GUCCI グッチ GG柄布地の擦り切れ・破れ


GUCCIのショルダーバッグです。

 

 

 


かなり活用されているようで背面のGG柄の布地が擦り切れています。

 

 

 


擦り切れて破れていますので裂けていない周囲もヘロヘロ状態です。

GG布の張替えや背面ポケットを作成して破れた部分を隠しながら強化するのが、
安心して長くご使用いただける最善策と考えますが、
今回は内張りを解体してGG布地の裏面に補強して破れた部分を塞ぐ加工をします。

 

 

 


底角あたりも傷んでいますねぇ~

 

 

 

 


全面にスレスレになっている部分が見られます。

 

 

 


今回は背面の重症部のみ裏側からの補強加工を施しました。

 

 

 

 


限界を超えるところまで活用されてきたバッグですが、
背面なんで体に隠れるので大きな破れがなくなり、なんとか使用できそうです。

もうひと踏ん張りしてくれそうですね!

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gucci グッチ財布のテーピング革の修理


グッチ財布の外周テーピング革が数箇所擦り切れて破れています。

 

 

 

 

 


角の破れです。

 

 

 

 


折り曲げ部の破れです。

 

 

 

 


テーピング革は全体的に擦れて毛羽立った状態ですが、
今回は革が欠損した5箇所を部分的に交換して修理します。

 

 

 

 


折り曲げ部やカブセの付け根など傷んだ部分のテーピング革を取り除きました。

 

 

 

 


テーピングの全交換という選択肢もありスッキリしますが、
同じ方が同じように使用すると同じ部分が同じように傷みます。(ややこしい?)

 

 

 

 


テーピング革はデザイン上も重要なパーツですが、
本体を守るプロテクターの役目もしています。

テーピング革はボロボロでしたが取り外した部分の本体に損傷はありません。

 

 

 

 


テーピング革の部分交換の完了です。

交換していない部分も補修補色加工でスッキリです。

 

 

 

 


折り曲げ部です。

 

 

 


カブセ付け根です。

 

 

 

 

カブセ側のホックがユルユル状態でしたので調整加工も施し完了です!
外周のテーピングが綺麗になると財布全体が引き締まりますね。

プロテクターの役割をしているテーピング革は消耗部品と考え、
定期的にメンテナンスされることが財布を長持ちさせる最善策です。
大切にご使用ください。
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コーチ(coach)のショルダーカット加工


コーチ(coach)のショルダーバッグです。

ショルダーベルトを20センチ短く加工するのですが・・・・

 

 

 

 

 


ショルダーの長さ調整の穴は4個です。

穴の数は奇数でないと「真ん中の穴」が存在しなくなるため、
3個穴や5個穴などが一般的なんですが・・・

 

 

 


小柄な方でショルダーが長すぎたために、
ご自身で等間隔でない箇所に穴を開けておられます。

 

 

 


ご自身で空けた穴にセットすると先端がかなり余り不格好です。
その上、・・・・

ショルダーの肩当ても肩からずれてしまいます。

ショルダーの真ん中の穴にバックルをセッティングして、
肩当てが中央にくるようにするのがセオリーなんですが、
4つ穴で真ん中穴がないコーチでは一番長くなる先端の穴で肩当ての
バランスが取れるように作成されていました。

不思議な作り込みですねぇ~

 

 

 

20センチ短く加工完了しました。

肩当ても中央になりバックルから先も通常通りのバランスです。

 

 

 


ご自身で加工された穴も無くなって新品時の4つ穴に戻りました。

穴を開けてから肩当てなどバランスの悪さに気がつかれた事と思いますが、
餅は餅屋に任せるのが安心安全です。

 

 

 


ベルトやショルダーのカット加工や穴あけ加工はやり直しが不可能な加工です。
一発勝負なんでリスクが高く何回やっても緊張感のある加工です。

穴あけなどはポンチがあれば一瞬で完了する加工ですが、
プロに任せることをお勧めいたします。

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(お手紙紹介です)

レザークリエーション 様

こんにちは。
バッグ2点、今日届きました。

18日にブログの修理の様子を拝見して、とても丁寧に修理をしていただき感動しました。

そして今日バッグを手にして、本当に丁寧できれいな仕上がりに感激しています。
セリーヌのバッグのリメイクは、想像以上に素敵でした。
コーチのバッグのベルトは、私の残念な失敗を見事に帳消しにして、新品同様に修理
していただき、さすがにプロは違うなって尊敬してしまいます。

バッグ、大切に使います。
本当にありがとうございました。

山梨県 M 様

ショルダー中央の肩当てや尾錠の位置などバランスを考慮しながら、
ショルダーを短く加工するだけでも、それなりのノウハウが必要です。
今回はそれらに加え、ご自身で加工してしまった余計な穴を取り除きましたので、
気持ちよくご使用いただけると思います。
大切にご使用ください。

GUCCIショルダー付け根の破れ修理


グッチの大きなショルダーバッグです。

大きなバッグほど沢山の荷物が入り重たくなりますので強度が重要です。

 

 

 

 


負担が大きな部分ですがショルダー付け根の本体に亀裂が見られます。

 

 

 

 


こちら側から見ても別の亀裂が・・・

遅くてもこの程度の症状が出れば早急に対策をされるべきですが、
多くの方はこの程度なら放置して使い続けます。

 

 

 

 


反対側のマチは大きく裂けています。

最初は僅かな亀裂だったはずですが、切込の入ってしまった部分は
簡単に裂けてしまいます。

少しでも亀裂があると満員電車などで引っ張られると一撃ですね!

 

 

 

 

 


大きく裂けた反対側の面にも亀裂が見られます。

こんな状態から修復できるのか?・・・自問自答

 

 

 

 


解体してショルダーを取り外し・・・・

 

 

 

 

 


大きく裂けた側はファスナーエンドの金具を取り外して解体しています。

欠損して無くなった部分もありますが強度だけでなく見た目も重要ですし・・・

 

 

 

 


復元強化加工の完了です。

 

 

 

 


こちら側はファスナーエンドの金具を取り付け完了です。

 

 

 

 


こんな感じです。

 

 

 

 


反対側も、こんな感じ

なんとか修復しましたが早めの対策をされることが懸命です。
強度もアップさせていますので安心してご使用いただけます。

 

 

 


大きなバッグほど軽く作りたいものですが、
軽いバッグは強度を犠牲にしてしまう問題があります。

いかに軽く丈夫にするかが大きなサイズのバッグつくりの永遠のテーマです。

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a.testoni テストーニのビジネスバッグの修理


テストーニ(a.testoni )のビジネスバッグです。

かなり使い込んだバッグであることは一目瞭然!
長年のご使用でセンターのロック金具が閉まらない状態です。

 

 

 

 


a.testoni のロゴマークが刻印された高品質な金具です。

 

 

 

 


当社ではロック金具の再生も可能ですが今回は代用金具への交換のご依頼を頂きました。

 

 

 


外面だけでなく内張りにも破れが数箇所見られます。

 

 

 

 


とても良い金具ですし当社なら復元可能な状態でしたが・・・・お疲れ様でした。

 

 

 

 


最高品質のロック金具を選択して交換させていただきました。

バッグに対する愛着やご予算など様々な理由で加工方法はお客様に選択いただいています。
取り外したロック金具を紛失しないように保管いただければ、
いつの日かリニューアルリペア加工で完全復活させることも可能です。

2度と新品購入できない高品質時代のバッグですので大切にご使用ください。

 

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(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション 様
鞄、本日届きました。
捨てるしかないと思っていた鞄が、あと何年かは乱暴に使えるのが信じられません。
本当のプロを感じる修理感謝しています。
今回は、アドバイス等いろいろとお世話になり、ありがとうございました。
三重県 S 様
実用重視のビジネスバッグですが、
とても良いバッグですので大切に長くご使用ください。
ありがとうございました。

BOTTEGA-VENETA財布のコバ仕上げ


BOTTEGA-VENETAの財布です。

個人的に愛用してみたい財布なんですが、
格好良く綺麗に扱える自信がなくて・・・貧乏性ですかね~

 

 

 


折り曲げ部には少し変形が見られます。
ソフト革のメッシュ素材ですのでデリケートです。

 

 

 


使用していると擦れ傷や汚れなども付いてしまいますが、
ツヤ感や風合いも増して味がでてくるのが魅力です。

 

 


ベロ革にはホック金具のアタリ傷が出てしまうのは構造上仕方ありません。
少し手間をかければ対策可能なんですが量産品では難しいかな~

 

 


型崩れを避けるためには詰め込みは厳禁です。
出来る限り中身を減らしてスッキリさせるのが長持ちの秘訣です。

 


好きな財布なんで余計な部分ばかり見てきましたが、
今回は外周のコバ面の仕上げ直しです。

傷みやすい折り曲げ部ですがコバ塗料の剥がれはなく数箇所のひび割れだけです。
この部分は屈曲させる部分ですので、この程度の損傷は軽傷です。

少し早めの修理ですが外周全体のコバを仕上げのご依頼です。

 


コバ面に薄茶色の芯材が見えます。
元の塗料を全て取り除きました。

 

元の塗料を取り除かずに塗り重ねて誤魔化す業者が多いので要注意!
完全に塗料を取り除くと下地から整える作業が必要で、
手間暇が掛かり大変なんですが、どんな塗装でも下地作りが重要なんです。

 

 

 


このまま塗料を塗ると革と芯材の塗料の吸い込み具合が違うため
均一に仕上がりません。

下地を整え均一に磨き込んだあと塗料仕上げします。

 


外周コバ面の仕上げ完了です。

 

 


5~6回は塗り重ねて仕上げています。

 

 


コバ塗料はプロテクターの役割も担っていますので見た目以上に重要です。

折り曲げ部など部分的に剥がれてしまった場合は部分補修も可能ですので、
本体に損傷が出る前に補修をお勧めします。

折り曲げ部がボロボロになってから修理するより安上がりですし、
綺麗な状態を保ちながら愛用することができます。

 

 

 


今回は少し早すぎるかな~というコバ面の全体仕上げ直しでしたが、
修理したバッグや財布はこれまで以上に愛着が湧き大切になります。

これまで以上に大切にご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索