新品の真っ白のヌメ革をアンティーク補色してパーツ作成中です。
この画像でヴィトンであることはわかると思いますが・・・
一枚の平な革に見えるパーツも裏側から見ると厚みを加工しているのがわかるでしょ!
縫い合わせ部や折り返し部分など厚みを整える加工が必要なのが、
布や合成皮革のパーツと違う本革パーツの特殊な部分です。
正体はルイヴィトンのモンスリ M51135 のリュックでした。
ところで、どこのパーツかわかります?
この部分は背中に擦れるので後側だけと傷みやすい部分です。
バッグの種類で傷みやすい部分は色々なんですが、
リュックならではの損傷ですね。
本来ならこのパーツの作成交換だけで良いのですが、
瞬間接着剤を使用されたようでパイピング革まで硬化しています。
パイピング革と擦り切れて破れたパーツを部分的に作成交換しました。
底面のヌメ革パーツを全交換する事も可能で見た目もスッキリしますが、
部分的に作成交換の方が安上がりですね。
瞬間接着剤を使用すると縫製糸を抜き取るのに苦労します。
場合によっては部分修理が不可能になることもあり、
そもそも瞬間接着剤で修理することは不可能です。
活用すればするほど傷んでしまうのは避けられないパーツですが、
もう一度穴が空き修理するのは10年以上先の事ですので気にせずに使用しましょう。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索