CHLOE(クロエ)のバッグです。
大きな南京錠が付いていて重いのが難点なんですが・・・・・
カッコ良く使用するためにはチャームポイントなんで外せません。
ファスナーの引き手革をセンター金具に取り付けて施錠するための南京錠なんですが・・・・・
少しの振動で解錠されて外れてしまうトラブルが多発しています。
*キーを使わなくても解錠されてしまう南京錠って・・・・高価なバッグですが製造国はどこでしょう?
日本では満員電車でも施錠する人は少ないと思いますが、高額な南京錠を紛失しそうです。
当社では南京錠を分解してキーを使わなければ開かない本来の仕様に再生加工します。
(南京錠なんで、キーを使用するのは当たり前ですが・・・・・)
キーを使用して開閉できる本来の南京錠の姿に完璧に仕上げています。
(ファスナーの引き手革もロック金具に通して施錠したところです)
南京錠でバッグをぶら下げユサユサと振ってみましたが、完璧にロックされています。
(ここまでが、当社の修理方法で本来の機能が再現されています)
しかし・・・・修理をやり直すことに
クロエ直営店では接着剤を使用して南京錠の開閉が出来ない様に修理?破壊?します。
(南京錠の中に接着剤を流し込むだけで開閉機能を破損させるので修理とは呼べない技術です)
当然、キーは使用不可能で引き手革を固定して施錠は出来なくなります。
*今回のバッグは販売店や商社を経由して当社にご依頼いただいた物で当社で持ち主はわかりません。
持ち主がわかっていれば本来の南京錠の機能で復元出来る事をお伝えできるのですが・・・・
「本来の機能を損ねる加工でも直営店でする修理が正しい!」という、業者の依頼でやり直します。
2度と南京錠の開閉は出来ない様に破戒しました!
キーは使えませんし引き手革を取り付け施錠することも出来ない「なんちゃって南京錠」です。
*当社の考える修理理念からすると破壊行為ですのでノークレームでお引き受けしましたが、
持ち主が直接当社にご依頼いただいていればと残念で仕方ない、やり直し加工でした。
同じ様な事例は他のブランドでも沢山ありますが、プロと呼ばれる業界人やブランド信者には
説明しても伝わらないものでして、やはり「ブランドロゴマークの力」は絶大です。
「南京錠がしっかりと施錠出来なくなったから、接着剤で2度と開かない様に南京錠の機能をこわします!」
なんて、直営店でしか言えない加工方法です。
綺麗な直営ショップでサラッと説明されると「そんなものかな~?」なんて信用してしまうのですが・・・・
粗悪な品を製造販売しておき修理と言いながら有料で破損させるなんて素晴らしい仕組みです。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索