ルイヴィトン・モンスリの擦り切れ破れの修理

lv montsouris (1)
新品の真っ白のヌメ革をアンティーク補色してパーツ作成中です。

この画像でヴィトンであることはわかると思いますが・・・

 

 

 

 

lv montsouris (2)
一枚の平な革に見えるパーツも裏側から見ると厚みを加工しているのがわかるでしょ!

縫い合わせ部や折り返し部分など厚みを整える加工が必要なのが、
布や合成皮革のパーツと違う本革パーツの特殊な部分です。

 

 

 

 

lv montsouris (3)
正体はルイヴィトンのモンスリ M51135 のリュックでした。

ところで、どこのパーツかわかります?

 

 

 

 

lv montsouris (4)
後面の、この部分を作成して取り替えます。

この部分は背中に擦れるので後側だけと傷みやすい部分です。
バッグの種類で傷みやすい部分は色々なんですが、
リュックならではの損傷ですね。

 

 

 

 

lv montsouris (5)
本来ならこのパーツの作成交換だけで良いのですが、
瞬間接着剤を使用されたようでパイピング革まで硬化しています。

 

 

 

 

lv montsouris (7)
パイピング革と擦り切れて破れたパーツを部分的に作成交換しました。

底面のヌメ革パーツを全交換する事も可能で見た目もスッキリしますが、
部分的に作成交換の方が安上がりですね。

瞬間接着剤を使用すると縫製糸を抜き取るのに苦労します。
場合によっては部分修理が不可能になることもあり、
そもそも瞬間接着剤で修理することは不可能です。

 

 

 

 

lv montsouris (6)
活用すればするほど傷んでしまうのは避けられないパーツですが、
もう一度穴が空き修理するのは10年以上先の事ですので気にせずに使用しましょう。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索