ﾎﾞｯﾃｶﾞﾍﾞﾈﾀのビジネス系のバッグです。

全体に擦れキズやヤブレなど使い込んだ傷みが見られます。

差し込み式のロック金具に巻かれた革も破れています。

底角付近は擦れて穴が開いています。

二つある前ポケットの底角も四ケ所すべてが破れていました。

こちらは左側の前ポケットの底角です。破れています。

当然のように本体の底角も穴が開くまで擦り切れています。

後ろ面も多数の傷が・・・

カブセの天部です。　当然、反対側や裏面にも傷が多数あります。

本体収納部分の口周りですが、内張りと本体の間の芯材がボロボロで汚いです。

物の出し入れの度に口周り全体がこの状態ですとテンション下がります。

持ち手も両側の付け根が・・・

ビジネスで使うバッグは頑丈にする必要があります。

お洒落なボッテガらしさは、そのままで強度は新品時以上に仕上げます。

持ち手とロック金具を本体から外してパーツごとに再生強化します！

持ち手を解体するとヨレヨレになった芯材やパキパキに折れた形成芯材が出てきました。

持ち手だけが頑丈になってもダメなんで、付け根革も取り外し補強加工します！

カブセの内側には鉄の芯材が入れられていていました。

付け根革を解体すると幾つもの芯材が使用されてました。

一番内側にも表面と同じ革が使用されるなど、丁寧な仕上げをしたパーツです。

前ポケットの底角を補修するために解体しています。

表面のみ綺麗にするような誤魔化し修理なら必要ない作業ですが・・・・

ポケットの内布を剥がして革をめくり上げ補強加工を施していきます。

組み立てると見えなくなるのですが、強度はとても丈夫になります。

持ち手も付け根革も全ての芯材を強力なものに交換して再生しました！頑丈です

擦り切れて穴が開いた底角もこのとおりです。擦りキズも補色しました。

損傷の激しかった底角や前ポケットも見た目だけでなく強度もアップしています！

破れていた部分も綺麗でしょ！

汚かった本体の口周りも綺麗になっています。

色を塗って誤魔化せば一瞬は綺麗に見えるのですが、手抜きは作業はできませんので、

一度、内張り全体を外して、ボロボロになっていた芯材をすべて交換してあります。完璧です！

ビジネスでは勿体ないぐらい高価なバッグですが、綺麗になるといいですね！

お洒落でカッコイイだけでなく、各部を真面目に作成されたバッグでした。

ブランドロゴだけで高価なバッグが増えていますが、きっちりと作成されたバッグです。

大切にごしようください。

　ｂｙ　レザークリエーション　　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

PRADAのキルティング加工されたショルダートートバッグです。

ショルダーベルトなど本革部分すべてに劣化が見られます。

革の表面が剥離してベタツキ感もあります。

大きな傷・汚れも無く綺麗にご使用されているのですが、革素材の全体がこのような状態です。

ガラス革という革が使用されていて表面を均一に仕上げるために塗装加工された革です。

素材としては革ですが表面は合成皮革と同じようなものですから劣化しやすいのです。

メーカーとしては表面を均一に塗装された革は傷がなく扱いやすい素材なんですが・・・

いつものように、内張りを外して本革パーツを全部作成します。

内張りを取り外してみると、底面の芯材が変形して硬化しています！

もしかすると、洗濯かクリーニングしたかな？

底板になる芯材もしっかりしたものに交換するため取り除きました。

ファスナーも錆びてアンティークファスナー色になっています。

当然、開閉もギシギシとスライダーのすべりも悪いです。

当社で使用するファスナーは最高品質のファスナーです。

取り外した方のファスナーの革部分から糸が出ているのわかりますか？

縫い目の間隔まで元通りに仕上げるため、取り外したパーツのミシン目を上から縫って、

ミシンに縫い間隔をセッティングしているのです。

縫製の間隔まで写し取るように新しく作成したパーツを作成し縫製しています。（凝り過ぎ？）

丁寧に一つづつパーツを作成していきます。

当社で作成したパーツには補強材を挟み込んでいますので、新品時より頑丈です。

底板も三層構造で仕上げて取り付けています。底板は平らで丈夫が一番です。

ショルダーベルトの中央部分もデザインは変えることなく、強度のみ頑丈に仕上げました。

すべてのパーツを組み付けなおしました。

ショルダー縫いつけ部の裏側には、このような黒い布が当てられて縫われていました。

何もしないよりは強度アップすると思いますが・・・・

当社では大きく補強材を張り込んでショルダーベルトを縫い直しています。頑丈すぎるかも？

マチに着いていた小さなパーツですが当然、作成交換しています！

しかし、これってなんでしょう？

そうです！ファスナーエンドを差し込むループでした。おしゃれです。

反対側のマチですがファスナーを閉めた状態で南京錠でロックできる仕様です。

サイズやバランスを正確に作成しないと正しい位置にスッキリと納まらない部分です。

洗練されたデザインの感覚はイタリー製品の特徴です。

中でもPRADAのデザインはさすがです。

しかし、デザインする能力があまりにも高すぎるのが災いしているのか、

強度や耐久性などは最低限の考慮しかないのが残念なところなんです。

今回は洗練されたPRADAのデザインはそのままに各部の強度・耐久性を

格段にアップさせていますので安心してご使用ください！

　ｂｙ　レザークリエーション　　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

グッチの長財布です。

丁寧にご使用されていますので、大きな型崩れも無くグッチらしさを保っています。

外周のテーピング革は全体に色剥がれがあり、折り曲げ部は四ケ所ともヤブレがあります。

この程度の傷み具合でメンテナンスをすれば長く愛用出来ますし綺麗な状態で持ち続けれます。

当然、全体に色落ちや汚れもあります。

普通に使用してればこの程度のダメージは仕方ないです。

外周の革テーピングは擦れキズやヤブレが多数ありますので交換します。

内張りにも本革を使用した部分がありますが、たるんでシワになっています。

裏側から見ると本革の内張りには補強のために布が張り合わせてありました。

補強芯の布ごと型崩れしてシワになっています。

このように、解体して芯材をもっと強い物に交換します。

GG柄の表地も手垢の汚れを取り除いています。

カブセの下になってあまり触らない部分との汚れの差がほとんど無くなりました。

かなり酷いシワでしたが、なんとかなりました。

各部にあった擦れキズなどもパーツごとに再生しています。

きれいでしょ！

外周のテーピングは擦れます。

ある意味、ある程度傷めば交換するためにあるパーツといえるかも・・・・

全体的に綺麗になりましたので大切にご使用ください。

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グッチのミニボストンです。

使用されている素材や作りこみの良さが魅力の良いバッグです。

しかし、底角など穴が開いた箇所や全体にキズや色落ちがあります。

マチ面もとても凝った造りになっています。

出来る事なら革パーツを全て作り直して新品以上の状態に戻してあげたいバッグです。

持ち手も真っ黒になっています。

マチの上部には革がボロボロになって裂けた部分もあります。

底角は擦れて傷みやすい部分ですが、これは上部の角です。

（底角はもっと酷い状態で穴が開いています。）

擦れて糸がなくなり革も擦り切れています。

内張りにもヤブレが！

古いタイプのグッチのマークです。（これは、シャキッと再生します！）

最近では見かけませんが内張りも本革が使用されています。

ボールペンや手垢で汚れた内張りは再利用するべきか？

ここまでバラバラにする予定ではなかったのですが・・・

ついつい、あまりにも良いバッグでしたので、バラしてしまいました。

はたして、何も作成しないで復元できるでしょうか？

全ての革の芯材を取り外して交換します！

マチ面も芯材を張り付け補正します。

マチの小さなループ革にまで芯材を挟み込んで縫い直します。（元は芯材など使われていない）

GG柄の本体の裏面です。

元々、縫い付けられていたミシン穴が切り取り線のようになって裂けてくることがあります。

見えなくなる部分ですが、裏面に補強加工を施して組み上げていきます。（頑丈！頑丈！）

全ての革パーツに補強加工して本体にも補強加工しています。

見た目は元どうりですが、中身は別物になっています。

綺麗に復活しました。

新品パーツ作成はしていません！

革パーツを全て作成して、金具類を再メッキしてもいいくらいのバッグですが、

ここまで、復元できれば十分かな？

かなり汚れていた内張りは本革で新品作成しました！

マークも芯材を挟み込んでシャキッとしました。

錆ついて動かなかったファスナーも最高品質の物に交換しています。

このような高品質のバッグは現在では入手難です。

大切にご使用ください。

お手紙紹介です。

カルティエのがま口付きの財布です。使い込んだ感じが随所にあります。

10年以上使いつづけた愛着の証です。

お手入れやメンテナンスをすることなく、使い続けた財布です。擦り切れ穴開きが随所に・・・

高級ブランドの面影はありません。ビンテージのダメージジーンズのような状態です。

素材もも作り手も、とてもよい財布ですが残念な状態です。

しかし、愛着のあるお気に入りの財布だから使い続けられたのです。

定期的なメンテナンスがあればもっと良かったですが・・・

糸をほどいて・・・

革を剥がして解体していきます。

カードポケットも一段ずつ全て補強します。

カード入れの革をめくり上げて布をはがして、補強材を入れ込んでいきます。

がま口金具やコーナー金具も復元強化修理の邪魔になるので取り外します。

破れた部分や弱っている箇所に裏当てをしていきます。

パーツごとに分解して一か所づつ再生作業して組み立て縫い直します。

小銭入れの中は仕方ないですが、キズだらけです。（ビフォー）

補修補色しました。　小銭も喜びます。（アフター）

カード入れや折り曲げ部が破れています。（ビフォー）

「うそでしょ！」と思われた方へ・・・「ありがとうございます。」　綺麗でしょ！（アフター）

穴が開いていたカブセの折り曲げ部も部分再生しました。

全体の破れた部分を再生して縫い直し、補色染め直しをしました。

一番上の画像と比べてください。高級ブランド財布に復活しました。

復元強化修理のリニューアルプログラムは見た目だけでなく強度もアップしています。

見た目はあまり気にしないとお伺いしていましたが、

とても良い財布です。

大切にご使用ください。

・「心から感謝をこめて」というお手紙をご主人さま経由で頂戴しました。

「他の財布は使えないので、また、どんどんダメになってしまうかも？」との言葉が印象的でした。

財布に限らず愛着のもてる品に出会える機会は多くありません。

大切に毎日使い続けてください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

かっこいいクロムハーツのバッグです。（しかし、疲れ果てたように見えます）

エルメスを凌ぐほど高価なバッグですが、各部に傷みがあります。

内ポケットの布が破れてマグネットが取れています。（補強して再生します）

持ち手のホツレや底角の擦り切れヤブレなど多数の使い傷みが・・・・

大変です！天部の巻革でかくれた部分が傷んでいるようです。亀裂が多数あり変形しています。

巻革をほどいていきます。

巻革を取り除くと破れている箇所が多数ありました。（マグネットも補強して付け直します）

持ち手の付け根が引っ張られて山になっています。

これ以上変形すると、本体側が破れてしまいますし、

天部が歪みすぎて、高価なバッグが台無しです。

内張り・持ち手・本体と各パーツに分けて再生していきます。（ようやくここから、修理です）

補強してマグネットを付け直しました。（破れる前より強力に取り付けています）

持ち手のホツレも縫い直し、底角も補修して縫い直しました。

天部を補強したあと革を巻なおしました。上記の同じ個所の画像と比較すると美しいです。

持ち手の付け根も天部全体も補正して組み上げました。

一番上の画像と比べると、バッグ全体の疲れが取れています。

底角や天部や前後全体に補強芯を挟み込んで組み立てましたので、

持ち手の付け根も簡単には変形しません。

全体の強度は新品時以上ですから、安心してご使用いただけます。

復活したクロムハーツはかっこいい！！

追記

（このバッグの新品時に使用されていた芯材は天回りの５㎜幅のリボンだけです。）

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索