GUCCIセカンドバッグのリニューアルリペア


年代物のグッチのセカンドバッグです。


ストラップ持ち手など補修した形跡もあり、各部の革パーツは素材自体が限界を超えているようです。

マチのベロ革は糸が擦り切れ表面の革が無くなっていますが、裏面の革はしっかりと残っています。
後ほど説明しますが、古いバッグが丁寧に作成されていた事が証明できる部分です。


長年、愛用されてきた事がわかる状態ですが、
丁寧に作り込まれた良いバッグだから、ここまでの耐久性があるんです!

全体リニューアルリペア加工で良い状態に復活させ長く愛用していただけるように品質アップさせます!


引き手革が無くなりファスナー自体も開閉不可能な状態です。


内張りの合成皮革は全体的に劣化しています。

それでは、解体作業からスタートです!


劣化した内張りを取り除き、ファスナーや本革パーツを取り除きました。


取り除いたパーツは変形していますが、一つ一つ正規のサイズで作成して組み上げます。


マチの部分に裏面の革だけが残っていた、先ほどのベロ革パーツです。


小さなパーツですが縫い込まれる部分が幅広で大きくなるようにT字型に作成されていました。

製品になると縫い込まれて見えない部分ですが、小さなパーツにまで工夫が凝らされて、
しっかり縫製されています。


まずは高級感のある本革素材で内張りを作成しました!

ビンテージのGUCCIのタグ革は元通りに取り付けてあります。


本体に組み付けたところです。
高級感だけでなく合成皮革の様な劣化は2度としませんので安心して長く使えます。


全面のファスナー付きポケットの内張りも本革仕様です!


長年の間、頑張ってくれた沢山のパーツたちとはお別れです。


全ての革パーツを新品時より丈夫に強化加工を施し組み上げています。

ホツレ・ヤブレ・擦り切れ・素材の劣化・革の硬化・ファスナー破損など、
品質をアップさせながら改善させてあります!


ストラップ持ち手やマチの取り付け部分は負担が大きなところです。
10年以上使用すれば頑丈さをご理解いただけると思います。


ベロ革パーツは残っていた裏面革パーツを再生強化して再利用しています。
このバッグを丁寧に作り上げた職人さんに敬意を表し再利用させていただきました。

*新品の革と強化芯材を再利用の革パーツに貼り合わせていますので頑丈さに問題はありません。


限界を超えていたバッグでしたが、リニューアルリペア加工で甦りました。

当時の品質を超える仕様で生まれ変わっていますので、大切に長くご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索