OLD VUITTON長財布の修理

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1980年代に製造された古いルイヴィトンの長財布です。

 

 

 

 

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古い品ですので内側も汚れや色あせが見られますが、
小銭入れの内張りも本革仕様で現行品のように合成皮革は使用されていません。

 

 

 

 

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小銭入れの中はスレスレ。

 

 

 

 

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現行品はカブセ裏など目立つ部分に刻印されていますが・・・・品良く謙虚。

 

 

 

 

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古い品ですので各部に擦れが見られます。

 

 

 

 

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素人加工で針金で付け直したスライダー金具と切れかけの引手革。

 

 

 

 

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カブセを触るとパコパコと音が鳴るのは、この頃のヴィトンの特徴。

内側に透明のセルロイドの芯材が入れ込まれていて、
経年劣化などでセルロイド変形するためにパコパコします。

 

 

 

 

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解体してリニューアルリペアのスタートです。

 

 

 

 

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汚れを取り除いた小銭入れ部の部材です。

小銭入れのマチ革は0.2~0.3ミリの厚みの革を貼り合わせています。
破らないように剥がすのは至難の業ですが強化芯材を挟み込むためには、
避けられない作業です。

 

 

 

 

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各部に強化加工を施しリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

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ホックの取り付け部も強化したあと新品交換しています。

 

 

 

 

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擦り切れ欠損の見られた折り曲げ部も復元強化加工しマチの擦れも補色完了。

 

 

 

 

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セルロイドの芯材は取り除き丈夫な芯材に入れ替えていますので、
パコパコすることもなくなりました。

モノグラム地を内側に折り返した構造の財布はOLD VUITTONの証です。
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

 レザークリエーションさま
本日修理品を受け取りました。
ブログで見た通りの、頑丈で丁寧な仕事をしていただき、ありがとうございました!
今後も末長く使って行こうとおもいます。
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また、別件で見積を依頼したい品があるのですが、いつごろ対応可能でしょうか?
(見積品のこちらからの発送日など)
母の親戚が遺した形見で、母が大変気に入っているホースレザーのバッグですが、
古い品でベタつきがひどいのです…。
よろしくお願いします。
神奈川県 S 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
他の品もブログに掲載しておきました。
どれも良い品ですので大切に長くご使用ください。
受付を再開できる日程は未定で数ヶ月先になると思いますが、
加工の受付を再開しましたらホームページに掲載します。
昨年末の停止から多くのお問い合わせをいただいていまして、
直ぐに再停止になる可能性もありますが、
7~8月頃に再開できるのでは?と思っています。
ありがとうございました。