年代物のショルダーバッグ


年代物のロエベとディオールのショルダーバッグです。

 

 

 

 


ロエベはテーピング革などスムース革のパーツがスレスレ。

 

 

 

 

 


この辺りは90%以上が剥がれて革の繊維が露出しています。

 

 

 

 


スレスレ。

 

 

 

 


ロエベのバッグはスムース革の部分を補修補色加工します。

 

 

 

 


ショルダーベルトも擦れが激しい。

 

 

 

 

 


こちらはディオールですが、ひっかき傷が多数見られます。

 

 

 

 


テーピング革には擦り切れヤブレもあり、全体的に色あせも見られます。

 

 

 

 


ショルダーベルトも擦れて色あせています。

 

 

 

 


型崩れでマチは変形してペタンコ。

 

 

 

 


内張りは合成皮革素材です。

 

 

 

 


亀裂なども多数あり合成皮革が劣化しています。

 

 

 

 


ディオールのショルダーバッグはバラバラに解体してリニューアルリペア加工。

 

 

 

 


擦れた革の表皮を整える補修加工のあと半分だけ補色してみました。
違いは歴然です。

 

 

 

 


リニューアルリペア加工とは別加工ですが金具類も再メッキしてピカピカ。
ロゴマークも塗装してクッキリです。

 

 

 

 


見えない部分ですが裏面までピカピカ。

 

 

 

 

 


劣化した合成皮革の内張りは本革で作成交換してリニューアルリペア加工の完了。

 

 

 

 


ひっかき傷も出来る限り目立たなくして色あせも改善させました。

 

 

 

 


後面も同様に。。。。

 

 

 

 

 


ペタンコになっていたマチも改善して使いやすく復活。

 

 

 

 


少し贅沢ですが本革で内部材は作成しています。

 

 

 

 


ロエベの色剥げも改善。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 

 


持ち歩きにくい状態のショルダーバッグでしたが活用いただける状態に復活です。

年代物だけに良い素材で丁寧に作成されていたころのバッグです。
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

ノエとスピィーディ


長年使用されたスピィーディとノエです。

 

 

 

 

 


ノエの天部テーピング革は擦り切れて破れています。

 

 

 

 

 


ヌメ革ですのでシミ汚れは避けられない損傷。

 

 

 

 

 


底面もシミや汚れが目立ちます。
革の硬化や劣化も見られますのでヌメ革パーツ交換をします。

 

 

 

 

 


技術的には刻印も可能ですが他社様の刻印を当社で作成することはできません。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

刻印パーツは交換せずに再利用をご希望されていますので、
このままで使用します。

 

 

 

 


アイレット金具は取り外して付け直すことは不可能な金具です。

 

 

 

 

 


アイレット金具やカシメ金具は圧力を掛けて金具を変形させることで、
固定されている金具ですので取り外すことも困難な金具です。

 

 

 

 


カシメ金具やアイレット金具を取り外さなければヌメ革パーツの交換ができません。
別の金具に変更しながら加工される修理店が多いですが・・・・・

 

 

 

 

 


バックル金具も変色しています。

 

 

 

 


バラバラ。

 

 

 

 


金具類も取り外しました。

 

 

 

 


スピィーディも年季が入っています。
引手革の付け根は切れてしまう寸前です。

 

 

 

 


持ち手には手垢汚れが染み込んでいます。

良い素材が使用されていたころのバッグですし構造的には問題ない状態です。
汚れや変色もヌメ革では当然の変化ですので加工の必要はないと判断しましたが、
このままでは使用したくないとのことでスピィーディも革パーツを作成交換します。

 

 

 

 


刻印入りのカシメ金具は変色しています。
重要パーツですので再製して再利用します。

 

 

 

 


本体を裏返すとゴミや埃が溜まっていました。
時々、清掃してあげてください。

 

 

 

 


バラバラ。

 

 

 

 


真鍮金具ですので青錆は避けられません。

 

 

 

 


10個のカシメ金具は一つ一つ再生加工します。

 

 

 

 


ヌメ革交換とは関係ない加工ですが綺麗にするので、
ノエのアイレット金具を半分だけ磨いてみました。

 

 

 

 


ピカピカ。

 

 

 

 

 


変色や錆が見られた金具類もピカピカ。

 

 

 

 


スピィーディの金具類も同様に。。。。。

 

 

 

 

 


当時のヌメ革に負けない品質の素材でパーツ作成交換の完了です。

 

 

 

 


金具類も変更なく元のままです。

 

 

 

 

 


ノエのヌメ革パーツの作成交換も同様に。。。。
刻印入りのアイレット金具やカシメ金具も元通りです。

 

 

 

 


付け根革など負担が掛かる部分は強化しながら作成していますので、
革パーツが新品になっただけでなく強度もアップしています。

 

 

 

 


ノエも同様に。。。。

新品の白いヌメ革は汚れが目立ちますので、
少し色やけさせてから使用する方が使いやすいです。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

ありがとうございました。
こんなに綺麗に仕上げていただき感激しました!
刻印パーツをそのまま残していただいたところが特に気に入り、
こちらでリペアをお願いして本当に良かったと思います。
革の品質についても、あまり詳しくない私でも
とても良いものを使っていただいた事がわかりました。
また丁寧に革やバッグについてご説明いただき更に愛着を持つ事ができました。
大切に、たくさん使っていこうと思います。
本当にありがとうございました^^

兵庫県 G 様
負担が掛かる部分を強度アップすることで、
構造的には丈夫に仕上がっています。
汚れも含めて色やけなどの変化を楽しむバッグですので、
経年変化や使い込んだ雰囲気を楽しみながら、
大切に長くご愛用ください。

コンパクトベアン修理


綺麗な色のコンパクトベアンですが汚れや擦れやホツレなどで残念な状態です。

 

 

 

 


傷みやすいベロ革ですがホツレを放置したまま使用してると剥がれて口が空き、
各部材が単体になりますので急激に劣化が進行します。

 

 

 

 

 


擦れた部分には汚れが染み込んで変色しています。

 

 

 

 


折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 


こちらの折り曲げ部は内張りが破れています。

ホツレや擦れや汚れやコバ塗料が剥がれに加えて内張りのヤブレと・・・・
この部分だけでも多くの加工が必要です。

 

 

 

 


角部も擦れやすく傷みやすい部分です。

 

 

 

 


外面は全体的に表皮が擦れた部分に汚れや手の脂分が染み込んで、
黒くなっています。

 

 

 

 


小さくても小銭入れやカードポケットも完備された便利な財布です。

使いやすい財布は使用頻度が高く傷みやすくなりますので、
良い状態を保ち続けるためには丁寧な取り扱いと、
早めのメンテナンスが重要です。

 

 

 

 


内部材にも擦れや汚れが見られます。

 

 

 

 

 


小銭入れの中は汚れた金属製のコインを入れるので避けられない損傷です。

 

 

 

 


リニューアルリペア加工ですのでバラバラ。

当社のブログ内では頻繁に見かける状態ですが、
ここまでバラバラにしてパーツごとに加工して組み立て直す修理店は少ないです。

難易度が高いことも理由の一つですが時間と手間とリスクを考えると、
ファスナー交換を10本こなす方が簡単で時間も掛からずリスクもありません。

 

 

 

 


札入れの内張り革も汚れが染み込んでいました。

 

 

 

 


小銭入れの中も綺麗にします。

 

 

 

 


黒く汚れが付着しているだけならクリーニングで大丈夫ですが、
表皮が擦れた部分に汚れが染み込んでいますので手間が掛かります。

 

 

 

 


汚れを取り除くと擦れ具合が鮮明になり革の繊維が露出しているのがわかります。

 

 

 

 

 


内部材の折り曲げ部も強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 


こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 


ベロ革だけでなく付け根のループ革も強化加工が必要。

 

 

 

 


リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

 


内部材も擦れや汚れが目立たなくなりました。

 

 

 

 


小銭入れの中も綺麗です。

 

 

 

 


ホツレもなくなりコバ面も仕上げ直して美観も改善しましたが、
各部に施した強化加工が良い状態を保つ上では効果的です。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション 御中

昨日、財布を受け取りました。修理ありがとうございました。
新品のように変身していて、本当にびっくりしました。
新婚旅行で夫にこの財布を買ってもらい、使っていました。
今月結婚10年目を迎え、また財布を使える事が一番のプレゼントになりました。
大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。

大阪府 Y 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
使用頻度が高い財布は傷みやすく汚れが目立つ革色ですので
綺麗な状態を保つのが難しいと思います。

しかし、丁寧に取り扱う以外に良い状態を保つ方法はありませんので、
大切に長くご愛用ください。

クロコ革ケリー修理


他店様にて塗装など加工歴のあるエルメスのケリーバッグです。

その後、当社で持ち手の付け根を強化加工したことのある品です。

前回のご依頼時にも各部のホツレや亀裂が気になっていました。
今回はリニューアルリペア加工のご依頼です。

 

 

 

 

 


カブセに亀裂が見られます。

 

 

 

 


内側から見ても同様に。。。。

大きく裂けてしまう前に解体して強化加工が必要です。

 

 

 

 

 


負担が掛かるマチの縫い合わせ部も亀裂があります。

 

 

 

 


カブセの開閉で負担が掛かるカブセ付け根にも亀裂があります。

 

 

 

 


反対側のカブセ付け根も同様に。。。。

 

 

 

 

 


底面は縫製糸が擦り切れてホツレが見られます。

塗料剥がれも見られますが安心して使用するためには縫製の方が重要です。

 

 

 

 


底面はホツレ部が大きく、接着だけで耐えているような状態です。

 

 

 

 

 


外面は他店様の塗料の樹脂が縫製糸に染み込んで硬化していますので、
糸を取り除くことができるかどうか不安があります。

解体することで厚塗りされた塗料が剥がれてくる可能性もあり難易度が高いです。
当然ながら直営店では断られてしまう状態です。

 

 

 

 

 


塗料で固められた縫製糸を一目一目取り除いて解体。

解体に通常の10倍以上の時間がかかりました。

 

 

 

 


内張りには多数の傷や汚れが見られます。

 

 

 

 

 


マチの天部は復元強化加工が必要です。

 

 

 

 

 


亀裂が見られるマチの天部は内張りを剥がして全体に強化芯材を入れます。

 

 

 

 


ミシン目が切り取り線のようになり革が切れた部分も数か所に見られます。
他店様の塗料で隠れていましたので解体しなければわからない損傷です。

 

 

 

 

 

 


解体することで想定外の損傷が出てきて手間が増えていきますが、
ミシン目が切れたままでは縫製することができませんので、
内張りを剥がして強化加工を施します。

 

 

 

 


本体の内張りを剥がすと年季の入った芯材が露出。
ここまで解体しなければ底面のホツレを縫い直すことができません。

 

 

 

 


底板のボール紙の芯材はひび割れや亀裂があり限界を超えています。
底面のホツレだけでなく芯材の状態からもリニューアルリペア加工の選択は正解。

 

 

 

 

 


底板に新しい芯材を入れ底角4か所も強化。

 

 

 

 

 


カブセも解体して亀裂部やカブセ付け根を強化します。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

 


組み立て直す前に内張りの傷や汚れも改善させました。

 

 

 

 


金具は他店様の塗料で錆びついたような雰囲気です。
塗装した後、少しは拭き取ったようですが・・・・

 

 

 

 


比較のため片側のベルト先端金具は未加工のまま撮影。
研磨加工することで他店の塗料汚れが消えて真鍮色が復活です。

 

 

 

 


底面の縫製も完了。

爬虫類革の特殊素材ですので他店様の塗料を剥がし取るには、
リスクが高すぎますので今回は外面の補修補色加工は辞退しました。

でも、塗装剥がれが目立っていた部分は少しだけ補色しました。

 

 

 

 

 


擦り切れ欠損も見られた底角4角も強化されて安心です。

 

 

 

 


塗料でコテコテになっていた縫製糸も改善してホツレや亀裂もなくなり、
コバ面も仕上げ直したことで美観も整いました。

しかし、塗装など美観を整える加工よりも、
安心して長く使用するためには各部に施した強化加工が有効です。

丁寧に取り扱いながら大切に長くご愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

お世話さまです。
昨日、受け取りました。また、ブログも拝見しました。
かなり大変な作業になったようですが、今回思いきって、
リニューアルリペアをお願いして良かったです。
ガタがかなりきていたしたね(笑)
大切に使われてきたと思われるケリー、これからも大切に使いたいと思います。
ありがとうございました。

東京都 O 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
塗装加工が少し残念ですが、
各部の強化加工や縫い直しで構造的には耐久性が増しています。
古い品だけに最高品質の素材を使用しながら、
腕の良い職人が丁寧に作成したバッグですので、
大切に長くご愛用ください。

他店加工のバーキン


他店様で塗装されたエルメスのバーキンです。

 

 

 

 

 


キズや汚れの上から塗装されています。

 

 

 

 


全体を塗装した塗料と種類や色が違う塗料も使用されています。

 

 

 

 


この辺りも汚れの上から塗装されているようです。

 

 

 

 

 


他店様で塗装された状態ですので本来の状態がわからない当社ですが、
擦り切れヤブレや革の劣化などがあるように思われます。

 

 

 

 


汚れだけでなく各部のホツレも放置したまま塗装されているようです。

 

 

 

 

 


犬に噛まれた損傷もあるようです。

 

 

 

 

 


この部分も犬に噛まれた損傷を修理したようです。
何かを貼り付けて塗料を塗っているようですがステッチがありません。

 

 

 

 


同様に。。。

 

 

 

 


ボールペン汚れも数か所に見られます。
これは塗装加工後に持ち主が付けた汚れです。

 

 

 

 


内側も同様に。。。。

 

 

 

 

 


同様に。。。。
ボールペン汚れは他にも数か所あります。

 

 

 

 


内部材も擦れ傷が多数見られます。

 

 

 

 


この辺りも表皮が剥がれて革の繊維が露出して毛羽立っています。

 

 

 

 


内ポケットもホツレ。

 

 

 

 


外面のホツレも放置したままですので解体が必要な内部材は当然ながら放置。

 

 

 

 

 


この辺りも糸が擦り切れてホツレています。

内部材の縫製糸が擦り切れてなくなるほど活用されたバーキンです。
その上、犬に噛まれた損傷や他店様で加工された人為的な損傷もあり、
重傷です。

 

 

 

 

 


他店様の塗料を部分的に取り除いてみました。

 

 

 

 


かなり濃い色で塗装されていたことがわかります。

 

 

 

 


他店様の塗料を取り除くと底角の擦れや穴あきがわかります。

 

 

 

 

 


こちらも擦り切れて革に穴が空いた状態です。

 

 

 

 

 


黒いシミ汚れを消すために塗装されたようです。

 

 

 

 


各部に多数のシミ汚れが見られます。

 

 

 

 


出来る限り他店様の塗料を取り除くことで、持ち手や底角など擦れ具合や、
各部に見られる黒いシミ汚れが鮮明になりました。

しかし、革に染み込んだ塗料や塗装の影響もあり染み込んだ汚れは、
完全に取り除くことが不可能です。

 

 

 

 


持ち手には手の脂分や汚れも染み込んでいます。

 

 

 

 


犬に噛まれた部分には茶色い床革のような素材を貼り付けて塗装していたようです。

漉き破った状態の革を貼り付けてあり素人加工のようです。
もしかしたら、この部分はご自身で加工されたのでしょうか?

 

 

 

 


両側のマチは負担が掛かる部分ですので解体して強化して組み立てます。

 

 

 

 


内ポケットのホツレを縫い直すために本体も解体します。

 

 

 

 

 


内部材の擦れやボールペン汚れは改善しました。

 

 

 

 

 


ホツレもなくなりコバ面も仕上げ直しています。

 

 

 

 

 


両側のマチ天部は強化され丈夫になりました。
犬に噛まれてボロボロだった部分も改善しています。

 

 

 

 

 


汚れや擦り切れを放置したまま塗装していた底角も改善しています。

 

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 

 


持ち手も手垢汚れが改善してスッキリ。

 

 

 

 


出来る限り本来の色に近い色に戻しながら、
他店様の塗料の下から出てきた黒いシミや擦れを消しています。

ホツレや穴あきなども改善していますのでボールペン汚れなどに注意しながら、
大切に長くご愛用ください。

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オーストのベアン


エルメスの長財布ベアンです。

オレンジ色のオーストリッチ革ですが手の脂分や汚れが革に染み込んで、
ベロ革部は元の色がわからない状態です。

 

 

 

 


後面も汚れで変色した部分が大半です。

 

 

 

 


手で触れないベロ革の下に隠れている部分には汚れが染み込んでいません。

 

 

 

 


見た目だけでも重症ですが糸が擦り切れて口が空いた部分も見られます。
コバの塗料も剥がれて芯材もヨレヨレですので強化加工が必要です。

 

 

 

 


財布では傷みやすい部分ですが、
折り曲げ部も糸が擦り切れて大きく口が空いています。

メンテナンスのタイミングとしては遅すぎるほどで、
見た目の改善よりも機能的な部分を優先して構造面の改善が先決です。

 

 

 

 

 


内部材にも擦れや汚れは見られますが外面が重症すぎて綺麗に見えます。

 

 

 

 

 


汚れた小銭を入れますので小銭入れの中の擦れや汚れは避けることができません。

 

 

 

 

 


今回はリニューアルリペア加工ですので弱った縫製糸をすべて抜き取り解体です。

 

 

 

 

 


H金具を取り外した部分と比較すると外面よりは綺麗に見える内部材も、
薄黄色っぽくなり全体的に色褪せていることがわかります。

 

 

 

 

 


出来る限り汚れを取り除いてみると表皮が剥がれた部分が鮮明になりました。

折り曲げ部や底面やベロ革の周囲など擦れやすい部分が、
傷みやすいことが、わかります。

表皮の剥がれ欠損も見られる折り曲げ部や底角部は強化加工が必要です。

 

 

 

 

 


ループ革も外面に出ている部分は表皮が残っていない状態。
ベロ革も表面はスレスレでボロボロです。

手垢汚れでカモフラージュされていましたが構造的にも限界の状態でした。
全体的に少し手遅れとも言える状態ですが、
各部に強化加工を施しながら機能面を改善させ見た目も整えます。

 

 

 

 

 


リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 


小銭入れの中も綺麗になりました。

 

 

 

 


折り曲げ部などに強化芯材を入れ込んで縫製しています。

 

 

 

 


ベロ革もループ革も強化しながら本体と同色に。

 

 

 

 


疲れ果てた状態でしたがリニューアルリペア加工でシャキッとしました。

長くは愛用できない状態でしたが構造面のメンテナンスで、
耐久性が改善したことが見た目の改善よりも重要です。

丁寧取り扱いながら大切に長くご愛用ください。

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