40年ほど前のヴィトンのキーポルボストンバッグです。(マチを外したところです。)
その昔、U.S.Aでライセンス生産していたvuittonのバッグです。(素材も作りも頑丈です)
後ろ面に回りこんだモノグラムのLV柄が逆さまにならないように
底の中央でモノグラム地を反転させて継ぎ合わせています。
(現行品の後面はLV柄が逆さまです)
U.S.Aヴィトンの証明タグです。紙製ですので綺麗な状態は貴重です。
ファスナーや革パーツなど全て取り除きました。(当時の素材は武骨で頑丈ですが重いです)
元のパーツが縫い付けられていたステッチ穴やビス穴などが多数あります。
モノグラム柄を合わせながら、ステッチ跡などを隠すようにリメイクしなければなりません。
(自由には作れない制約が二重にあるのです。)
ステッチ跡や柄合わせを考慮しなければ効率よく素材を使用できますし、
作成寸法も自由に作れるのですが・・・・至難です。
柄合わせをすれば、ステッチ跡がずれて見えてしまいます。
このままでは、取り付けるパーツがずれて縫い付けられてしまいます。
当時のUSAヴィトンは柄合わせやパーツの取り付けなど、精度が低かったようです。
ヴィトンの作りこみを信じてパーツを作りましたが、全部やり直しです。
分かりやすく中央に線引きしてみると、元の革パーツが1㎝ほどずれて付いていたことが判明!
柄合わせも元の穴を隠すことも妥協できませんので、パーツを全て作り直します。
ご要望どうり濃い茶の革を使用してHERMESのガーデンパーティのフォルムに!
これもご要望どうり前後のポケットを作成。(柄合わせも完璧です。)
マチも当然左右対称で柄を合わせました。
センターのホックもモノグラム地を貼りこんで柄合わせしています!(前後面とも)
(ここまで柄合わせしなくても?)と我ながら思います。
究極の柄合わせです!
内ポケットも豪華です。 マチのホックを全て外せば収納力抜群です!
内ポケットの取り外しOK!
取り外した内ポケットにストラップも付けれます。
バッグ固定のストラップもありますのでカギやケータイなど取り付けて使用できます。
ホック取り付け部も革ワッペンで補強してます。(革二重でステッチ入り・ニス仕上げ)
HERMESガーデンパーティと比べても細かなパーツまで妥協なしです。
(HERMESガーデンパーティは円形の革を挟み込んでるだけです。)
ケータイポーチも作成しました。
バッグの外にぶら下げてもカワイイです。
ケータイポーチだけで使用してもカワイイです!
全てのリメイク品に元のミシン穴やビス跡などが残らない様に作成しています。
HERMESガーデンパーティPMとTPMのサイズの中間ぐらいのサイズになっています。
40年前のUSAヴィトンの証明ワッペンもモノグラムで専用ケース作成しました。
ボストンバッグの残骸です。
バッグが小さくなっても、モノグラム素材は大量に使用しているのが判ると思います。
モノグラム模様の柄合わせには多くの素材を無駄にしないと作成できません。
柄合わせがなければ隅々まで素材を使用できるのですが・・・
たとえば、小さなバッグでも財布ぐらいなら作れると誰もが思いがちですが、
素材が足りなくてリメイク出来ないケースが多いのです。
世界に一つだけのバッグです。
大切にご使用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
・お手紙紹介
有限会社レザークリエーション様
愛知県 E様
E様
前回のエルメスのバッグに続いてのご依頼ありがとうございました。
リメイクした跡(ミシン穴など)が完成したバッグからは
何処を探しても見当たらない様に作りこみました。
使いやすいバッグでカワイイですし、少しゴージャスです。
使用頻度は自然と多くなると思います。
小物類も丁寧につくりこみましたので
ご活用ください。
ありがとうございました。
有限会社レザークリエーション