会い、ここならば復活できると思い、お願いしました。

あらためて画像を見て、状態の悪さを認識しましたが
全体はもちろん、付け根皮が新品同様に復活して驚いています。

この先はメンテナンスしながら死ぬまで使うつもりですが、その後は、
また、誰かに形見として託したいです(^^♪

フェラガモのサイフもお陰様で復活し、手触りも前より柔らかくなりました。

あんなにボロボロでも、使っている本人はあまり気にならないものですが、
周りから見ると、随分色あせたサイフだったようですね(-_-;)
仰るとおり、、パンパンに詰めていたので痛みも早かったのでしょう。

これからは見た目もよく使っていきたいです。

重ね重ねありがとうございました。

愛知県　O　様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
今回は付け根革の復元強化加工とコバ仕上げ直しに底鋲固定だけでしたが、
持ち手やカブセなども負担がかかる部分です。
様子を見ながら使用され重症化する前にメンテナンスされる方が安心して長く使用できます。

また、フェラガモの財布は現在では購入出来ない品質の素材が使用された良い財布です。
大切に長く愛用ください。

ありがとうございました。

PRADAのショルダーバッグです。

プラダといえば内張りの布が破れるトラブルが定番ですが、
今回は外側テスゥート地が大きく破れています。

布地の織りがほどける様に破れていますので、
縫いしろ部は横糸が抜けて筆先のような状態です。
この状態では縫い直すことができません。

内張りを解体して裏側に強化芯材を入れ縫製します。

破れ部の復元強化加工の完了です。

織りがほどけた繊維を縫製しても糸が簡単に抜けてしまいますが、
強化加工を施していますので新品時より頑丈です。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

old　LOEWE　wallet　です。
古い品だけにとても丁寧に作成された財布ですが各部に損傷が見られます。

後面はカブセタイプの小銭入れです。

小銭入れのカブセを開くと色あせや傷の状態がクッキリと！

小銭入れの中は汚れや傷がありますが本革仕様で劣化はありません。
とても良い素材と丁寧な作り込みです。

外面同様、外周もスレスレ状態です。

外面とのギャップがありすぎて内部材は綺麗に見えますが・・・

内部材も全体的に色あせ、傷や汚れなどが各部に見られます。

いつもブログで紹介する一番傷みやすい財布の折り曲げ部です。

外面の傷み具合から考えると擦り切れて穴が空いていても不思議ではないのですが・・・
折り曲げ部の内側に布が補強のために貼り合わせてありました。

この財布が製造されていた頃は当然のように施されていた最低限の補強加工ですが、
最近の財布で折り曲げ部に補強が施された品は希少です。
外観からは見えない部分ですし量産品となると僅かな手間も省きたくなるのが現状です。

両側の折り曲げ部とも内側から布を貼り合わせてあるだけですが、
とても良い効果を発揮していることがわかります。

本当は布を張り合わせるにも、もう少し効果的な方法があるのですが、
量産品なら仕方ないですし十分に効果を発揮しています。

こちらは小銭入れのカブセを解体したところです。
カブセにも折り曲げ部は存在しますが補強のための布は無いようです。

カブセの折り曲げ部は革が擦り切れて穴が空いています。

布を貼り合わせ補強された本体の折り曲げ部との差は歴然ですねぇ～

こちら側も同様に。。。

当社がブログで頻繁に紹介している折り曲げ部の強化加工の重要性が、
理解していただける症例です。

裏側から強化芯材を入れ込んで復元強化加工を施します。

布で強化されていた部分も当社で施す強化加工と比べると少し頼りないので、
4箇所すべての折り曲げ部を強化加工します。

全体のリニューアルリペア加工の完了です。

小銭入れの中も綺麗になりました。

折り曲げ部4箇所には強化芯材を入れ込んでホック金具も新品交換しています。

全体の傷や色あせなども補修補色加工でリフレッシュしていますが、
長年酷使された革素材に変更はありません。

年代物ですが2度と新品購入できない高品質な財布ですので、
今後は労わりながら大切に長くご使用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

（お手紙紹介です）

レザークリエーション様

修理品が届きました。
とてもきれい、見違えました！
「死ぬまで使えるわね（＾＾）」と友人が言いましたが
ほんとにそうですね。
ありがとうございました。

埼玉県　M　様

ロエベの財布はとても良い職人が作成した財布です。
今回の加工で長年使用してきた状態から強度など改善していますが、
長年使い込んだ財布であることに違いはありません。

同じ品質の財布を購入するのは難しい時代ですので、
これまで以上に大切に長く愛用ください。

morabito（モラビト）のハンドバッグです。

モラビトといえばクロコなど爬虫類素材を連想される方が多いですが、
こちらは牛革素材のハンドバッグです。

持ち手を取り付けるために丸いカシメ金具が少し右に傾いて付いています。

持ち手を貫通している足部分が圧縮されて潰れることで抜けなくなるのですが、
正確にかしめなければ足部分が曲がってしまい丈夫に取り付けできません。

また、潰れる足部の強度不足やメッキ加工の影響で足が折れてしまうことも。
それなりのコツが必要で品質も重要なのがカシメ金具なんです。

こちらは持ち手の裏側で凸凹あるカシメ金具の凹側です。
凸側の足がかしめられて潰された跡が表面にまで出てきています。

カシメを取り付ける作業自体は一瞬なんですが熟練した職人でも失敗することがあります。
失敗したらやり直したいのは山々ですが取り付けは一瞬でも、
失敗したカシメ金具を取外すのは何倍もの時間がかかり、
何より取り外す作業は無理やりなので革に損傷を与えるリスクがあります。

当社では毎日のようにカシメ金具を取り除く作業をしていますし、
取り外した金具を再生して再利用する事まで日常茶飯事ですが、
量産品だと少しくらい歪んでいても見て見ぬふりしたい気持ちは理解できます。

4箇所全ての凹側カシメ金具は同じようなカシメ傷が露出しています。

表面に傷が出るような取り付けは論外ですが、足折れも発生していますので、
今回は丈夫な金具に交換します。

かなり高級感のあるカシメ金具に交換しました。

裏面にカシメ傷はなく撮影者の影が写りこんでいます。

2度と取れないようにとのご要望でしたので再生加工ではなく、
信頼度の高い金具に交換しました。
外観からは見えない足の部分が通常のカシメと強度や構造が違います。

持ち手の革がボロボロになって切れない限りは外れないカシメ金具です。

今回のように足折れで抜け落ちる心配はありませんので、
安心してご使用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

グッチのバンブー持ち手ショルダーバッグです。

天然素材のバンブー持ち手を黒く塗装したモデルですが、
バンブーが広がるのは同じですので紐などで縛っておくのは有効ですね。

バンブーと金具を連結するシャフトを紛失されています。
シャフトを作成して持ち手を取り付けます。

底角など本体には色あせや擦れ傷が目立ちます。

パイピング革は表皮が擦り切れて革の繊維が露出して毛羽立っています。

アップで見ると本体も、かなり色落ちしてますねぇ～

全体的に黒というよりグレーに近い状態。
内側にマグネット金具がある部分は強く擦れてしまうので丸い形に色落ちしています。

内側の天部も同様に。。。

ショルダーベルトも同様に。。。

塗装されたバンブー持ち手も色ハゲが見られます。
この部分も含めて全体をグレーから黒に復活させます。

ショルダーベルトやバンブーも含めて本来の黒さが復活しました。

表皮が擦り切れた部分を一箇所づつ補修加工して表面を整えたあと染め直しています。

擦れてしまうのは避けられない底角ですが、
重症化する前にメンテナンスすれば良い状態を保てます。

シンプルなバッグですのでトラブルの少ないアイテムです。
それだけに傷や色あせでグッチらしさがなくなると残念な状態に見えてしまいます。

本革で色落ちしないものはありませんが、
汚れや色落ちを抑えるコーティング加工も施してあります。

大切にご使用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

（お手紙紹介です）

レザークリエーションさま

大変お世話になりなりました。
先ほど、受取りました。

型崩れや内貼りの損傷、色褪せたひどい状態だったにもかかわらず、
見事な姿で戻ってまいりました。
諦めていただけに、嬉しくてたまりません。
感謝の気持ちでいっぱいです。
そして素敵な○○○○○にも感激です。

本当にありがとうございました。

次のバッグを送らせていただきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

『レザークリエーション』私の強い味方です!!

千葉県　K　様

基本的に丁寧に使用されていますので、
色落ちなどは長年愛用していれば避けようのない定番の損傷です。
本革は少しづつ色落ちしてしまうものですが、
数年ごとにメンテナンスしていれば良い状態のまま長く愛用できます。

引き続き、大切にご使用ください。

グッチGG柄二つ折財布です。
外周のコバ塗料が剥がれて芯材が露出しています。

内布や革部材など貼り合わせて縫い留めてありますので、
コバの塗料が剥がれると芯材などが出てきます。

この辺りは芯材と内布の繊維が飛び出してきています。

接着が剥がれ割れてしまったコバは塗料では隠せません。
全ての部材を貼り合わせ直してコバ面を均一にして塗料仕上げします。

この辺りも同様に。。。。

角部のめくれ上がった部分や毛が生えたように飛び出した内布の繊維も
このままでは仕上げることはできませんねぇ～。

コバ面をしっかりと形成してコバ仕上げ直しします。

コバ面が均一に仕上がりました。

重ね合わせる部材枚数が一番多い部分も均一です。

この辺りも同様に。。。。

角部も綺麗になりました。

外周が擦れてしまうのは避けようがありません。

面積が小さい厚み部分ですので気にされない方が多いですが、
財布の良い状態を保つにはとても重要な部分です。

定期的にメンテンスを繰り返すのが財布を長く愛用する秘訣です。
大切にご使用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

（お手紙紹介です）

有限会社レザークリエーション 様

昨日朝、無事にお財布が届きました。
封を開け、きれいになったお財布に、主人と驚きました。
茶の中に白い綿が出ていたお財布が、茶色一色になり
見違えるようでした。

出かける前に届いたため、帰ってきた財布お準備をし、
一緒に出掛けました。
鞄から出すたびに、主人が何度も見つめていました。

「これで、また長く使える。きれいにしてもらったから、
大切に使わないあとね」と言っていました。

この度は、本当にありがとうございました。

東京都　M　様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。

財布の外周は擦れ易いので負担が掛かります。
愛用していれば損傷は避けられない部分ですが、
良好な状態に保っておけば財布全体が長持ちします。

大切にご使用ください。
ありがとうございました。