ヴィトン・コンピエーニュ(M51847)です。
かなり古いものですが使用頻度が少なく綺麗な状態です。
何より素材のモノグラム地やヌメ革は高品質な時代の製品ですので最高品質時代の品です。
しかし、前ポケットの内張りは合成皮革のため経年劣化でべた付いています。
前ポケットの外周は内縫いですので、まず本体の内張りを取り外して大胆な解体が必要です。
バッグ全体をひっくり返して外周パイピング革をほどいてポケット面を取り外しています。
ポケットが単体になればポケット天部のヌメ革の縫製をほどけば、ようやく内張りがはがせます。
後は新しい素材で内張りを貼り替えて元通りに組み立てるのですが・・・・・その前に!
劣化した合成皮革のベタ付き汚れを取り除く事が必要です。
ひつこい汚れですのでヌメ革などに付くと取れない事もあります。
合成皮革の劣化は自然に改善する事は無く悪化していくだけですので、この様に重症になる前に
対策をされることをお勧めします。
ベタ付き劣化の汚れを取り除き内張り交換完了です。
当社にご依頼いただく方は本革仕様にされる事が多いのですが今回は合成皮革を選択されています。
少しだけ安上がりですが合成皮革ですので同じ様に劣化する心配があります。
本体内側のファスナーポケットも合成皮革ですのでベタ付き劣化を起こす心配があります。
しまい込むよりは使用する方が劣化しにくいので、どんどんご使用ください。
ベタ付きが出た時は早めに対応される事をお勧めいたします。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索