LOUIS VUITTON EPI Voyageの修理

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記念すべき1000回目のブログ記事はルイヴィトン・エピ・ボヤージュM54475です。
廃盤モデルでトレドブルーのエピは現在ではレア感があります。

 

 

 

 

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古い品ですしビジネスの道具として活躍するバッグですので、
各部に傷や汚れが見られます。

 

 

 

 

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底角やワッペン革なども汚れや擦れ傷があり表皮は剥がれて毛羽立っています。

 

 

 

 

 

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同様に。。。。

 

 

 

 

 

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革の繊維が毛羽立つほど表皮が剥がれたパイピング革は重症です。

擦り切れて欠損した表皮は表面を整える加工を施さなければ、
補色する塗料を吸い込むだけで発色しません。

 

 

 

 

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長年活躍してくれたバッグだけの持ち手の付け根革は限界を迎えています。

 

 

 

 

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持ち手もコバの塗料が剥がれて手が擦れる部分は、
表皮が剥がれたところに手の脂分など汚れが染み込んで真っ黒です。

 

 

 

 

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ファスナーも擦り切れて破れていますので交換が必要ですねぇ~

 

 

 

 

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解体。

 

 

 

 

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負担が大きな付け根革は4か所とも強化加工を施します。

 

 

 

 

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内張りを取り外した本体の内側ですが芯材はありません。

付け根革の縫付け部は本体側も負担が大きい部分です。
強化芯材を入れ込んで組み立て直します。

パーツを作成交換したり強化加工を施しても、
それらを取り付ける本体側まで強化するのは余計な加工になります。
しかし、長く愛用いただくためには効果的な作業です。

 

 

 

 

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ファスナーも新しくなり組み立て完了です。

 

 

 

 

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限界を迎えていた付け根革は強化加工を施し丈夫になっています。

 

 

 

 

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持ち手はコバ面も仕上げなおしてスッキリ。

 

 

 

 

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底角やパイピングも綺麗になりました。

 

 

 

 

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ブルーエピのヴォヤージュは現在ではレアなアイテムだからか、
小奇麗に復活するとお洒落な雰囲気がアップしましたねぇ~。

出来る限り良い状態を保ちながら長くご愛用ください。

*多くのご依頼品の中からブログに掲載できることは稀ですが、
時間が許す限り加工の様子をご紹介できればと考えています。

ご依頼中の方々は過去の記事など閲覧いただきながら、
ご自身の品が復活するのをお待ちいただければ幸いです。

とりあえずは、地道に2000回投稿を目指して頑張りますので、
引き続きよろしくお願いいたします。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション
担当者様

お世話になります。
本日受け取りました。
大変丁寧に仕上げて下さいまして、
有難うございました。

メーカーからは、廃番を理由に、
修理を断られるパーツが多く困っておりましたが、
新品のようになり感謝しております。

これからまた毎日使いたいと思います。
メンテナンスの機会がありましたら、
また宜しくお願いいたします。

有難うございました。

茨城県 T 様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
どのような加工を施すよりも丁寧な活用が良い状態を維持するには最善です。
出来る限り良い状態を保ちながら長く愛用ください。

ありがとうございました。