タイガ財布の修理


ルイヴィトンのタイガ ポルトフォイユ・ロン グラシエ M32644です。

 

 

 


折り曲げ部はステッチのラインまで擦り切れて欠損しています。
このような状態まで放置したまま使い続けると直営店などでは、
手遅れ状態と判断されてしまいます。

 

 

 


反対側の折り曲げ部は欠損だけでなく変型が見られます。

 

 

 


使い込まれた財布は各部に擦れが見られます。

 

 

 


現行品質のタイガは表面だけが塗装されていますので、
塗装面が合成皮革のように剥がれやすく革の繊維が露出してしまいます。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


外面だけでなく内側の折り曲げ部も塗料が剥がれて白くなっています。

擦れにくい内部材の塗膜が剥がれていることからも、
色剥がれしやすい素材であることがわかります。

 

 

 


使い込まれた財布ですので全体を解体して各部を強化しながら、
合成皮革の内張りは本革で作成交換するリニューアルリペアを施します。

 

 

 


擦り切れて欠損した折り曲げ部は縫い直すこともできませんので、
強化しながら部分作成して組み立て直します。

 

 

 


反対側の折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


内部材の折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


各部を強化しながら組み立て直しリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


合成皮革の内部材は本革で作成交換して品質がアップしています。
各部に強化加工を施したことで手にすると丈夫になっていることがわかります。

補修補色加工で見た目も改善させましたがタイガ素材は元のままですので、
良い状態を保つには丁寧な取り扱いが必要です。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索