Maison Martin Margielaの大きなショルダーバッグです。
ショルダーベルトの付け根は負担が掛かる部分で、
ボール紙のような芯材に傷みが見られます。
元々、シヨルダーベルトの外周にはステッチがない接着だけの構造でしたが、
他店様にてステッチを追加する加工を施されています。
ステッチは中途半端な位置から縫われて縫い幅もバラバラで、
まっすぐには縫われていない状態です。
ステッチのラインが蛇行しています。
ショルダーベルトは人的損傷が与えられていますので作成交換が必要です。
そして、本体には黒い点汚れが見られます。
ショルダーにステッチを追加したあと、コバ面も仕上げ直したようですが・・・
バッグの本体にコバの塗料をポタポタとこぼしながら加工したようです。
今回は加工しませんが、
ここだけでなく他の箇所にもポタポタ汚れが数か所見られます。
内ファスナーポケットの額革に破れがあり復元強化加工を施します。
芯材のボール紙がボロボロですので部分的に強化芯材を入れ組み立てます。
この部分も破れてボロボロでしたが人的損傷でなかったので、
再生が可能でした。
ショルダーベルトも作成完了です。
少しピンボケですがコバ面の仕上がりの違いは分かると思います。
色褪せや擦れ部を補修されるタイミングで、
他店様のコバ塗料の汚れを取り除くのがお勧めです。
作成したショルダーベルトには強化芯材を挟み込んで丈夫に仕上げてます。
大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
(お手紙紹介です)
レザークリエーション御中
さきほど、バッグを受け取りました!
綺麗に直して頂きありがとうございます。
ベルトを見る度に憂鬱になっていましたが、
これでやっと気分良く使うことが出来ます。
最初からこちらで修理していれば、、、と悔やまれますが、
これから大事に使って行きたいと思います。
ありがとうございました。
神奈川県 Y 様
当社では初めて加工するメーカーのバッグでしたが、
高品質な素材で丁寧に作成された良いバッグです。
大切に長くご愛用ください。