LOEWE ロエベの２本持ち手のファスナー付きバッグです。

 

 

 

 

本体は布素材で天部は通常のパイピング加工とは一味違う凝った構造です。

 

 

 

 

セミロングの持ち手も手間暇の掛かるデザインです。

 

 

 

 

両側の持ち手とも編み込み部の芯材になる革が伸びて残念な状態です。

 

 

 

 

持ち手と本体はバックルで連結するデザインです。

 

 

 

 

持ち手同様、付け根革も負担がかかる部分で長くは持たない状態です。

 

 

 

 

4箇所の付け根革も解体して強化加工を施します。

 

 

 

 

付け根革の裏側にも本革が張り合わされた高品質なバッグですが、
芯材は薄い布テープだけのようです。

傷みやすい部分ですので丈夫な芯材と入れ替えて縫製します。

 

 

 

 

底角も擦れてしまうので傷んでしまうのは避けようのない部分です。
しかし、パイピング革が擦り切れ中の芯材も折れていますので重傷です。

 

 

 

 

こちらの底角も同様の状態ですが、もう少し早めのメンテナンスが賢明です。

パイピング革の全交換も可能ですがバッグ全体を大きく解体する必要があります。
全交換しても傷んでくるのは同じ底角部分だけですので部分修理で対応します。

 

 

 

 

伸び伸び状態で編み込み革がほどけていた持ち手の補修完了です。

 

 

 

 

格好いいデザインの持ち手ですが芯材は細い2本の革ですので、
重い荷物を持ち運ぶには適さない構造です。

凝った構造の持ち手ですので作り変えるとなると高額になります。
限界まで使用を続けるよりは、早めのメンテナンスが得策です。

 

 

 

 

4箇所の付け根革も丈夫になりました。

 

 

 

 

パイピング革が破れて芯材が飛び出していた底角も復活しています。

使用していれば次に傷んでくるもの同じ部分です。
こちらも重傷になる前にメンテナンスを施されるのが最善です。

 

 

 

 

布のバッグで高級感を演出するために、
革パーツで色んな工夫が施され細部まで丁寧に仕上げられています。

さすが！LOEWE！といえるバッグですので大切に長くご使用ください。

 

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索