ヴィトン・エピ セリエドラゴンヌM52612の修理


ルイヴィトン・エピのセカンドバッグ(セリエドラゴンヌM52612)です。

 

 

 

 


底やマチが折れ込んだ構造のセカンドバッグです。

 

 

 

 


マチ底には亀裂が見られます。

 

 

 

 


内ポケットの中は合成皮革がベタ付き劣化していて使用できない状態です。
解体して本革にて張替え交換するとともに、マチの亀裂も悪化しないように強化します。

 

 

 

 


かなり古いバッグなんですが丁寧なご使用で内側も良好ですね!

 

 

 

 

 


劣化した合成皮革の内張りを取り外しました。
この当時の品は素材も作り込みも良いので、合成皮革部分が無くなれば安心です。

 

 

 

 


負担が掛かるマチ底は、これ以上悪化しないように、
解体して内張りを剥がし強化芯材を入れ込んで組み立て直します。

 

 

 

 


こんな感じで修正しています。

 

 

 

 


内ポケットの内張りも本革仕様になり安心して長くご使用いただけます。

 

 

 

 


マチ底の亀裂が補修された事よりも強化されていることの方が重要なんです。

 

 

 

 


外周全体のコバ面も全体的に仕上げ直しました。

 

 

 

 


バッグや財布を使用していれば剥がれてしまうコバの塗料ですが、
見た目以上に重要な箇所ですので定期的にメンテナンスされるのが最善です。

 

 

 

 


ロック金具の差込部の先端には白い樹脂製のカバーが付いているのですが、
すぐに傷んでしまう部分で交換サイクルが短いパーツです。

今回は真鍮製のカバーを作成して取り付けておきました。
ロック本体にガンガン当てないように注意が必要ですが、耐久性は高いです。

元の樹脂製に戻すことも可能ですが丁寧に使用される方なので問題ないと思います。

 

 

 

 


最高品質時代の高品質なバッグです。
安心して長く愛用いただける状態になりましたので大切にご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索