シャネルの持ち手が切れた!

ブランドバッグドクターのリペア日記
シャネルのバッグです。(とても、丁寧に綺麗な使い方をされています。)

*持ち手付け根が切れる原因は幾つか考えられます。

1、芯材が入ってない、素材が粗悪(必ず切れてしまいます)(近隣諸国製品に多い)

2、バック本体の大きさに対して持ち手が細い(デザイン優先)(イタリー製品に多い)

3、作った職人のミス。(職人のレベルに関係なくミスはあります。)

(物作りをする中で故意にミスしたり粗悪品を作る職人はいません。)

4、使い方が荒い。(完璧に作られた品でも使い方が悪いと傷みやすいです。)

では、このバッグの場合はどうでしょう?

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持ち手の先の縫い込まれていた部分がミシン目で切れています。

切れたミシン目から先も2ミリほどしかありません。

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革を剥がしてみたところです。

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紙や布やスポンジなどいろんな種類の芯材が重なるように入っています。(5種類は凄い!)

しかし、取り外した芯材に縫われていた跡がありません。

どうやら芯材の寸法が短く革の先まで入っていなかったようです。

中央の白い布で包まれている細い芯材は鉄です。(鉄芯の先を布でカバーしています)

(長年の使用で鉄芯が革を突き破ってこないように、何年も先を考えて作られています。)

これほど手間暇をかけて作られている商品は少ないです。(手抜きはしてない証拠です)

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くたびれた芯材を取り除いて、強度のある芯材に入れ替えました。

芯材を長く延長して、しっかり縫い込まれるように補強再生しています。チョキ
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デザインは何も変更なく強度アップしています。
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手間暇やコストをかけて作られていたころの良いバッグです。

大切にごしようください。

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