長年使い込まれたエルメスのフールトゥです。
前後ポケット部が本革ですが擦れやひび割れや劣化が見られます。
表皮が剥がれ白っぽくなっていますので汚れや湿気を吸い込みやすい状態。
底角は革が擦り切れて穴が空いています。
革部全体の劣化が心配ですが今回は擦れや色あせは見送られて、
底角の擦り切れヤブレのみ補修するご依頼です。
こちらの底角も穴が空いていますが全体がスレスレで、
革の繊維が毛羽立っていることが目立ちます。
今回は底角3箇所に空いた穴を塞ぐ補修加工のみ施します。
擦り切れ穴部を部分作成して擦り切れ穴を塞ぎました。
こちらの底角も同様に。。。
擦れることが避けられない部分ですので次に傷みが出るのも底角ですが、
穴が空いたまま使い続けると本体まで傷んでしまいますので、
擦り切れ穴を塞いでおくのは、とても有効なメンテナンスです。
本革は早めのメンテナンスを施すことで良い状態を保ちやすく、
綺麗な状態のまま長く活用することが出来ます。
買い換えできないバッグですので大切にご愛用ください。
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