1980年代に作成されたとおもわれるルイヴィトンのpapillonです。
持ち手は限界ですねぇ~。
ファスナー交換を他社様でされた形跡があります。
使用されているファスナーも残念な品質ですが縫製が酷いので苦労しそうです。
ファスナー縫製部分を内張りから見た様子です。
外面の本革パーツ部分は限界を迎えていますので全交換します。
加工完了ではなく、これは1994年モデルの我が家のパピヨンです。
持ち手など革パーツはヌメ革仕様に変更されてからでも15年以上経過していますから、
我が家のパピヨンでも、オールド感があるのですが・・・・
同じ茶色の革でも我が家のモデルは型押し加工された革です。
天然革には傷やシワが必ずありますが、型押し加工すると傷などを誤魔化せるので、
一枚の革から製品に使用できる部分が多くなり作業性も高くなります。
古いモデルはステッチのラインが、かなり内側で縫製は野暮ったいですねぇ~。
この辺りはイタリー製品を見習って新しいモデルの方が洗練されてきた感があります。
バラバラに解体です。
革パーツの作成だけでなくモノグラム地の裏面にも強化加工を施して組み立てます。
当時のヴィトンがよく採用していた革の編み込みタイプの引手で、
オールド感を演出しながらファスナー交換しました。
ご依頼通りヌメ革でも型押し革でもなくスムース革で各パーツを作成しています。
強化芯材を入れ込んでいますので新品時より頑丈です。
ステッチのラインだけは現代風にスッキリと。。。。
色落ちやボールペン汚れもありましたし、ファスナー交換時の損傷も残念でしたので、
内張りも本革で新品作成しました。
長年の間、頑張ってくれた革パーツたちは、よく頑張りました!
現代風のヌメ革パーツに交換される方が多いのですが、
茶色の革の方が重厚感があり、いいですねぇ~。
ヌメ革タイプからオールドタイプにしたい方が増えるかもしれません。
限界まで使い続けるよりも定期的なメンテナンスで良い状態を保ちながら、
大切に長く愛用されることをお勧めいたします。
大切にご使用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索