ヴィトン・トロカデロのショルダー切れ修理


ヴィトンのトロカデロ(TROCADERO M51274)です。

2004年3月にフランスの工房で作成されたバッグなんですが・・・・????
かなり完成度の高いバッグで良い職人が手掛けた品のようです。


ショルダー側の付け根が切れています。

何故か本体側に縫い付けてある、付け根革は良い状態を保っています。???
修理した形跡はありません。???


同様に負担が掛かる部分ですので反対側ショルダーの先端も当社的には心配な状態です。

こちら側もショルダーと比べ、本体の付け根革は良い状態を保っています。???
やはり、修理した形跡はありません。???

 

 


今回、修理加工する側を解体しました。

切れているショルダーの先端部分は革の繊維がモロモロでフヤケタ様になっています。
先端部を部分作成してショルダー付け根を復元強化加工します!


内側から強化芯材やヌメ革を張り合わせて頑丈に仕上げました。

当社で使用するヌメ革は最高品質の高価な革ですが、
このバッグの本体に使用されているヌメ革は当社使用の革と同等の品質です。???

ところで、一枚目の画像から続く???の意味ってわかりませんよねぇ~???

このバッグの年式からショルダーベルトの素材と作り込みには納得なんですが・・・・
バッグ本体の仕様と製造された年式に???なんです。

 

 


2004年3月にフランスの工房で作成されています。

 


本体に使用されているヌメ革とショルダーベルトのヌメ革は別物です。


このヌメ革パーツも「これぞ!ルイヴィトン」と呼べる最高品質の素材です。


内側のファスナー付きポケットの内張りは合成皮革ではなく・・・「なんと!本革です。」
 

 


外側の前ポケットも合成皮革では無く本革仕様です!


このバッグが完成した経緯は想像の域を脱しませんので控えますが、
事実として最高品質のヌメ革で作成されたバッグです。

多くのバッグや財布を修理していると、
ごく稀に製造年式の仕様に合わない驚くような品質の品を発見することがあります。
いったい、どんな職人が、どのような想いで作成した秘密の特別仕様なんでしょう?

そんな職人が居る事を想像すると嬉しくなります。。。

昔は当たり前だった仕様も今では奇跡の品です。
大切に長くご使用ください。

 

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

お世話になっております。

思い出がいっぱい詰まった大切なバッグが

生き返って戻ってきました。

とてもきれいに修理してもらい嬉しく思っております。

ありがとうございます。

お心遣いいただきありがとうございました。

山形県 K様