リザードのアジェンダ


国産のワニ革のトートバッグとエルメスのリザード革のアジェンダです。

 

 

 

 


アジェンダは折り曲げ部に擦切れホツレが見られます。
コバ面の仕上げ直しとホツレ部の縫い直しを施します。

 

 

 

 


トートは持ち手の付け根4カ所の強化加工。

 

 

 

 


解体して強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 

 


付け根の強化加工のご依頼ですが中央部もコバ仕上げは必要な状態。

 

 

 

 


持ち手の解体。
構造的に4カ所ではなく8カ所の強化加工が必要です。

 

 

 

 


芯材には床革が使用されていました。

 

 

 

 


リザード革のアジェンダの縫い直しとコバ仕上げの完了です。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

 

 

 

 


構造的に8カ所の強化加工が必要でしたが丈夫に復活。

 

 

 

 


長い持ち手が自立するほど付け根を強化しています。

 

 

 

 


中央部もコバ仕上げしておきました。

 

 

 

 


別ブランドで別素材の手帳カバーとバッグですが、
色合いが似ていて不思議と一体感があります。

大切に長くご愛用ください。

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プリュムドッグ


エルメス手帳カバー(アジェンダ)とビジネスバッグ(プリュムドッグ)です。

 

 

 

 


内側までオーストリッチ革の手帳カバーはエルメスらしく高級感があります。
羽を抜いた痕(クイルマーク)がない部分もオーストリッチです。

 

 

 


今回は外面のクリーニングと補修補色加工のご依頼です。
表皮が擦れて無くなった部分には手垢汚れが染み込んで黒くなっています。

 

 

 

 


素材自体も劣化していますので、
もう少し早い段階でメンテナンスするのが理想です。

 

 

 


コバ面も仕上げ直しが必要です。

 

 

 

 


少し擦れや汚れはありますが白のアジェンダも内側は綺麗です。

 

 

 

 


外面は汚れだけでなく少しベタツキがあります。
オーストリッチのアジェンダと同様に外面のクリーニングと補修補色です。

 

 

 

 


プリュムドッグの革パーツには擦れや色あせや汚れが見られます。
ビジネスの道具として活用する鞄ですので丈夫に作成された良いバッグです。

 

 

 

 


底角も表皮が剥がれて革の繊維が毛羽立っています。

 

 

 

 


こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 


先ほどからチラチラと映り込んでいるドクロのワッペンですが、
エルメスのビジネスバッグには似合わないように思います。

 

 

 


持ち手の黒い汚れがキャンバス地にクッキリと色移りしていますので、
このままでは使いづらい状態です。

 

 

 

 


こちらの面もクッキリです。

 

 

 

 


持ち手は黒に見えますが汚れで黒いだけです。

 

 

 

 


黒い汚れを隠すように貼り付けてあったドクロワッペンを剥がして、
隠れていた黒い汚れを取り除きました。

 

 

 

 


黒く見えていた持ち手の汚れを取り除くと擦れ具合が鮮明です。

 

 

 

 


ファスナーの開閉で擦れる引き手革も同様に。。。

 

 

 

 


白のアジェンダもベタツキと汚れを出来る限り取り除きました。
この後、補修補色加工を施します。

 

 

 


オーストリッチのアジェンダも同様に。。。

 

 

 

 


この辺りは劣化具合がよくわかります。

 

 

 

 

 


補修補色とコバ面の仕上げ直しの完了です。

 

 

 

 


黒く変色していた部分も改善しました。

 

 

 

 


プリュムドックの革パーツの補修補色とキャンバス地のクリーニングも完了。

 

 

 

 


持ち手もスッキリ。

 

 

 

 


スレスレだった底角も補修で表皮を整えたあと補色して改善させています。

 

 

 

 


持ち手の色移りもわからなくなりました。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

 

 

 

 


出来る限り汚れを改善させましたのでドクロのワッペンはなくても、
活用できる状態です。

活用すれば汚れは避けられませんので新たな汚れが発生した時点で、
ドクロワッペンを活用ください。

素材や色の問題で3点とも汚れが目立ちやすい品ですので、
丁寧に取り扱う以外に良い状態を保つ方法はありません。

大切に長くご愛用ください。
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リザードのベアン


エルメスのリザード革ベアンです。

 

 

 

 


ベロ革は先端が擦り切れてH金具に通す部分まで表皮がスレスレです。

 

 

 

 


ベロ革の付け根ループ革も擦れやすい部分。

 

 

 

 


ベロ革の先端と同じように角部も擦れやすい部分です。

 

 

 

 


折り曲げ部は縫製糸だけでなく革も擦り切れて無くなり縫い直せない状態です。
ここまで悪化させると直営店では手遅れと判断されてしまいます。

 

 

 

 


反対側の折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 


修理のタイミングは遅すぎましたが使い方は丁寧であることがわかります。

 

 

 

 


折り曲げ部の復元強化加工と擦れ部の補修補色加工を施し、
外周のコバ面を仕上げなおします。

 

 

 


折り曲げ部には強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 


反対側の折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 


クリーニング加工で擦れ部の汚れを取り除いたところです。

 

 

 

 


ベロ革の裏面にも表皮の剥がれが見られます。

クリーニング加工で革に染み込んだ汚れを取り除かなければ、
本来の擦れ具合は鮮明になりません。

 

 

 

 


H金具の下にも表皮が剥がれた擦れが出てきました。

 

 

 

 

 


擦れた角部を補修して外周のコバ面を仕上げなおしました。

 

 

 

 


折り曲げ部も復元強化加工で縫製できる状態に復活です。

 

 

 

 

 


ループ革など擦れ部も目立たなくなっています。

 

 

 

 


ベロ革の裏やH金具部の擦れも改善。

 

 

 

 

 


スレスレだったベロ革も改善しました。

 

 

 

 


構造的な加工は折り曲げ部だけで見た目を改善させる加工が中心でしたが、
リザードのベアンは作り込みが丁寧で高品質ですので、
まだまだ活躍してくれる状態です。

大切に長くご愛用ください。

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バーキンとマトラッセ


エルメスのバーキンとシャネルのマトラッセです。

 

 

 

 


シャネルのマトラッセは色褪せや擦れや汚れが全体に見られます。

 

 

 

 


底角の擦れを含めマチ部材も全体的に色褪せて変形型崩れもあります。

 

 

 

 


使い方だけでなく構造的なものも原因ですが本体も変形しています。

 

 

 

 


内部材も擦れや汚れが見られますのでリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 

 


バーキンは底角が擦れてパイピング革は穴が空いた状態。

 

 

 

 


こちらの底角もパイピング革は磨り減った状態で繊維が毛羽立っています。

 

 

 

 


持ち手は表皮が擦れた部分に手垢汚れが染み込んで茶色く変色しています。

 

 

 

 


天部のコバ面もスレスレで下地から仕上げ直す必要があります。

 

 

 

 


今回は外面のクリーニングと補修補色加工のご依頼です。

 

 

 

 


内ポケットにも傷が多数見られます。

 

 

 

 


ファスナーポケット側も同様に。。。。

 

 

 

 


マトラッセは解体して本体には強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 


取り外した内張りには擦り切れて穴が空いた部分が・・・・

 

 

 

 


裂けている部分も・・・・

 

 

 

 


本体の汚れを取り除いたところです。

 

 

 

 


表皮が無くなって白くなった部分が目立ちますが全体にスレスレ状態です。

 

 

 

 


カブセは一皮むけたような状態です。

 

 

 

 


カブセ裏も重症。

 

 

 

 


後面も反り返るように変形しています。

 

 

 

 


バーキンの持ち手に染み込んだ手垢汚れを取り除くと擦れ具合が鮮明です。

 

 

 

 


両側マチの天部にはホツレが数か所に発生しています。

 

 

 

 


シャネルのロック金具やチェーンを再メッキ加工で復活させました。

 

 

 

 


HERMESバーキンの外面クリーニングと補修補色加工の完了です。

 

 

 

 


コバ面も仕上げ直しています。

 

 

 

 


スレスレで毛羽立っていた底角も改善しました。

 

 

 

 


予定外ですがポケットの擦れも少し改善させました。

 

 

 

 


こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 


シャネルのマトラッセのリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 


カブセ裏も黒に復活しています。

 

 

 

 


擦れや破れが見られた内張りも改善させています。

 

 

 

 


変形も出来る限り改善させながら擦れや色褪せた状態からマチも改善。

 

 

 

 


バーキンはホツレが見られた両マチの天部も縫い直しています。

マトラッセは本体を強化したことで変形も改善しましたが、
丈夫になったことが長く活用する上では効果的です。

どちらも擦れや汚れが目立って持ち歩きにくい状態でしたが、
汚れを取り除いた後に補色加工していますので、
使用しているうちに汚れが浮き上がってくる心配もなく安心です。

擦れや汚れは避けられないものですが出来る限り良い状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。

 

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ヴァルパラインの修理


エルメス(ヴァルパライン)のバッグです。

 

 

 

 


本体布地も色褪せていますが革カブセは色褪せや傷が全体に見られます。

 

 

 

 


同様に。。。。

表皮が剥がれた革は劣化が進みやすくなりますので、
なるべく早めにメンテナンスすることをお勧めしますが、
機能的には問題ない状態です。
今回のメンテナンスは先送りされました。

 

 

 

 


持ち手が擦れる天部テーピングも擦り切れています。

 

 

 

 


中央の下には本体に擦り切れヤブレがあり穴が空いた状態。
パイピング革も表皮が擦れて無くなり毛羽立った状態です。

 

 

 

 


中央部に穴が空く程ですので底角は当然ながら擦り切れています。

 

 

 

 


擦れが貫通して底が抜けた状態です。

 

 

 

 


こちらも大きな穴が空いて小さい物なら抜け落ちる状態です。
パイピング革も白い芯材が飛び出した状態で手遅れと言えるほど重症です。

 

 

 

 


今回はパイピング革を作成交換しながら穴が空いた部分を取り除く方法で、
底が抜けていないバッグとして機能する状態に復活させます。

 

 

 

 


大きな穴を取り除くようにカットします。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 


縫い込まれていた部分と比較すると本体も色褪せて、
黒からグレーに変色していることがわかります。

 

 

 

 


擦り切れ穴部を取り除いてパイピング革を作成交換しました。

 

 

 

 


バッグの中に入れた物が抜け落ちる心配はなくなりました。

 

 

 

 


底かが抜けるほど擦り切れたバッグでしたが、
安心して小さなものでも入れることができる状態に復活しまたので、
バッグと呼べる状態に改善しています。

使いやすくカッコいいバッグですのでエルメスらしさを維持しながら、
大切に長くご愛用ください。

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エルメスとヴィトンの財布


年代物のエルメスのベアンとルイヴィトンのジッピーウォレットです。

 

 

 

 


コバルトカラーのジッピーウォレットは擦れやすい外周の表皮が剥がれています。

 

 

 

 


折り曲げ部も同様に。。。。。

 

 

 

 


厚み部分になるコバ面にも剥がれが見られます。

 

 

 

 


この辺りのコバ面も同様に。。。。

擦れやすい外周やコバ面の擦れは避けることができませんので、
悪化する前にメンテナンスを繰り返すしか良い状態を保つ方法はありません。
ジッピーは外周とコバ面を補修補色加工で改善させます。

 

 

 

 


内部材も全体に色褪せや擦れが見られる年代物のベアンです。

 

 

 

 


良い革が使用されていた頃のベアンですが黒と呼べる部分はわずかです。
糸の色も抜けていますのでリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 

 


小銭入れの中の擦れや汚れは避けられないですが改善させます。

 

 

 

 


折り曲げ部など負担が掛かる部分は強化加工を施します。

 

 

 

 


良い時代のベアンだけに、もう少し早くメンテナンスするのが最善でした。

 

 

 

 


ベロ革も糸が擦り切れて部材が剥がれています。

 

 

 

 


外面は色褪せや汚れだけでなく傷が多数見られます。

 

 

 

 


古いタイプH金具もスレスレ。

 

 

 

 


解体。。。

 

 

 

 


汚れを取り除くと色褪せ具合が鮮明です。
黒っぽく見えていたベアンは手垢などの汚れで黒く見えていただけです。

 

 

 

 


汚れを取り除いた小銭入れの中も色褪せていますが、
スレスレの外面よりは黒いです。

 

 

 

 


タイガのジッピーウォレットの外周の補修補色加工の完了です。

 

 

 

 


折り曲げ部やコバ面も改善しました。

 

 

 

 


ベアンも各部を強化しながら美観も整え、リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 


コバ面も仕上げ直し折り曲げ部も強化されています。

 

 

 

 

 


ベアンは手垢ブラックから黒革に復活してH金具も再メッキ加工で改善。
しかし、全体を縫い直したことや強化加工など構造面の改善が、
長く愛用していただくためには効果的です。

活用すれば擦れや汚れは避けられないものですが、
丁寧に取り扱うだけで良い状態は保ちやすくなります。

大切に長くご愛用ください。

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