フェリージの修理


フェリージのブリーフケースです。

 

 

 

 


クリーニング加工歴がありホック金具などに錆が見られます。

 

 

 

 


こちらもカシメ金具には腐食が見られます。

金具類の錆は我慢できるとのことですが負担が掛かり切れてしまった
持ち手付け根は強化加工が必要です。

 

 

 

 


テーピング革も切れています。
厚みが変わる部分は屈曲して切れやすい部分です。

 

 

 


4か所とも同様に。。。。

 

 

 

 


完全に切れた部分だけでなく小さな亀裂は多数見られますが、
今回は完全に切れてしまった部分のみ部分的な加工を選択されました。

 

 

 

 


底角も擦り切れ欠損がある1か所のみ部分作成します。

 

 

 

 


ファスナー交換も必要です。

 

 

 

 


安心のYKKですが低価格のファスナーが使用されていますので、
最高品質のファスナーで交換します。

 

 

 

 


負担が大きな持ち手付け根は4か所とも強化して、
テーピング革は5か所の部分修理で改善させファスナー交換で使用できる状態に
復活させます。

 

 

 

 


損傷部を解体。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 


一枚革の持ち手は裏側から強化芯材と本革を貼り合せて丈夫にします。

 

 

 

 


ファスナーを開閉する度に負担が掛かる引手革も心配な様子。

 

 

 

 


解体して強化加工を施します。

 

 

 

 


持ち手付け根の復元強化加工の完了です。

 

 

 

 


切れていたテーピング革も裏側から強化加工を施して組み立て完了。

 

 

 

 


こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 

 


大きく欠損していた底角も部分作成で復活です。

 

 

 

 


最高品質のファスナーで開閉もスムーズです。

 

 

 

 


傷みが出やすいテーピング革は部分的な修理で対応しておいて、
もっと損傷が悪化したタイミングで全体交換するのは効率的です。

布製のバッグなのに使い込んだ味が出るフェリージは魅力的です。
大切に長くご愛用ください。

 

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(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション 御中

お世話になっております。

本日、フェリージの鞄を受け取りました。
大変綺麗に修理していただき誠にありがとうございます。
これからもこの鞄を大事に愛用していきたいと思っています。

また、今後使用していく中で更なる修理が必要になった暁には
再度レザークリエーション様にお願いしたいと思います。

ありがとうございました。

奈良県 K 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
ファスナーや持ち手付け根など負担が掛かる部分が丈夫になり、
安心して活用いただける状態に復活しています。

大切に長くご愛用ください。

S7660の修理


限界を超えるまで活用されたホワイトハウスコックスの財布です。

この財布を見ると濃茶色か黒の財布だと思ってしまいますが、
元々はネイビーの革だったとのことです。

 

 

 


厚みが無くなるまで酷使され変形や型崩れだけでなく、
外面革は劣化も見られます。

 

 

 

 


ホツレだけでなく折り曲げ部は当然のように擦り切れて穴がいています。

 

 

 

 


カブセノ折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 


縫い直すことも不可能で手遅れ状態です。

 

 

 

 


内張りも擦り切れてボロボロ。

 

 

 

 


内側も変色や色落ちしていますがネイビーだったことを想像することができます。

使い込んだ雰囲気も楽しみたいとのことですので、
内部材の見た目はこのままでリニューアルリペアを施します。

 

 

 


バラバラに解体したように見えますが、これは捨てるパーツです。
内張りは全て作成交換しながら劣化した外面革はネイビーの革で作成します。

 

 

 


これが、バラバラにした全体のパーツです。
ペタンコになった財布も解体すると多くのパーツで構成されていることがわかります。

 

 

 

 


芯材のボール紙もボロボロでベタベタ。

 

 

 

 


外面革の内側の布地(札入れ)は本革にします。

 

 

 

 


小銭入れや各ポケットの内張りを作成交換しながら各部を強化して、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 


財布全体の形状も復活して外面のネイビー革は新品革で復活しました。

汚れや傷を気にして使用するタイプの財布ではありませんが、
ホツレやヤブレなど構造面は早めのメンテナンスが最善です。

大切に長くご愛用ください。

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グッチ財布のヤブレ


ボッテガベネタの二つ折りとグッチの長財布です。

 

 

 

 


内側はカードポケットで札はクリップで挟む二つ折りです。

 

 

 

 


コバ塗料が剥がれて芯材が露出しています。
このままでは塗料は塗れませんのでコバ面を補修して仕上げ直します。

 

 

 

 


この辺りも芯材が露出しています。

 

 

 

 


グッチの財布はロック金具が外れています。

 

 

 


負担が掛かる取付け部が破れて金具が外れたようです。

 

 

 


金具の取付け部を復元強化加工したあと金具を固定します。

画像の部分を縫製し直すためには他の部分を大きく解体する必要があります。
しかし、この部分を解体して強化することで強度が格段にアップします。
手抜き修理しない修理店だけが理解できることですが・・・・

 

 

 


ボッテガ二つ折りのコバ面の補修と仕上げ直しの完了です。

擦れてしまう部分ですので定期的なメンテナンスが必要となる部分ですが、
コバ面を良い状態に保てると財布は長持ちします。

 

 

 


こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 


グッチのロック金具も取り付け完了です。
グラツキもなく新品時より丈夫に固定してあります。

 

 

 

 

 


今回は、どちらの財布も部分的な加工でしたが、
どちらの財布も状態はよく丁寧に活用すれば長く活躍してくれる状態です。
大切に長くご愛用ください。

 

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クロムハーツ財布のヤブレ


長年使用されたクロムハーツの財布です。

 

 

 

 

 


外ファスナーの小銭入れが便利なコンパクト財布です。

 

 

 

 


変形型崩れはクロムハーツとしては許容範囲といえますが、
ホツレなど構造面は修理しておかないと寿命が縮まります。

 

 

 

 


内側は札入れとカードポケットのシンプル設計。

 

 

 

 


残念すぎるほど大きく裂けていて使用不可能な状態です。

 

 

 

 


使い方の問題というよりは品質の問題といえるかもしれません。

革の部位や厚みや縫製などに問題があり経年劣化も引き金になった損傷だと考えます。

 

 

 

 


大きく解体して裂けた部材を作成交換します。

 

 

 

 


全体が変形したクロムハーツのパーツ交換は難易度が高いです。

 

 

 

 


ヤブレ部の作成交換の完了です。

 

 

 

 


今回は損傷が酷い部分のみの部部修理でしたが、
丁寧に取り扱えば、まだまだ活躍してくれる状態です。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

お世話になりました。
本日、財布受け取りました。
有難う御座いました。
やっぱりしっくり来ます。

大切に使っていきます。
又、お世話になる時がきましたら
その時は宜しくお願い致します。

本当に有難う御座いました。

大阪府 H 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
ご自身に馴染んだ使いやすい財布は手放せない品へと愛着が増します。
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

カルティエ財布のヤブレ


カルティエの長財布です。

 

 

 

 

 


長年の使用で折り曲げ部は革が擦り切れて穴が空き欠損していますので、
縫い直すことも不可能な状態です。

 

 

 

 


両側の折り曲げ部だけでなく外周は革が擦り切れてなくなり芯材が露出しています。

 

 

 

 

 


外周全体の折り返した革が破れて無くなった状態です。

 

 

 

 

 


ここまで悪化させると基本的には手遅れですが・・・・

 

 

 

 


内側を見るとワインカラーの状態を維持されていますし、
まだまだ頑張ってくれそうな様子です。

 

 

 

 


内部材を取り外して負担が掛かる折り曲げ部は強化しながら、
外周全体にワインカラーの革でテーピング加工します。

 

 

 


折り返した外周の革は切れている部分の方が多いです。

 

 

 

 

 


財布の外周の擦れは避けることができない部分ですので、
早めのメンテナンスが最善です。

 

 

 

 


外周革は取り除いて丈夫にテーピング加工します。

 

 

 

 


折り曲げ部の強化加工とテーピング加工の完了です。

 

 

 

 


テーピング加工したことで外周が擦り切れても何度でも修復可能な構造です。

 

 

 

 


外周の折り返していた革よりも厚みを増した革で作成していますので、
耐久性もアップしています。

 

 

 

 


折り曲げ部が強化されて外周の擦り切れヤブレが無くなったことで、
まだまだ頑張ってくれる状態に復活しました。

内部材のホツレも縫い直しましたので大切に長くご愛用ください。

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ルイキャトルズ


大きさの違うLouis quatorze(ルイ キャトルズ)のクラッチバッグです。

 

 

 

 


黒のバッグは革が劣化しています。

 

 

 


カブセの付け根やポケット天部が裂けています。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

 

 

 

 


底はマチが飛び出して変形。

 

 

 

 


シンプルな構造の内布も劣化してボロボロ。

 

 

 

 


黒のバッグが限界を超えていますのでワインカラーのバッグを入手されましたが、
大きさが違うために使いにくいとのことでサイズを変更します。

 

 

 

 

 


ワインレッドのバッグのマチは仕切りがあり構造も複雑になっています。

 

 

 

 


シンプルな構造の黒バッグと比べると外観のサイズだけでなく別の構造。

 

 

 

 


全体を解体して各パーツを寸法直し。

同じように見えるバッグもサイズが違えばカブセのラインやロック金具の位置などが、
違っていますので単純に周囲を切り落とすだけではサイズダウンできません。

 

 

 

 


使い方に合ったサイズに加工完了????

 

 

 

 


同じサイズに生まれ変わったバッグは下に重ねています。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 

 


後ポケットも同様に。。。。

 

 

 

 

 


依頼通りペン差しや名刺ポケットは取り外しました。
パーツを取り外したあとの針穴は放置せずに縫い直しておきました。

 

 

 

 

 


サイズや構造が違うとロック金具やマークワッペンの位置がネックになり、
単純にサイズダウンできませんでした。

悪戦苦闘しましたが、ご自身のサイズに合ったバッグになりましたので、
大切に長くご愛用ください。

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