プラダ長財布

prada (1)
サフィアーノ革のプラダの長財布です。

 

 

 

 

 

prada (2)
白サフィアーノ革とコンビカラーで各ポケットが曲線デザインでお洒落。

 

 

 

 

 

prada (3)
外周には擦れが見られ黒く見える部分には汚れが染み込んでいます。

 

 

 

 

prada (4)
底角は革が擦り切れて穴が空いています。

 

 

 

 

 

prada (5)
折り曲げ部も傷みが出やすい部分です。

 

 

 

 

 

prada (6)
表皮が擦り切れた部分には汚れが染み込みやすいです。
今回は外周の補修補色加工のご依頼をいただきました。

 

 

 

 

 

prada (7)
丁寧に使用されていますが後面にも擦れが見られます。

 

 

 

 

prada (8)
カブセの外周も黒く変色していますが・・・・

 

 

 

 

 

prada (9)
黒い汚れを取り除いてみると表皮が擦れて白く革の繊維が露出しています。

 

 

 

 

 

prada (10)
この辺りも同様に・・・・

表皮が剥がれた部分を補修して整えた後、補色加工を施します。

 

 

 

 

 

prada (11)
外周の補修補色加工の完了です。

 

 

 

 

prada (12)
外周だけのご依頼でしたが、調合した塗料が少し残りましたので、
後面の擦れ部なども補修補色加工しておきました。

 

 

 

 

prada (13)
かわいい色の財布ですので汚れや擦れが似合わない財布です。
しかし、財布など小物類はバッグの中でも他の品などで擦れてしまいます。

外周の擦れは使用時だけでなくバッグの中でも擦れてしまいますので、
少し工夫することで良い状態を長く保ちやすいと思います。

大切に長くご愛用ください。

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バーバリー定期入れ

burberry pass case (1)
BURBERRY(バーバリー)のパスケースです。

2003年からのご使用で全体的に損傷が見られます。
買い替えることができない大切な品とのことで、
リニューアルリペア加工を施して復活させます。

 

 

 

 

 

burberry pass case (2)
残念な後面です。

 

 

 

 

 

burberry pass case (3)
定期券を入れるポケットは裂けています。

 

 

 

 

 

burberry pass case (4)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

 

burberry pass case (5)
折り曲げ部はカジリ取られたような状態にまで革が擦り切れて欠損しています。
ここまで重症化すると縫い直す事すらできません。

折り曲げ部の以外も外周は革が擦り切れていますので、
解体するのが怖い状態です。

 

 

 

 

 

burberry pass case (6)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

 

burberry pass case (7)
内側の様子です。

外周は表面の革を内側に巻き込んだ(ヘリ返し)の構造ですが、
解体してみると・・・・

 

 

 

 

burberry pass case (9)
外周全体がスレスレで(ヘリ返し)の革がつながっているのは一部分だけです。

 

 

 

 

 

burberry pass case (8)
バラバラに全体解体。

 

 

 

 

 

burberry pass case (10)
ヘリ返し革は欠損もあり使用不可能で全て取り除きましたが、
外面にはバーバリーの刻印マークがあるので張替交換はできません。

外周全体のヘリ返し革を復元強化加工で復活させながら組み立て直します。

 

 

 

 

burberry pass case (11)
悪戦苦闘しましたがリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

 

burberry pass case (12)
後面のポケットの破れや外周のヘリ返し革も復活しています。

 

 

 

 

 

burberry pass case (13)
負担が掛かる部分には強化加工を施しながら組み立て直していますので、
見た目や構造の復活だけでなく強度もアップしています。

限界を超えるまで傷んでしまったパスケースでしたが、
引き続き愛用いただける状態に復活しました。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
レザークリエーション様

お世話になっております。
先程無事に受取りました。
あんなに綺麗にしていただいて本当にありがとうございました。
素敵な〇〇〇〇〇も有難うございます。
ただただ「凄い」の一言でした。
何度も何度も色々な角度から穴が開きそうなほど眺めてしまいました。
ブログも拝見させていただいて、
改めて最初の状態の酷さを思い出し反省するばかりでした。
それと同時に綺麗になった定期入れを見て、
プレゼントしてくれた時の母の笑顔を思い出しました。
今後は大切に綺麗に使っていきます。
本当にありがとうございました。

神奈川県 M 様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
頻繁に使用する革小物は傷みやすいですが、
丁寧に活用することで良い状態を長く保つことができます。
大切に長くご愛用ください。

berluti財布

berluti (1)
berluti(ベルルッティ)の二つ折りの長財布です。
靴で有名ですが歴史あるフランスのブランドです。

 

 

 

 

 

berluti (2)
内側にファスナーで開閉できる小銭入れが装備された財布ですが、
小銭入れは使用されないとのことで取り外し加工のご依頼です。

 

 

 

 

 

berluti (3)
ヴェネチアレザーという特殊な革にパティーヌという染色加工で、
風合いを持たせた仕上げが特徴です。
縫製糸も表面に露出した部分だけが染められています。

 

 

 

 

patine3[1]
ちなみに靴ですと、こんな感じで染め込んで仕上げていくようです。

色の濃淡や風合いが独特の雰囲気を醸し出しますが、
水や油汚れが染み込みやすく色褪せも避けられませんので、
頻繁に手入れしながら育てていく品です。

 

 

 

 

berluti (4)
ファスナー小銭入れポケットを取り外して組み立て完了です。
コインケースを別持ちされる方にはスッキリして軽くなります。

 

 

 

 

 

berluti (5)
手入れをしながら愛用すれば長く使用できる良い財布です。

本来の革製品を手入れしながら育て上げる楽しみは、
ベルルッティのヴェネチアレザーのような染め込まれた革でなければ、
味わうことができません。

大切に長くご愛用ください。

 

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クロムハーツ ボストンバッグ修理

CHROME HEARTS (1)
各部に重大な損傷が多数あり残念な状態のクロムハーツのボストンバッグです。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (2)
底角は擦れが激しく、パイピング革は擦り切れて中の芯材も欠損しています。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (3)
こちらの底角はパイピング革ではなく本体の革が擦り切れて大きな穴が・・・・

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (4)
こちらはパイピング革が大きく破れて、本体も大きな穴が空いています。

ある意味パイピング革は消耗パーツですが、ここまで放置すると、
本体にまで損傷が拡大してしまいます。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (5)
持ち手の付け根も切れています。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (6)
全体に革が擦れて革の劣化が見られ大きな負荷が掛からない部分も、
革が裂けています。

高価なバッグですし早めのメンテナンスを施していればと・・・・

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (7)
今回は加工の予定がない内張りですが・・・・

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (8)
布地の内張りですのでポケットの破れやホツレが数か所に・・・

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (9)
持ち手を取り外して・・・・

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (10)
持ち手の付け根も解体して強化加工を施して組み立て直します。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (11)
内張りの破れも復元強化加工を・・・・

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (12)
ホツレ部も縫い直します。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (13)
パイピング部は部分的な作成交換をご依頼いただきました。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (14)
本体の擦り切れ穴は復元強化加工で改善させます。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (15)
持ち手の強化加工のためには前後天部も解体が必要な構造です。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (16)
他店様での加工跡でしょうか? 蜂の巣状態のミシン穴です。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (17)
パイピング革も同様に。。。。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (18)
外面全体の汚れを取り除いたところです。

表皮が剥がれて白くなった部分は革の繊維が露出していますので、
補修加工で整えた後、補色加工を施します。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (19)
天部に使用されている革は牛の腹回りの革です。

お腹周りの革は人も牛も同じでブヨブヨで繊維が荒く、背中の革の方が丈夫です。
他のブランドでは腹回りの革は使用しないことが多いですが、
クロムハーツでは、お腹周りの革まで使用することが多く、
使い込んだ雰囲気や革質の変化を楽しむためかと理解しています。

ただ、革質が悪い部分は補色しても革の伸びなどで、
綺麗な状態を保つのが難しいです。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (20)
ご依頼いただいた下記の加工が全て完了しました。

・底角4か所擦り切れヤブレの復元強化加工
・パイピング革の擦り切れ欠損部の部分作成
・右マチファスナー横のヤブレの復元強化加工
・持ち手付け根4か所の復元強化加工
・外面のクリーニングと補修補色加工
(内張りのホツレと復元強化加工)

 
CHROME HEARTS (21)
持ち手の付け根は新品時より丈夫になり擦り切れ穴もなくなりました。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (22)
底角のパイピングや本体の擦り切れヤブレも復活しています。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (23)
同様に。。。。

 

 

 

 

CHROME HEARTS (24)
こちらの底角も同様に。。。。

 

 

 

 

CHROME HEARTS (25)
ポケットの破れ部も復元強化加工で丈夫になっています。

この辺りの加工はブログを見るまで本人も気が付かない修理ですが、
内張りを解体しなければ縫い直せない加工です。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (26)
スレスレ状態だった外面も黒革に復活です。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (27)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (28)
各部に強化加工を施しながら組み立て直すリニューアルリペアが理想でしたが、
今回はそれぞれの損傷部を部分加工で修理しています。

しかし、損傷個所が多かっただけに強化された部分も多く、
強度的には安心して活用いただける状態に復活しています。

破れや擦れが無くなり見た目も整いましたので、
大切に長くご愛用ください。

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セリーヌ ラゲージ修理

celine luggage (1)
セリーヌのラゲージです。

持ち手付け根革の周辺に波打ち変形が見られ、
各部に擦れや汚れが多数見られるバッグです。

 

 

 

 

 

celine luggage (2)
持ち手で引っ張られる本体は革が伸びて波打ち変形しています。

 

 

 

 

 

celine luggage (3)
全体に汚れていますが、とくに底角の周辺は擦れや汚れが重傷です。

 

 

 

 

 

celine luggage (4)
こちらの底角も同様に。。。。

 

 

 

 

 

celine luggage (5)
こちらはコバ面の部材が剥がれています。

 

 

 

 

 

celine luggage (6)
擦れや汚れだけでなく大きなシミ汚れも目立ちます。

 

 

 

 

 

celine luggage (7)
深い引っかき傷も多数あります。

 

 

 

 

 

celine luggage (8)
製造工程で、はみ出した接着剤が経年劣化で変色した汚れも数か所に・・・・

 

 

 

 

 

celine luggage (9)
こちらは接着剤の汚れと同じ色ですが、これは何かで汚されたシミ汚れです。

 

 

 

 

celine luggage (10)
天部には多量のホコリが山積しています。

 

 

 

 

 

celine luggage (11)
内側には多量のゴミがあり何も入れることができません。
今回は外面加工のご依頼ですが清掃だけはしておきます。

 

 

 

 

 

celine luggage (12)
汚れが少ない底面ですが左半面だけクリーニングしてみると、
全体的に汚れていることがわかります。

 

 

 

 

celine luggage (13)
表皮が擦れて革の繊維が露出した部分もあり補修加工も必要です。

 

 

 

 

 

celine luggage (14)
前後面の持ち手付け根の周囲が波打ち変形していますので、
強化しながら補正するために解体したところです。

強化芯材を入れ込んで組み立て直します。

 

 

 

 

 

celine luggage (15)
外面のクリーニングと補修補色加工で綺麗になり、
波打ち変形も強化加工で補正されました。

 

 

 

 

 

celine luggage (16)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

celine luggage (17)
前面も同様に。。。。

 

 

 

 

 

celine luggage (18)
大きなシミ汚れも消えて底面も綺麗になりました。

 

 

 

 

 

celine luggage (19)
表皮が剥がれて革の繊維が毛羽立っていた部分や底角の擦れも改善してます。

 

 

 

 

 

celine luggage (20)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

celine luggage (21)
少し乱雑に活用されてきたことを後悔されていましたが、
なんとか残念すぎる状態からは復活させることができました。

基本的には丈夫なバッグですので丁寧に使用すれば、
良い状態を保ちながら長く愛用できるバッグです。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

バック2点受け取り済みです。
連絡が遅くなりまして申し訳御座いません。
以前にも依頼したことがあるので、
今回も安心してお願いしました。
そして、やはり素晴らしい状態で戻ってきてくれました。
先日の受付時に依頼した品も
楽しみに出来上がりを待ちたいと思います。
本当にありがとうございました。

東京都 S 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
どちらも丁寧に作成された良いバッグですので、
大切にご愛用ください。

プリマクラッセ修理

prima classe (1)
長年のご愛用で各部に損傷や汚れが見られるプリマクラッセのポーチです。

 

 

 

 

prima classe (2)
とても愛着があり買い替えることができない品とのことで、
安心して愛用できるようにとのご依頼です。

 

 

 

 

 

prima classe (3)
しかし、擦り切れ欠損や・・・

 

 

 

 

 

prima classe (4)
ヤブレなど・・・・

 

 

 

 

prima classe (5)
多数の損傷が・・・・

 

 

 

 

prima classe (6)
この辺りも欠損しています。

 

 

 

 

prima classe (7)
底角4か所も擦り切れて欠損しています。

底角は擦り切れて欠損していますので底角が存在しない状態です。
存在しない部分を修理することはできませんねぇ~。

 

 

 

 

prima classe (8)
マチの天部も欠損があり、ステッチも擦り切れてなくなっています。

 

 

 

 

prima classe (9)
ファスナー縫い付け部も亀裂や欠損が見られます。

 

 

 

 

 

prima classe (10)
マチ底には大きな破れも・・・

 

 

 

 

 

prima classe (11)
内張りも剥がれがありワッペン革も外れています。
ファスナーも開閉が不可能なまま使用されていたようです。

 

 

 

 

 

prima classe (12)
全体を解体しました。

 

 

 

 

 

prima classe (13)
汚れが目立つ内張りですが張替交換はしたくないとのことで、
内張りにも破れがありますので全体的に強化加工を施して組み立て直します。

 

 

 

 

prima classe (14)
外面素材を裏側から見たところです。

亀裂や欠損だけでなく外周は素材の劣化が重傷ですので、
少し切り詰める加工もご希望です。

 

 

 

 

 

prima classe (15)
この辺りも亀裂だけでなく元色がわからないほど劣化して変色し、
硬化しています。

 

 

 

 

 

prima classe (16)
芯材もすべて取り外し強化芯材に入れ替え組み立て直します。

 

 

 

 

 

 

prima classe (17)
ファスナーも新品交換してリニューアルリペア加工の完了です。

とても使用できる状態ではありませんでしたが、
長く愛用いただける状態に強度アップして復活です。

 

 

 

 

 

prima classe (18)
内張りも張り替えずに強化して組み立てています。

汚れも清掃して、かなり改善させているのですがわかりにくいですね。

 

 

 

 

prima classe (19)
欠損や破れが無くなっただけでなく、負担が掛かる部分は強化しています。

 

 

 

 

prima classe (21)
安心して使用できる状態に復活していますが、
買い替えできないほど愛着のある品に出会えるチャンスは多くありません。

丁寧に活用しながら早めのタイミングでメンテナンスすることをお勧めします。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索