ルイヴィトンの長財布M61215の折り曲げ部の修理

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ルイヴィトンの長財布M61215です。

良い時代に生産された高品質な財布ですが、
変形や色あせや傷など長年のご使用で各部に損傷が見られます。

 

 

 

 

 

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折り曲げ部が欠損しています。
この状態ですから外面のモノグラム地だけでなく内側の革まで・・・

 

 

 

 

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この財布は三つ折りですから4箇所の折り曲げ部が存在します。

 

 

 

 

 

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反対側も同様に。。。

 

 

 

 

 

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縫製する部分が擦り切れて無くなっていますので縫い直すことこともできません。

 

 

 

 

 

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内側の様子です。

決して綺麗な状態とは言えませんが折り曲げ部の4箇所を修復できれば、
まだまだ活用できそうです。

 

 

 

 

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小銭入れのカブセを開く度に爪が当たっていたのでしょうか?
内側ですし構造的には問題ありませんが高品質な品だけに残念です。

 

 

 

 

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今回修理する折り曲げ部を内側から見たところです。
革は擦り切れて縫製する部分が欠損していますが糸だけが残っています。

 

 

 

 

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長年酷使されてきたようで角部もスレスレです。

 

 

 

 

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カブセ部など外周はコバの塗料が剥がれて内部材も剥がれて層になっています。

 

 

 

 

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カブセで隠れた部分と外面になる部分では色あせがクッキリ!
この辺りは使い込んだ味として捉えることもできますが、
その為にも折り曲げ部の修復が必要です。

 

 

 

 

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折り曲げ部は4箇所ですがモノグラム地と内部材の革をそれぞれ加工するので、
実質は8箇所の復元強化加工が必要ですねぇ~

 

 

 

 

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ほんとに残念な状態ですがとても良い品質の財布なんです。
大切にして欲しいですねぇ~。

 

 

 

 

 

 

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折り曲げ部の復元強化加工の完了です。

 

 

 

 

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縫製する部分がなくなっていましたが復元強化加工でステッチも復活です。

 

 

 

 

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強化芯材を入れ込んで組み立てていますので強度もアップしています。

 

 

 

 

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モノグラムと同様に欠損していた内部材の革も復活しています。

 

 

 

 

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くすんでいたマークもピカピカになり層になっていたコバも仕上げ直しました。

どんな加工を施すよりも大切に丁寧に活用されることが、
財布の良い状態を保ち続ける最善策です。

古い品だけに使い込んだ風合いが増し重厚感のある良い財布です。
大切に長くご愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索