エルメス財布


キャンバス地に馬の横顔絵柄のエルメスのコンパクトジッピーです。

 

 

 

 


消耗パーツですのでファスナーの擦り切れは避けられない損傷です。

 

 

 

 


擦切れて破れたファスナーを交換します。

 

 

 

 


ジッピーウォレットのファスナー交換は内部材を取り除く必要があり、
大掛かりな解体が必要です。

 

 

 

 


内部材の芯材も綺麗な状態でした。

 

 

 

 


擦切れた穴が空いたファスナーを取り外して交換完了です。

 

 

 

 


最高品質のファスナーを使用していますのでスムーズに開閉できます。

 

 

 

 


プリントされたキャンバス地は染め直しなどの補修ができませんので、
出来る限り丁寧に活用しながら良い状態を保つ必要があります。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

ブランドリペア様

財布が到着しました!
早速使いたくてウズウズしてます(^^)

なんと言ってもファスナーの走りが気持ちいい事、
そして、
引き手も(^^)
嬉し過ぎます!

更に封筒の中身も大好きな〇〇〇○〇!
もぅ最高です!!
お世話になりました
お疲れ様でした
大切に使っていきます。

 

静岡県 S 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丁寧に使用されていますので、まだまだ活躍してくれます。
大切に長くご愛用ください。

ポパンクールの修理


ルイヴィトンの(ポパンクール・オ)です。

 

 

 

 


2005年製造で15年近く経過したバッグですので、
底角はテーピング革が擦り切れています。

 

 

 

 


本体モノグラム地まで少し擦れていますがギリギリセーフです。

 

 

 

 


ポパンクールは革が劣化すると底角だけでなく上部も切れてしまいます。

 

 

 

 


4カ所とも切れていますので対策が必要ですが、
刻印入りかカシメ金具を取り除かなければテーピング交換できません。

 

 

 

 


擦り切れヤブレや革の劣化が見られますので、
少し厚みを増した新品のヌメ革で作製交換します。

 

 

 

 


テーピング革の交換をすれば刻印入りカシメ金具がなくなるので、
修理を諦めて擦り切れたままで使用される方も多いです。
しかし、放置していると本体が傷んでしまいます。

 

 

 

 


テーピング革の上部が切れていた理由は・・・

 

 

 

 


モノグラム地ある切り込みが原因。
切り込みから亀裂も発生しています。

 

 

 


カシメ金具を取り付けるための穴は必要ですが、切り込みは・・・?

 

 

 

 


切り込みはマチ部材を縫い合わせる位置をマーキングするためだけのもの。

モノグラム模様を合わせるためにマチを取り付ける位置は重要ですが、
切り込みに加えて厚みも変わる部分ですのでテーピング革が傷みます。

 

 

 


最高品質のヌメ革に半分だけミンクオイルを塗ってみました。
すぐに乾いて白くなりますが色焼けが早くなり馴染みやすくなります。

 

 

 


刻印入りカシメも再生してテーピング革の作製交換の完了です。
天部の革パーツも同時に交換しておきました。

 

 

 


少し厚みを増した分だけ耐久性や強度が上がっています。

 

 

 

 


切り込み部はテーピングの下で強化しておきました。

 

 

 


おそらく一年もしないうちに色合いも馴染んでくると思います。

外周のテーピング革はデザインだけでなく本体を守るためのパーツです。
底角などの擦れは避けられませんので消耗パーツと考える方が良いです。

大切に長くご愛用ください。

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ワニ革とゾウ革


ワニ革のトートバッグ2点とエレファント革のビジネスバッグです。

 

 

 

 


エレファントのビジネスバッグは持ち手が擦り切れて、
ボール紙の芯材が露出しています。

 

 

 


持ち手を解体して強化しながら擦り切れ部を修復します。

 

 

 

 


負担が掛かる付け根金具にはグラつきが見られます。
カブセを解体して金具を固定します。

 

 

 


持ち手が前後に倒れた長めの持ち手は肩に掛けることも出来て便利。

本体を挟み込むように持ち手を取り付けた構造でコバ仕上げされています。
大きなバッグですので持ち手を強化します。

 

 

 

 


こちらのバッグは外周を折り返して縫製した「ヘリ返し仕上げ」です。

コバ仕上げされたバッグより解体が面倒ですが、
持ち手の芯材を入れ替えながら強化します。

 

 

 

 


こちらのバッグは・・・・

 

 

 

 


黒と茶色のバッグを繋ぎ合わせたバッグでした。

 

 

 

 


天部には擦れが見られます。

 

 

 

 


底角も同様に。。。

一つのバッグですが縫製糸も革色も違うので、
2個のバッグを修理するのと同じ手間が掛かります。

 

 

 


カブセを解体して持ち手を取り外し解体。

 

 

 

 


擦り切れて大きな穴が空いています。

 

 

 

 


取り外した金具の取り付け脚を丈夫に付け直しました。

 

 

 

 


持ち手を取り外して解体。

片面だけの強化加工で強度的には十分なんですが、
当社では表裏とも芯材交換や強化加工を施します。

 

 

 


こちらのバッグも同様に。。。。

 

 

 

 


すでに亀裂が見られる付け根付近は傷みやすい構造ですので、
出来る限り丈夫にしておきます。

 

 

 

 


底角の汚れを取り除くと擦れ具合が鮮明です。

 

 

 

 


茶色側の底角も同様に。。。。

 

 

 

 


芯材交換しながら強化して擦り切れ穴も塞ぎました。

 

 

 

 


両側の付け根金具のグラつきも改善。

 

 

 

 


表裏とも強化しながら芯材交換して縫製完了。

 

 

 

 


口周りの擦れも改善。

 

 

 

 


底角も同様に。。。。

 

 

 

 


こちらのバッグも持ち手全体の芯材交換と強化加工の完了です。

 

 

 

 


コバ面も仕上げ直しています。

 

 

 

 


バッグの持ち手は傷みやすく消耗パーツとも考えられますが、
ビジネスバッグや容量が大きなバッグは丈夫に強化しておくと安心です。

3点とも持ち手の強度は新品時より丈夫に仕上げていますので、
大切に長くご愛用ください。

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フェンディ底角


フェンディのトートバッグです。

 

 

 

 


大きなバッグですので底角の擦れは避けることが出来ません。

 

 

 

 


こちらの底角も同様に。。。。
細い糸で織られた布地は擦れを放置していると修復できなくなります。

 

 

 


傷んでしまう部分ですので底角に革パーツを取り付けるご依頼です。

このままで革パーツを縫い付ける修理店が多いですが、
ワッペンを貼り付けたような仕上がりになってしまいます。

 

 

 

 


本体を解体して革パーツを取り付けることで、
元々のデザインのように仕上げることができます。

 

 

 

 


底面も解体。

 

 

 

 


底角に革パーツを追加したことで耐久性だけでなく高級感もアップしました。

使用すれば底角が擦れてしまうことに変わりありませんが、
軽傷なら補修補色加工が可能になります。
また、穴が空くまで放置しても革パーツを取り替えることで復活も可能です。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
〇〇〇〇〇です
フェンディのバッグ届きました
底の四隅にワッペン感覚で擦れた所を隠して頂けたらと思っていましたが
本格的なお直し頂き驚いています
お世話様でした
有り難うございます

東京都 H 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丁寧に使用されているバッグでしたので、
四隅に貼り付けたような革ワッペンでは残念な状態になると考え、
本体を解体して元からのデザインのように加工しました。
底角の擦れは避けられない物ですが、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

オールドグッチ


年代物のグッチのバッグです。

 

 

 

 


加工歴があると思われるショルダーベルトは取り外しできる構造です。

 

 

 

 


カブセ裏のループ革にショルダーベルトを通して取り付けますが・・・

 

 

 

 


ショルダー先端を折り返してホックで留める構造になっています。
ループ革に負担が掛かるので通常では考えられない構造です。

 

 

 

 


負担が掛かりループ革や付け根は限界です。

 

 

 

 


亀裂が見られるカブセ付け根の強化加工やリニューアルリペアは、
次回以降のメンテナンス時に先送りされました。

今回はループ革とショルダーベルトを作成交換しながら、
安心して活用できる構造にします。

 

 

 


シェリーラインの大きなバッグは変形してヨレヨレです。

布地の擦れなどは織り直すことは出来ませんが、
全体を解体して強化加工を施しながら組み立て直します。

 

 

 


外周のテーピング革は作成交換します。

 

 

 

 


両側の持ち手も限界を超えていますので作成交換が必要。

 

 

 

 


直営店で交換されたファスナーは、もう少し良い品で交換します。

 

 

 

 


変形が激しいのは保管状態の問題だと思われます。
タオルなどを詰め込んで形状を整え保管するだけで良い状態を保てます。

 

 

 

 


変形が残念すぎます。

 

 

 

 


オールドグッチらしくシンプルな内側。

 

 

 

 


高品質な内布ですが擦り切れヤブレが数カ所に見られます。

布の擦り切れは織り直すことは出来ませんが、
このままで放置することも出来ません。

 

 

 

 


ショルダーバッグのカブセを解体してループ革を取り除きました。
ループ革の取り付け部の芯材も外しましたので付け根も強化します。

 

 

 

 


不思議なショルダーの取り付け構造でしたが、
カブセ裏が裂ける前に改善させる加工ができて良かったと思います。

 

 

 

 


シェリーラインのバッグを解体。
古いグッチの解体は時間が掛かりすぎます。

 

 

 

 


変色したファスナーは最高品質のファスナーで交換します。
両サイドの帯革部材も芯材交換して丈夫にしています。

 

 

 

 


金具は再メッキ加工でピカピカ。

 

 

 

 


ショルダーループ革の作成交換と強化加工の完了です。

 

 

 

 


ループ革に負担が掛からないようにベルトの先端を結合する構造に変更。
使用する長さは元のままになるように延長して作成しています。

 

 

 

 


ヨレヨレだったシェリーラインのバッグもリニューアルリペアの完了です。

 

 

 

 


全ての革パーツや本体に強化加工を施して組み立て直しましたので、
構造的には新品時より丈夫です。

 

 

 

 


引き手革も作成して開閉しやすくなりました。

 

 

 

 


擦り切れていた内布も出来る限り改善させています。

 

 

 

 


一枚目のツーショット画像と比較するとスッキリ感が違います。

当社で加工した部分は丈夫になっていますが、
買い換えることが出来ない良い時代のバッグですので、
丁寧に取り扱いながら大切に長くご愛用ください。

 

 

 

 


余談ですが・・・

この箱に入れて送られてきたのですがヨレヨレ感がなくなったバッグは、
梱包することができないほどしっかりしています。

 

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(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

本日バッグ2点を受け取りました。
元々亡祖母が使っていたもので、
ご依頼させていただいた時は祖父に相談したうえで修理のお願いをしました。
それから一年も経たず祖父が他界してしまい、今バッグを受け取り色々思い返しています。
このオールドグッチは親戚が香港旅行に行った時のお土産でいただいたと聞いており、
きっと綺麗になったこのバッグを見たら祖父もとても喜んでいたと思います。
保存状態が悪く形崩れも酷かったと思いますが、
綺麗な状態へ戻していただき本当にありがとうございました。
大事に使わせていただきます。

 

千葉県 H 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丁寧に取り扱うことで良い状態を保ちやすくなります。
大切に長くご愛用ください。

ヴィトン財布修理


ルイヴィトンのモノグラム財布(M61730)です。
カブセの角部は擦り切れて欠損した状態です。

 

 

 


製造から22年以上が経過した年代物ですので各部に損傷が見られます。

 

 

 

 


擦り切れて黒い芯材が露出。

 

 

 

 


こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 


折り曲げ部はコバ塗料が剥がれて糸がほつれて、
部材が剥がれて口が開いても使い続けていたようです。

 

 

 

 


コバ塗料のハガレを放置したまま使い続けると、
革が劣化して欠損してしまいます。

 

 

 

 


折り曲げ部だけでなく革が無くなっていますので縫い直せません。

 

 

 

 


内部材の折り曲げ部もボロボロ。

 

 

 

 


ファスナーも擦り切れて大きな穴が空き、各部材も擦り切れています。

 

 

 

 


小銭入れの中もボロボロ。

 

 

 

 


各ポケットの内張りは劣化しています。

全体的に損傷があり手遅れ状態まで放置された財布ですが、
バラバラに解体して財布として活用できる状態に復活させます。

 

 

 

 


外面のモノグラム地は角の欠損だけで無く折り曲げ部も損傷があります。
劣化した合成皮革の内張りを本革で作成しながら各部を強化します。

 

 

 

 


1998年2月にスペインで作成された最高品質時代の財布であることが、
この財布の唯一の救いですが色移りが激しいです。

 

 

 

 


各部に復元強化加工を施しながらリニューアルリペアの完了です。

 

 

 

 


最高品質のファスナーで交換しながら本革仕様の小銭入れにグレードアップ。

 

 

 

 


擦り切れ欠損やヤブレも改善させています。

 

 

 

 


角部や折り曲げ部の欠損も改善させながら全体を強化しました。

丈夫になったことでしばらくは硬く感じると思いますが、
使い込みながら少しずつ馴染ませてください。

一度は限界を超えるまで酷使された財布ですが、
買い換えることが出来ない品質の財布ですので、
大切に長くご愛用ください。

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