Dogonの修理

dogon (1)
10年使用されたエルメスの財布ドゴンです。
今回はハワイのホノルルからご依頼いただきました。

 

 

 

 

dogon (2)
全体に擦れや色褪せや薄汚れの他にボールペン汚れも見られます。

 

 

 

 

 

dogon (3)
この辺りも同様に。。。。

 

 

 

 

 

dogon (4)
後面や折り曲げ部は表皮が擦れた部分に汚れが染み込んで黒くなっています。

 

 

 

 

 

dogon (5)
内側の状態は良好で10年間丁寧に活用されていたことがわかります。

 

 

 

 

 

dogon (6)
ドゴンでは多いマチの飛び出し変形も軽傷です。

リニューアルリペア加工もご提案しましたが、
今回は見た目の改善よりも構造重視で
両側折り曲げ部とベロ革に強化加工を施し、
擦れて剥がれた外周コバ面の仕上げ直しをします。

 

 

 

 

 

 

dogon (7)
折り曲げ部は糸が擦り切れてホツレてしまい部材も剥がれて口が空いています。

 

 

 

 

 

dogon (8)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

 

dogon (9)
ベロ革も同様に。。。。

 

 

 

 

 

dogon (10)
ホツレていないカブセや本体の外周も擦れてコバ塗料が剥がれ、
部材同士の接着も剥がれています。

折り曲げ部とベロ革に強化芯材を入れ込んで組み立て直し、
外周のコバ面を接着してから仕上げ直します。

 

 

 

 

dogon (11)
ベロ革の芯材を入れ替えてコバ面を仕上げ直しました。

 

 

 

 

 

dogon (12)
折り曲げ部も強化芯材を入れ込んで縫製しコバ面を仕上げ直しています。
コバ仕上げでスッキリ感が増していますが強度アップが最大のメリットです。

 

 

 

 

 

dogon (13)
表皮の擦れがありますので使用すると汚れを吸い込みやすい状態ですが、
黒い汚れが残念すぎましたので少しだけ清掃しておきました。

 

 

 

 

dogon (14)
構造的な問題は無くなりましたので長くご愛用いただける状態です。

数年後のメンテナンス時にはマチ部材の強化や
小銭れや外面のメンテナンスなども含むリニューアルリペア加工を
施してあげてください。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索