モノグラムのパピヨン2点とガマグチ財布2点です。
革パーツがヌメ革になってからでも長いので、
どちらも年代物ですが年代が違うパピヨンは革パーツの素材が違います。
素材だけでなくステッチの位置も違いがあり、
ヴィトンも道具や技術を向上させながら洗練度が増しています。
使い込んだ感じはありますが良い素材ですし当時の雰囲気がよいです。
余計な塗装はせずに解体して強化芯材を入れ込みます。
ステッチ両サイドの縫い代の幅が合っていないことや、
ステッチの雑な感じが当時の技術を表しています。
この時代になるとステッチや革パーツの形状も洗練されています。
こちらのバッグは擦れ部を補色して見た目を整えます。
パイピング革の擦れも同様に。。。。
口金金具で開閉できる小銭入れです。
USAヴィトンですのでフランス仕様が主流の日本ではレアな品です。
丁寧に使用されていますが年代物ですので折り曲げ部は強化します。
ガマグチ財布もUSAヴィトンの年代物。
製造年代を考えると驚くほど綺麗な財布です。
合成皮革素材は経年劣化がありますので作製交換が必要です。
一枚目の集合写真には写っていなかったファスナー付き財布は、
ポケット天部の両サイドに擦れて白くなった部分が見られますが、
全体的には良好です。
モノグラム地を内側に折り返した構造のバッグや財布は少なくなり、
大切にしてほしい品です。
古い方のパピヨンの持ち手を解体。
芯材を入れ込んで組み立て直します。
小銭入れは口金金具を取り外すことからスタート。
口金金具を取り外すとマチが黄色くなっていました。
これは口金金具を開閉する度に蝶番部分が擦れて金具が磨り減った金属粉。
金属粉を清掃して折り曲げ部を解体。
強化芯材を入れ込んで組み立て直します。
ガマグチ財布は劣化した内張りの作製交換ですので、
バラバラに解体が必要。
合成皮革素材は本革仕様に変更して組み立て直します。
持ち手に強化芯材を入れ込んで組み立て完了。
最高品質時代の財布に合成皮革素材は似合いませんので本革で作製。
ベタツキ劣化の心配が無くなり、より品質向上です。
コバ面も仕上げ直しています。
ガマグチ小銭入れもコバ面を仕上げ直して強化完了。
加工予定が無い財布もポケット天部の擦れを補色しておきました。
大きい方のパピヨンも擦れ部を補修補色して最後は5人で記念撮影。
どれも買換えることが出来ない品質の品ですので、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
(お手紙紹介です)
有限会社レザークリエーション様
品物を確認しました。
本格的に使う前にメンテナンス出来、安心しました。
これからお買い物や旅行に連れ出し活用する予定です。
(ワクワク楽しみ♪♪♪)
有難う御座いました。
神奈川県 S 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
製造年代を考えると羨ましく思えるほど良い状態です。
活用すれば擦れや汚れは避けようがありませんが、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。