持ち手の付け根


daniel&bobの大きなバッグです。

 

 

 

 


擦れや汚れも含めて使い込んだ雰囲気を楽しむバッグです。

 

 

 

 

 


大きなバッグですので荷物が重くなり底面は平らではない状態。

 

 

 

 


当然ながら底面だけでなく持ち手にも負担が掛かります。

 

 

 

 

 


負担が大きな持ち手の付け根はそろそろ限界です。

持ち手全体の強化や作成交換も検討されましたが、
今回は付け根部の4か所強化加工のご依頼です。

 

 

 

 


この辺りにも亀裂が見られます。

 

 

 

 

 


内張りを解体して持ち手を取り外しました。

 

 

 

 

 


擦れや汚れなど使い込んだ雰囲気はそのままに強度アップさせます。

 

 

 

 


持ち手付け根を解体して芯材の素材や状態を確認します。

 

 

 

 


持ち手の付け根を4か所とも解体。

弱ったり切れたりした部分を縫い込むだけで修理完了とする業者が多いですが、
当社では解体して強化芯材を入れ込んで組み立て直します。

手間も時間も掛かりますし技術も必要で重要な作業です。

 

 

 

 


残念ながら芯材は床革でした。
繊維が荒い床革では強度不足ですので強化芯材を入れ込んで組み立て直します。

 

 

 

 


組み立て直して付け根4か所の強化加工の完了です。

 

 

 

 


デザインや構造は変えることなく強化しています。

 

 

 

 


強化したので持ち手は自立しています。

長く重みのある持ち手ですので使用していれば付け根も柔軟になりますが、
強化芯材を入れ込んでいますので簡単に切れる心配はありません。

大切に長くご愛用ください。

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年代物のショルダーバッグ


年代物のロエベとディオールのショルダーバッグです。

 

 

 

 


ロエベはテーピング革などスムース革のパーツがスレスレ。

 

 

 

 

 


この辺りは90%以上が剥がれて革の繊維が露出しています。

 

 

 

 


スレスレ。

 

 

 

 


ロエベのバッグはスムース革の部分を補修補色加工します。

 

 

 

 


ショルダーベルトも擦れが激しい。

 

 

 

 

 


こちらはディオールですが、ひっかき傷が多数見られます。

 

 

 

 


テーピング革には擦り切れヤブレもあり、全体的に色あせも見られます。

 

 

 

 


ショルダーベルトも擦れて色あせています。

 

 

 

 


型崩れでマチは変形してペタンコ。

 

 

 

 


内張りは合成皮革素材です。

 

 

 

 


亀裂なども多数あり合成皮革が劣化しています。

 

 

 

 


ディオールのショルダーバッグはバラバラに解体してリニューアルリペア加工。

 

 

 

 


擦れた革の表皮を整える補修加工のあと半分だけ補色してみました。
違いは歴然です。

 

 

 

 


リニューアルリペア加工とは別加工ですが金具類も再メッキしてピカピカ。
ロゴマークも塗装してクッキリです。

 

 

 

 


見えない部分ですが裏面までピカピカ。

 

 

 

 

 


劣化した合成皮革の内張りは本革で作成交換してリニューアルリペア加工の完了。

 

 

 

 


ひっかき傷も出来る限り目立たなくして色あせも改善させました。

 

 

 

 


後面も同様に。。。。

 

 

 

 

 


ペタンコになっていたマチも改善して使いやすく復活。

 

 

 

 


少し贅沢ですが本革で内部材は作成しています。

 

 

 

 


ロエベの色剥げも改善。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 

 


持ち歩きにくい状態のショルダーバッグでしたが活用いただける状態に復活です。

年代物だけに良い素材で丁寧に作成されていたころのバッグです。
大切に長くご愛用ください。

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ボッテガ二つ折り財布


ボッテガベネタの二つ折り財布です。

 

 

 

 


ボッテガの二つ折り財布は長い。

 

 

 

 


内部材にも擦れが見られます。

 

 

 

 


今回は両側の折り曲げ部を強化して外周のコバ面を仕上げ直しのご依頼。

 

 

 

 

 


外面がメッシュなので折り曲げ部の強化加工は重要です。

 

 

 

 


同じ折り曲げ部でも、こちら側は軽傷です。

 

 

 

 

 


角部も擦れやすい部分。

 

 

 

 


折り曲げ部を解体して強化芯材を入れ込み組み立て直します。

 

 

 

 


黒い芯材が外周のステッチまで足りていない状態です。

 

 

 

 


こちら側は端まで芯材があります。
傷み具合に差があったのは芯材の入れ方にも関係があります。

 

 

 

 


折り曲げ部の復元強化加工とコバ面の仕上げ直しの完了です。

 

 

 

 


ボロボロだった、こちら側も丈夫になりながらスッキリです。

 

 

 

 


角部など外周コバ面も補修加工で整えたあと仕上げ直しています。

 

 

 

 


二つ折り財布では傷みやすい折り曲げ部の強化加工は、
良い状態を保つためには有効な加工です。

大切に長くご愛用ください。

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プラダの修理


ルイヴィトンのトロターとプラダのバッグと財布です。

 

 

 

 

 


プラダのジッピーウォレットはスライダー金具が破損しています。

 

 

 

 


ファスナーのコイルエレメントを固定する糸も擦り切れていますので、
ファスナー交換も必要です。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 

 


ジッピーウォレットのファスナー交換は内部材を取り外す解体が必要です。

 

 

 

 

 


こちらも長年使用されて各部に損傷や素人加工歴があります。

 

 

 

 

 


カブセのベルト外周から毛が生えたように繊維が飛び出しています。
これはベルト部に芯材が使用されている証。

 

 

 

 


カブセを開くと大きなポケットがあります。

カブセに隠れる部分ですが天部のテーピング革が擦り切れるほど活用されています。
ご自身に合った便利なバッグは使用頻度が高くなり愛着の証。

 

 

 

 


ポケットの右マチは大きく裂けています。

 

 

 

 


内張りのヤブレはプラダの証・・・・とも言える定番の損傷。

お聞かせいただいていませんがご自身で手縫いされた部分があり、
修理加工には手間が掛かります。

 

 

 

 


ポケットは布地の織がほどけるように破れていますので強化しながら修復します。

 

 

 

 


テーピング革は作成交換。

 

 

 

 

 


ご自身で手縫いされた部分の解体もすると内布は全体が破れていました。
強化しながら組み立て直します。

 

 

 

 


ルイヴィトンのトロターはショルダーの付け根革が切れています。

 

 

 

 

 


完全に切れていて使用不可能な状態ですが、
ヌメ革交換せずに復元強化加工で丈夫に復活させます。

 

 

 

 


こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 

 


ファスナーと内張りを解体しなければ縫製できない構造です。

 

 

 

 

 


解体。

 

 

 

 


ジッピーウォレットのファスナー交換の完了です。

 

 

 

 

 


トロターはヌメ革交換せずに復元強化加工で復活。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

裏面から新品のヌメ革と強化芯材を貼り合せて組み立てましたので、
見た目は他のパーツと違和感なく元のままですが構造的には丈夫です。

 

 

 

 


使用不可能でしたが引き続き活用いただけます。

 

 

 

 

 


プラダのバッグもテーピング革の作成交換の完了です。

 

 

 

 


大きく裂けていたポケットのマチも復活。

 

 

 

 


内張りも丈夫に復活。

 

 

 

 

 


ベロ革の外周の毛の処理もしておきました。

 

 

 

 

 


両側の付け根革にホツレもありましたので縫い直しています。

 

 

 

 


キャンセルされたファスナーも限界を超えていますので、
丁寧に活用しながら延命させてあげてください。

 

 

 

 


引手革は作成交換して開閉しやすくなり外観のデザインも整いましたが、
両側マチのファスナーポケットもファスナーの開閉は丁寧にされることをお勧めします。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

お世話になります。
先日、無事に届きました。
手元に届く前にホームページで確認させて頂いて、
修理の工程がみれてすごく良かったです。
ホームページを見ながら、ひとつ修理するのにも、
ものすごい手間が掛かっているんだなぁと驚きました。

品物が届き、そちらへ出す前の写真を見ながら、お願いした修理箇所を確認していたら、
お願いした以上の修理をしてくださっていることに気づき、改めて、感謝しました。

使い勝手が良く、大事に使っていたものが、また使えると思ったらとても嬉しかったです。
あんまり嬉しかったので、母にも見せたところ、修理の技術の高さに感心していました。

今まではかなり無理をして使用していましたが、
これからは手を加えずに早めに修理を頼みたいと思います(^^;;
この度は本当に丁寧に修理をしていただき、ありがとうございました!

群馬県 S 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
当社で加工した部分は丈夫に仕上がっていますので、
安心して活用いただけます。
大切に長くご愛用ください。

フェラガモの持ち手


フェラガモのバッグです。
底のファスナー部分は靴などを収納できるのでゴルフなどで使用する方も多いです。

 

 

 

 


大きなバッグで収納量も多くなりますので持ち手の付け根は負担が掛かります。

 

 

 

 

 


荷物が重くなるとのことで持ち手を取り外して付け根を強化します。

 

 

 

 


一枚目の画像で型崩れして不格好に見えていたのは鉄芯が外れて、
底面に落下していたからのようです。

 

 

 

 


鉄芯は角が鋭利で内側から本体を突き破ってくることがあります。

 

 

 

 


鉄芯の先端を丸く加工して取り付けます。
この辺りは量産品では難しいのか、見えない部分なので・・・・

 

 

 

 

 


持ち手付け根の縫い合わせ部のステッチも量産品の品質。

 

 

 

 

 


持ち手の付け根は解体してボール紙の芯材を取り除いて強化します。

 

 

 

 

 


強化された持ち手を本体に取り付けて完成。
持ち手の取り付け方にも工夫を凝らしていますが企業秘密。

 

 

 

 

 


書物などで重くなるとお聞きしていますが安心して活用いただけます。

大切に長くご愛用ください。

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コードバンで作成


定番のブライドルレザーではなく柔らかい牛革のホワイトハウスコックス財布です。

 

 

 

 

 


何度か直営店で外面の張り替え交換をされているとのことですが、
すでに折り曲げ部は擦り切れて穴が空いています。

 

 

 

 

 


柔らかい繊維のカーフ素材ですので牛革の中では擦れに弱い素材です。

 

 

 

 


内部材は丁寧に使用されている印象です。

 

 

 

 

 


スッキリと仕上がるカーフ素材ですが
今回は革のダイヤモンドと呼ばれるコードバン革で作成交換します。

 

 

 

 


外面革に張り合わされた布地も同時に本革仕様に変更します。

 

 

 

 


直営店の修理でボンドのシミが見られます。

 

 

 

 


この辺りも同様に。。。。。

 

 

 

 


外面の革の厚みは1ミリ程度。

 

 

 

 


外周のヘリ返し部は0.4ミリです。
見た目よりも耐久性を重視ということですので厚み20%アップで加工します。

 

 

 

 


農耕馬の尻革であるコードバンはiphoneと比較しても小さいです。
この財布なら1個しか外面革を作成できません。

機械化が進んでいるので農耕馬の数も少なくコードバンは貴重ですので高価。
革のダイヤモンドと呼ばれる所以です。

 

 

 

 


外面革のコードバン仕様の完了です。

 

 

 

 


色あせした元の革と比較すると黒味が違います。

 

 

 

 


牛革よりも丈夫なコードバンで厚みもましていますので、
お手入れしながら育て上げて大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

受け取りました。非常に綺麗に仕上がっていて感激です。
ありがとうございました。

兵庫県 Y 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
大切に長くご愛用ください。