ミュウミュウがま口財布の摘まみ折れ

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ミュウミュウのガマグチ長財布です。

 

 

 

 

 

miumiu (3)
口金金具の摘まみが折れてしまい使用できない状態です。

ガマグチの中にファスナーポケットがあり負担が掛かる構造のためか?・・・
それとも口金金具の強度に問題があるのか?・・・

いずれにしましても丁寧な取り扱いが必要な口金金具です。

 

 

 

 

miumiu (4)
床革に型押し加工を施した外面の素材もデリケートすぎる素材です。

 

 

 

 

 

miumiu (5)
傷みやすい折り曲げ部や擦れやすい外周には色剥がれが見られます。

 

 

 

 

 

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ホックの開閉で負担が掛かるベロ革も傷みが出やすい部分です。

ミュウミュウらしい可愛さや便利に使える構造の財布ですので、
外面素材と口金金具の耐久性が向上すれば鬼に金棒なんですが・・・

その辺りを理解しながら丁寧に活用するしかありません。

 

 

 

 

 

miumiu (7)
本体から口金金具を取り外して摘まみ部を再生します。

 

 

 

 

miumiu (8)
この辺りはミュウミュウの財布だけでなく汚れが溜まりやすい部分です。
時々、清掃しておく方が気持ちよく使えます。

 

 

 

 

miumiu (9)
摘まみ部を再生して金具全体を再メッキ加工してピカピカに復活しました。

 

 

 

 

 

miumiu (10)
折り曲げ部や外周の擦れも補色加工して色落ちが目立たなくなりました。

 

 

 

 

miumiu (11)
良い状態を保ち続けながら長く愛用するのは難しい財布ですが、
この財布を綺麗に使えれば、どんな財布を選んでも長く愛用できると思います。

「丁寧に使う」ということを教えてくれる財布ですので、
出来る限り良い状態を保ちながら活用ください。

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ボッテガのメッシュ修理

bottega veneta (1)
ボッテガベネタの二つ折り財布です。

 

 

 

 

 

bottega veneta (2)
折り曲げ部は傷みやすい部分ですがメッシュ革が切れて重症です。

 

 

 

 

bottega veneta (3)
反対側の折り曲げ部もコバ面がボロボロでメンテナンスが必要です。

 

 

 

 

 

bottega veneta (4)
角部も擦れやすく傷みやすい部分です。
今回は両側折り曲げ部の復元強化加工とコバ面の仕上げ直しです。

 

 

 

 

bottega veneta (5)
解体して強化芯材を入れ込んで組み立て直しました。
コバ面も仕上げ直していますのでスッキリです。

 

 

 

 

bottega veneta (6)
反対側の折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 

 

bottega veneta (7)
内側から見てもスッキリ。

 

 

 

 

bottega veneta (8)
折り曲げ部は傷みやすい部分ですが、コバ塗料が剥がれたり、
糸が擦り切れたタイミングで早めにメンテナンスしておけば、
良い状態を保ちながら長く愛用できます。

大切に長くご愛用ください。

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セリーヌ ショルダーバッグの修理

celine sd (1)
セリーヌのショルダーバッグです。

中央のロゴプレートなど、すべての金具類はゴールドメッキが剥がれ、
長く愛用されてきたことがわかります。

 

 

 

 

 

celine sd (2)
外周のパイピング革は表皮が剥がれて革の繊維が毛羽立っています。

 

 

 

 

celine sd (3)
マチ全体に縫いつけられたショルダーベルトの付け根革も擦り傷が目立ちます。

 

 

 

 

celine sd (4)
ショルダーベルト先端は芯材が擦り減り、革もペラペラです。

 

 

 

 

celine sd (5)
こちら側の付け根はボール紙の芯材が残っていますがボロボロです。

 

 

 

 

celine sd (6)
ショルダーベルトの中央部にも芯材が欠損した部分が見られます。

 

 

 

 

celine sd (7)
ショルダーとファスナーエンドをカシメ金具で固定した部分には接着の跡も・・・

 

 

 

 

celine sd (8)
パイピングの芯材が欠損した部分もあります。

 

 

 

 

celine sd (9)
芯材だけでなく外面の革まで擦り減った部分もあります。

 

 

 

 

celine sd (10)
パイピングの芯材が内張りを突き破っている箇所も・・・・

 

 

 

 

celine sd (11)
ショルダーベルトは両側の先端部と中央部のみ部分的に復元強化加工します。
ボール紙の芯材はボロボロ状態ですねぇ~。

 

 

 

 

celine sd (12)
ショルダー側の付け根のみ復元強化加工で丈夫に仕上げています。

 

 

 

 

celine sd (13)
マチの付け根革やパイピング革など補修補色加工も完了です。

 

 

 

 

celine sd (14)
底角6か所は部分的に芯材を入れ替えて再生しています。

 

 

 

 

celine sd (15)
ショルダーベルトは全体的にコバ面を仕上げ直し、
全体的にクリーニング加工も施しています。

現役復活できる状態に戻りましたので大切に活用しながら、
数年後にリニューアルリペアをお勧めします。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検

(お手紙紹介です)

本日、セリーヌとグッチのバックを受け取りました。

楽しみに待っていたかいがありました!
ほんとにきれいにして頂き感激しました。
大叔母と母が喜んでくれることと思います。

今はいいものを長く大切に何世代も受け継ぎ使うということが、
なかなかむづかしくなっており、修理より買い替えをすぐに勧められます。
それでも、私は新しいものが欲しいのではないのです。
古いからこそ質の良いものが残っています。
そういうものを永く大切に使っていきたいと願っています。
その願いを叶えてくださる、
そんな素晴らしい仕事をされている方に出会えたことに心より感謝しております。
ありがとうございました。

 

大阪市 W 様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
古き良き時代に作成された高品質な品は、
良質な素材で丁寧に作成されています。

二度と新品購入できない本来のブランドバッグですので、
大切に長くご愛用ください。

ダンヒル長財布の折り曲げ部の強化

dunhill (1)
長年活用されたダンヒル長財布です。

外面にはブランドロゴマークもなくシンプルな財布だけに、
折り曲げ部の変形が目立ちます。

 

 

 

 

 

dunhill (2)
裏面から見ても同様に。。。。

 

 

 

 

 

dunhill (3)
折り曲げ部は糸がホツレ、革が擦り切れて欠損も見られます。

 

 

 

 

dunhill (4)
内張りを剥がして強化芯材を入れ縫製しコバ面を仕上げなおす工程ですが、
変形も酷いので・・・・

 

 

 

 

dunhill (5)
反対側の折り曲げ部はもっと変形しています。

 

 

 

 

dunhill (6)
内部材にはダンヒルのロゴマークが見られます。

傷や汚れなどは見られますが折り曲げ部が丈夫になれば、
まだまだ、活躍してくれる状態です。

 

 

 

 

dunhill (7)
今回は小銭入れファスナーの引手革も作成します。

 

 

 

 

dunhill (8)
二つ折りの財布を大きく開くと天部全体がシワになるのは構造上の問題です。
構造の説明は割愛しますが耐久性が高くなる構造です。

 

 

dunhill (9)
折り曲げ部の復元強化加工の完了です。

 

 

 

 

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反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

dunhill (11)
引手革も作成完了。
デザインやサイズはダンヒルですが強化して丈夫に仕上がっています。

 

 

 

 

dunhill (12)
外周のコバ仕上げも完了して、まだまだ活躍してくれそうです。
シンプルな黒革の財布ですが良質な素材が使用された良い品です。

大切に長くご愛用ください。

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セリーヌ ショルダーバッグの金具修理

celine sd (1)
古いセリーヌのショルダーバッグです。

各部に擦れ傷が見られ使い込まれた様子です。

 

 

 

 

 

celine sd (2)
ショルダーベルトは上下のどちらでも固定できて長さ調整が可能です。

 

 

 

 

celine sd (3)
ショルダーベルトを長くすると、こんな感じです。

 

 

 

 

 

celine sd (4)
各部に引っかき傷や擦れ傷が見られます。

 

 

 

 

 

celine sd (5)
ショルダーベルトもスレスレ。

 

 

 

 

 

celine sd (6)
コバ面は仕上げ直しが必要です。

 

 

 

 

celine sd (7)
大きなセンターのロック金具はベルトのバックルのようなデザイン。

 

 

 

 

 

celine sd (8)
開くとこんな感じ。。。。

 

 

 

 

 

celine sd (9)
セリーヌのロゴマーク部分でカブセを留める仕様なんですが・・・・

 

 

 

 

 

celine sd (10)
付け根のカシメが折れて外れていますのでカブセを留められない状態です。

 

 

 

 

 

celine sd (11)
内張りを解体してロック金具を取り外しました。

 

 

 

 

 

celine sd (12)
外れたパーツを加工してビスで固定する仕様に変更してロック金具を再生します。

 

 

 

 

 

celine sd (13)
本体にロック金具を取り付けて再生完了です。

 

 

 

 

 

celine sd (14)
これでカブセをロックすることが可能になり復活しました。

 

 

 

 

 

celine sd (15)
ショルダーベルト先端の金具は青錆で可変ボール部が作動しない状態でしたが、
ベルトを長く伸ばしてもマチの金具とかみ合うようになりました。

 

 

 

 

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本体のコバ仕上げも完了。

 

 

 

 

 

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ベルトのコバ面も仕上げ直し、擦れ部も少し補色しておきました。

 

 

 

 

celine sd (19)
古いブランドバッグは金具が破損するとメーカーにパーツがないことが多く、
修理が不可能になるケースが多いです。

金具を解体して再生しましたので元のデザインのまま活用いただけます。
大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

担当様

バッグが一昨日、無事に到着しました。
綺麗に修理して頂いて、妻も大変喜んでおります。

ブログを拝見しましたが、考えていたよりずっと複雑で手間のかかる修理であったと驚きました。
また、返ってきたバッグを見て「革が綺麗になっている」と妻が申しておりましたが、
補色もして頂いたと知り感謝しております。

この度はありがとうございました。
またご縁がございましたら、宜しくお願いします。

東京都 T 様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
最高品質時代の良いバッグですので大切に長くご愛用ください。

ありがとうございました。

他店修理のやり直し加工

Maison Martin Margiela (1)
Maison Martin Margielaの大きなショルダーバッグです。

 

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (2)
上質な柔らかい革ですが擦れや色褪せが見られます。

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (3)
ショルダーベルトの付け根は負担が掛かる部分で、
ボール紙のような芯材に傷みが見られます。

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (4)
元々、シヨルダーベルトの外周にはステッチがない接着だけの構造でしたが、
他店様にてステッチを追加する加工を施されています。

ステッチは中途半端な位置から縫われて縫い幅もバラバラで、
まっすぐには縫われていない状態です。

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (5)
ステッチのラインが蛇行しています。
ショルダーベルトは人的損傷が与えられていますので作成交換が必要です。

そして、本体には黒い点汚れが見られます。

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (7)
ショルダーにステッチを追加したあと、コバ面も仕上げ直したようですが・・・

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (8)
バッグの本体にコバの塗料をポタポタとこぼしながら加工したようです。
今回は加工しませんが、
ここだけでなく他の箇所にもポタポタ汚れが数か所見られます。

 

 

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (9)
内ファスナーポケットの額革に破れがあり復元強化加工を施します。

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (10)
芯材のボール紙がボロボロですので部分的に強化芯材を入れ組み立てます。

 

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (11)
額革は復元強化加工で復活しました。

この部分も破れてボロボロでしたが人的損傷でなかったので、
再生が可能でした。

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (12)
ショルダーベルトも作成完了です。
少しピンボケですがコバ面の仕上がりの違いは分かると思います。

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (13)
ステッチのラインも真っ直ぐです。

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (14)
ショルダーベルトの取り付け部も強化加工を施してあります。

 

 

 

 

Maison Martin Margiela (15)
色褪せや擦れ部を補修されるタイミングで、
他店様のコバ塗料の汚れを取り除くのがお勧めです。

作成したショルダーベルトには強化芯材を挟み込んで丈夫に仕上げてます。
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション御中

さきほど、バッグを受け取りました!
綺麗に直して頂きありがとうございます。

ベルトを見る度に憂鬱になっていましたが、
これでやっと気分良く使うことが出来ます。
最初からこちらで修理していれば、、、と悔やまれますが、
これから大事に使って行きたいと思います。

ありがとうございました。

神奈川県 Y 様

当社では初めて加工するメーカーのバッグでしたが、
高品質な素材で丁寧に作成された良いバッグです。
大切に長くご愛用ください。