バレンシアガ シティの修理

ブログの閲覧ありがとうございます。
2015年もよろしくお願いします。

city balenciaga (1)
床革にラメ塗装で装飾された素材のバレンシアガのシティです。

 

 

 

 

 

city balenciaga (2)
まだまだ、綺麗な状態のバッグですが底角が裂けています。

 

 

 

 

 

city balenciaga (3)
表皮部分が取り除かれ繊維が荒い床革は強度や耐久性がありません。

床革とは牛革の銀面(表皮)を取り除いた内側の部分です。
牛革はもともと5~7㎜ぐらいあるのでバッグや靴に使用する厚みは2㎜以下です。

床革は表面の必要な厚み分を取り除いたあと、捨てるような素材でしたが
型押しや塗装で装飾して最近はよく商品に使われるようになりました。

 

 

 

 

city balenciaga (4)
内張りを解体してバッグをひっくり返してみました。

耐久性のない床革ですので全面に布芯が張り合わせてあります。
今回、裂けた部分には補強のための布芯が足りていなかったようです。

実はデザインと構造の問題で角のワッペンパーツにも布芯があれば、
今回のようなトラブルは避けれた可能性が高いです。

 

 

 

city balenciaga (5)
その他の部分は床革に張り合わせた布芯も縫製されています。

 

 

 

 

city balenciaga (6)
強化芯材を張り合わせて裂けた部分を塞いで組み立て直します。

 

 

 

 

 

city balenciaga (7)
復元強化加工で破れて裂けた部分が無くなり強度も改善しました。

 

 

 

 

 

city balenciaga (8)
布芯を張り合わせたり、外面のラメ塗装など多くの付加価値加工が必要でも、
床革を材料にするメリットがあるとするとコストダウンだけです。

デリケートすぎる素材のバッグですので丁寧に活用されることをお勧めします。

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クロコダイルのケリー型バッグの修理

crocodile bag (1)
クロコダイル革のケリー型バッグです。

 

 

 

 

crocodile bag (2)
持ち手の付け根革が切れています。

 

 

 

 

crocodile bag (3)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

 

crocodile bag (4)
持ち手にも亀裂があります。

 

 

 

 

crocodile bag (5)
この辺りも亀裂が見られます。

ワニ革は小さな革をつなぎ合わせて加工することが多く、
接着剤が劣化してくると切れてしまうことがあります。

 

 
crocodile bag (6)
ベルトや本体の外周など擦れも重傷で表皮が剥がれて繊維が露出しています。

 

 

 

 

 

crocodile bag (7)
こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 

 

crocodile bag (8)
底角も同様にスレスレです。

 

 

 

 

crocodile bag (9)
剥がれた部分は塗料を吸い込みますので、擦れ部を整えてから補色します。

 

 

 

 

crocodile bag (10)
付け根革や持ち手の復元強化加工のためには解体加工が必要です。

 

 

 

 

crocodile bag (11)
持ち手はボール紙や布や鉄芯など複数の芯材が使用されています。

 

 

 

 

crocodile bag (12)
付け根革も芯材を取り外してみました。

ワニ革の裏面には黒い補強テープが張り合わされています。
ワニ革は合成皮革や布のバッグとは比べ物にならない手間がかかります。

 

 

 

 

crocodile bag (13)
丈夫な芯材に交換しながら復元強化加工を施しています。

 

 

 

 

crocodile bag (14)
持ち手も切れていたことが判らない様に復元です。

 

 

 

 

crocodile bag (15)
各部の擦れ傷の補修補色加工も完了です。

 

 

 

 

crocodile bag (16)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

crocodile bag (17)
使用すれば擦れてしまう底角ですが早めのメンテナンスが最善です。
ケリーバッグでワニ革となると擦れや汚れは似合いません。

 

 

 

 

crocodile bag (18)
持ち手や付け根革が丈夫になり外周の擦れ傷がなくなると、
気持ちよくご愛用いただけます。

大切にご使用ください。

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グッチとルイヴィトンの財布修理

gucci vuitton (1)
グッチの二つ折り財布とルイヴィトンのがま口財布です。

 

 

 

 

gucci vuitton (2)
開閉の度に擦れるベロ革はコバの塗料が剥がれて、
芯材も剥がれています。

 

 

 

 

gucci vuitton (3)
内部材には色剥がれが多数見られます。

 

 

 

 

gucci vuitton (4)
この辺りは内部材の革とモノグラム地が剥がれています。

 

 

 

 

gucci vuitton (5)
折り曲げ部は損傷は重傷で多数の亀裂やモノグラム地の欠損があります。

 

 

 

 

gucci vuitton (6)
グッチの財布は外周のテーピング革が擦り切れて破れています。

 

 

 

 

gucci vuitton (8)
折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 

 

gucci vuitton (9)
小銭入れのマチ部材が破れて外れています。
ステッチのホツレはありませんので、革が破れて抜けたようです。

外周のテーピング革を作成交換しながら、この部分も修理します。

 

 

 

 

gucci vuitton (10)
両側の折り曲げ部の復元強化加工と外周のコバ仕上げ直しの完了です。

 

 

 

 

gucci vuitton (11)
強化した折り曲げ部は新品時より丈夫です。

 

 

 

 

gucci vuitton (12)
内部材も補色しておきました。

 

 

 

 

gucci vuitton (13)
グッチもテーピング革の作成交換の完了です。

 

 

 

 

 

gucci vuitton (14)
内部材の擦れも補色しておきました。

 

 

 

 

gucci vuitton (15)
小銭入れのマチ部材もしっかりと縫い直されています。

 

 

 

 

gucci vuitton (16)
どちらも少し疲れた様子でしたが必要最小限の加工で、
まだまだ活躍してくれる状態に復活です。

大切にご使用ください。

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グッチ財布の折り曲げ部の復元強化加工

gucci zippy wallet (1)
使い込まれたグッチのジッピーウォレットです。

 

 

 

 

gucci zippy wallet (2)
折り曲げ部は糸が擦り切れ革が裂けています。

 

 

 

 

 

gucci zippy wallet (3)
反対側も擦り切れ破れで革に穴が空いています。

 

 

 

 

 

gucci zippy wallet (4)
内側から見ると折り返した革がミシン目に沿って破れてボロボロです。

 

 

 

 

 

gucci zippy wallet (5)
大きく開いて内側から強化加工を施し破れ部を復元します。

 

 

 

 

 

gucci zippy wallet (6)
折り曲げ部の復元強化加工の完了です。

 

 

 

 

 

gucci zippy wallet (7)
反対側も同様に。。。。

負担が掛かり傷みやすい折り曲げ部ですので、見た目の復活だけでなく
強度アップさせていることで安心感があります。

 

 

 

 

 

gucci zippy wallet (8)
ボロボロに破れていた内側も綺麗に復活です。

 

 

 

 

 

gucci zippy wallet (9)
今回は折り曲げ部の復元強化加工だけでしたが、
古い品だけに高品質でとても良い財布です。

大切にご愛用ください。

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グッチのセカンドバッグの修理とクリーニング

gucci second bag (1)
使い込まれたグッチのセカンドバッグです。

 

 

 

 

 

gucci second bag (2)
色褪せ・色落ち・傷などが全体に見られます。

 

 

 

 

 

gucci second bag (3)
後面も同様に。。。。

 

 

 

 

 

gucci second bag (4)
折れ込んだ構造で擦れにくいマチ部材ですが、同様に色落ちしています。

 

 

 

 

 

gucci second bag (5)
ファスナーエンドとストラップ持ち手がつながる構造ですので、
この辺りは限界を超えてボロボロです。

 

 

 

 

 

gucci second bag (6)
革部材の欠損もあります。
復元強化加工で丈夫に再生します。

 

 

 

 

 

gucci second bag (7)
ボロボロだったファスナーエンドと持ち手の連結部は、
負担が掛かる部分ですので新品時より頑丈に修復しました。

 

 

 

 

 

gucci second bag (8)
コバ仕上げ直しや色落ちの補修補色加工も完了です。

 

 

 

 

 

gucci second bag (9)
バッグの構造上、ファスナーエンドは負担が集中する部分ですので、
将来的に損傷が発生するのも今回と同じ部分です。

ボロボロになるまで活用するよりも早めのメンテナンスが、
い状態を保てますしメンテナンス費用も節約できます。

大切にご愛用ください。

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日本製ビジネスバッグの修理

japan bag (1)
大きな日本製のビジネスバッグです。
負担が掛かる持ち手の付け根が切れて外れています。

 

 

 

 

japan bag (2)
こちら側は切れていませんが限界を迎えています。
持ち手は両側の付け根とも復元強化加工で丈夫に再生します。

 

 

 

 

 

japan bag (3)
カブセの付け根付近も負担が掛かり傷みやすい部分です。

 

 

 

 

japan bag (4)
カブセを開くと負担の掛かり具合がわかります。
カブセの付け根も解体して強化芯材を入れ込み丈夫に仕上げます。

 

 

 

 

japan bag (5)
底角など外周のコバ面は擦れやすく芯材が露出しています。

芯材はボール紙ですので塗料を塗っても吸い込むだけで綺麗になりません。
張り合わされた革や芯材や布を接着しなおしてコバ面を整えて仕上げ直します。

 

 

 

japan bag (6)
カブセ付け根の解体。

 

 

 

 

japan bag (7)
反対側も同様に。。。。

本体側やカブセ側には芯材が入れられていますが、
解体したカブセの付け根には芯材が入れられていません。

カブセの開閉を柔らかくスムーズにするための構造ですが強度的には心配です。

 

 

 

 

 

japan bag (8)
持ち手の付け根も解体して芯材を取り除きました。
完全に切れていた側は芯材もバラバラです。

 

 

 

 

japan bag (9)
コバ面を補修して整え仕上げ直しの完了です。

カブセの付け根は強化芯材を入れ込んで組み立て直しています。

 

 

 

 

 

japan bag (10)
底面やカブセの外周も同様に。。。。

 

 

 

 

japan bag (11)
持ち手の付け根も新品時より頑丈に復活。
持ち手のコバ面も仕上げなおしました。

 

 

 

 

japan bag (12)
切れていた部分もわからない状態に復元しています。

 

 

 

 

 

japan bag (13)
日本製のバッグは素材やデザインよりも丁寧な作り込みが特徴です。
道具として活用するビジネスバッグは日本製が安心で最良の選択ですね。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索