ヴィトン・タイガのキーケースM30536 です。
本来はアカジュ色なんでワイン色なんですが他社修理か素人修理なのか?コゲ茶色になっています。
使用頻度も高いキーケースの様で全体の変形型崩れも重症です。
この部分が加工されているようですね~
ワイン色の縫製糸もコゲ茶色にコテコテです。
そもそも、修理前はどのような状態だったのでしょうか?
タバコのコゲ跡の様なキズですが外面全体に塗料を吹き付けるだけでキズは直りません!
長年のご使用で押しつぶされた様にペッタンコです。
今回は修理のやり直しや型崩れの補正加工では無く、折り曲げ部の損傷修理をご依頼くださいました。
折り曲げ部は革が擦り切れて穴が空いています。
反対側の折り曲げ部はもっと重症ですね~
外面全体に塗装されていますの診断が困難な状況ですが、擦り切れて穴が空いているのは、
口が空いた折り曲げ部だけではないようです。
解れた糸の一部に元のワイン色の糸が見えています。
解体してみると塗装されていて見えませんでしたが、全体的に擦り切れて破れていたようです。
折り曲げ部の修理のみで、お預かりしたのですが予定外の損傷具合です。
すでにホルダー金具の取り外すや解体をしているので後戻りできませんが・・・直せるのか~???
こちら側は折り曲げ部の損傷だけのようですが重症であることに変わりありません。
解体した両側全体に強化加工を施しながら復元して組み上げました。
なんとかご使用いただける状態に復元強化加工しましたが、人為的な損傷を受ける前に
当社にご依頼いただいていればと・・・・残念な想いです!
折り曲げ部だけの予定でしたが外周全体をワイン色の糸で縫い直しています。
強化加工を施しましたので変形型崩れも修正されています。
修理しようと思われる品は愛着があり大切に使い続けたい物のはずです。
出来るだけ早めにメンテナンスをすることや強化加工を施しておく事で安心して長く愛用出来ます。
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