シャネル水濡れ


シャネルの長財布です。
水濡れによる変形や硬化だけでなく擦れや汚れなど全体に損傷が見られます。

 

 

 

 

 


ロゴマークも破損していてココマークの中心部はパーツが欠損しています。

 

 

 

 

 


擦れや汚れが全体に見られ残念すぎる状態です。

 

 

 

 


擦れやすい外周は革の繊維が露出して折り曲げ部は穴が空いています。

 

 

 

 


変形や硬化もあり解体すると組み立て直すことが不可能な状態です。

 

 

 

 


ステッチが見えないほど変形した部分も・・・・

 

 

 

 


内側も変形して見た目はヨレヨレですが革が硬化していますのでカチカチです。

 

 

 

 

 


縮んだ状態で硬化しています。

 

 

 

 


札入れの内布が見える程縮んだ部分も・・・・・

全てのパーツが変形して硬化もしていますので諦めるしかない状態ですが、
買い替えできない品とのことでリニューアルリペア加工を施してみます。

 

 

 

 


内布も全て剥がしてバラバラに解体。

 

 

 

 

 


各部に強化加工や補修加工を施します。

 

 

 

 

 


ヨレヨレだったパーツを平らに修正したところです。

擦れや破れは復元強化加工や補修補色加工で改善させることができますが、
変形して縮んだパーツは寸法が合いませんので悪戦苦闘します。

 

 

 

 


リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 


ヨレヨレになりながら硬化していたカードポケットもスッキリ。

 

 

 

 

 


取り外した内布と比較すると縮み具合がわかります。
札入れポケットの高さも改善しましたので内布が見えることはありません。

 

 

 


擦れや汚れでボロボロだった外面も改善しています。

 

 

 

 


ココマークも再製。

 

 

 

 


限界を超えて残念すぎる状態の財布でしたが引き続き愛用いただけそうです。

各部の強化加工や内布のクリーニングや張り替え加工など、
ブログでは紹介しきれないほど多くの加工を施していますので、
丁寧に活用すれば長く活躍してくれる状態です。

大切に長くご愛用ください。

 

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(お手紙紹介です)
今日シャネルいただきました。本当に素晴らしい出来です
私が生きてる限り大事に使わせていただきますね。
今日私の74才の誕生日でした。ありがとうございました。
次ビトン財布お願い致したいと思います。
気持ちです が とても嬉しかったです。

岩手県 K 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
お姉さまからプレゼントされた財布とのことですので、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

ボッテガとシャネル財布


ボッテガベネタとシャネルの財布です。

 

 

 

 


エナメル革のココマークは表皮の剥がれが多数あります。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 


新品のエナメル革で作成交換も可能ですが今回は部分的に補修補色加工します。

 

 

 

 


折り曲げ部は革が擦り切れて穴が空いています。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

 

 

 

 


底角も穴が空いています。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

 

 

 

 


底角や折り曲げ部だけでなくカブセの角部も擦れやすい部分。

 

 

 

 


凹ホックはバネが片側しかありませんので交換が必要です。

 

 

 

 


ボッテガベネタ財布は外面がスレスレ。

 

 

 

 


擦れた部分に汚れが染み込んで変色していますが本来は紫色です。

 

 

 

 


コバ面も仕上げ直しが必要。

 

 

 

 


コバ面の塗料も剥がれていますが内部材もスレスレです。
内部材の綺麗な部分を色見本にして外面を補色します。

 

 

 

 


革に染み込んだ汚れを取り除くと擦れ具合が鮮明になり、
紫色の革であることがわかります。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 


ベロ革もスレスレ。

 

 

 

 


シャネルは折り曲げ部を解体して強化しながら擦り切れ穴を塞ぎます。

 

 

 

 


予定外ですが底角も強化。

 

 

 

 


ココマークの補修補色加工の完了です。

 

 

 

 

 


底角やカブセ角部の擦り切れ穴も塞がりました。

 

 

 

 


折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 


ボッテガベネタのクリーニングと補修補色加工も完了です。

 

 

 

 


内部材の擦れ部も少し改善させておきました。

 

 

 

 


毎日のように使用する財布が痛んでしまうことは避けられませんが、
擦れや汚れや破れがなくなると気持ちよく使用できます。

出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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シャネルとセリーヌ色あせ


セリーヌのラゲージ ナノとシャネルのバッグです。

 

 

 

 

 


大きなシャネルのバッグは内側も本革でマトラッセ加工されています。

 

 

 

 


柔らかくデリケートな革ですので何かに引っかかると裂けて破れてしまいます。
このままでは重症化する心配がありますので内側から補強して破れ穴を塞ぎます。

 

 

 

 


大きなバッグですので底角はスレスレ。

 

 

 

 


底角4か所は表皮が毛羽立っています。

 

 

 

 


底面も擦れが多数みられます。

 

 

 

 


同様に。。。。。

 

 

 

 


縫い合わせ部も表皮が剥がれています。

 

 

 

 

 


この辺りも同様にスレスレで表皮が剥がれて毛羽立っています。

柔らかくデリケートな革ですので各部に擦れが見られます。
部分的な擦れだけでなく全体に色あせもありますので、
破れ部を補強して塞いだあと補修補色加工を施します。

 

 

 

 


セリーヌのラゲージも各部に表皮が剥がれた擦れが見られます。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 


天部の内側もスレスレですので・・・・

 

 

 

 


出っ張ったパーツは擦れやすく・・・・

 

 

 

 


擦れを避けることはできません。

 

 

 

 


シャネルの汚れを取り除いてみると持ち手は擦れ具合が鮮明に。
擦れ部を整えて補修したあと外面全体を補色します。

 

 

 

 


全体に色あせも見られた外面のクリーニングと補修補色加工の完了です。

 

 

 

 

 


裂けていた部分は内側から補強してヤブレ穴を塞ぎました。

 

 

 

 


スレスレだった底角も改善。

 

 

 

 


縫い合わせ部も同様に。。。。

 

 

 

 


底面も同様に。。。。

 

 

 

 


全体に擦れが見られたラゲージも改善しました。

 

 

 

 


持ち手付け根も改善しています。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 


底角も復活。

 

 

 

 


どちらもコーティング加工して汚れが染み込むことを抑えていますが、
柔らかくデリケートな革のシャネルも出っ張りが多いラゲージも擦れに弱く、
良い状態を保つには丁寧に取り扱うしかありません。

丁寧に取り扱いながら大切に長くご愛用ください。

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シャネルのメッキ


大きいサイズのシャネルのチェーンショルダーバッグ(マトラッセ)です。

 

 

 

 

 


底角など各部に擦れや汚れが見られます。

 

 

 

 


カブセの付け根や底角は表皮が剥がれて革の繊維が露出して毛羽立っています。

 

 

 

 


カブセの外周も同様に。。。。

 

 

 

 

 


体側で擦れてしまう後面ポケットは表皮が擦れた部分に汚れが染み込んでいます。
マトラッセのステッチで凹んだ部分は擦れないのでステッチ周りはだけが綺麗。

 

 

 

 


カブセの裏面は全体にカビの様な薄いシミが見られます。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 


チェーンショルダーの中革も擦れや汚れが見られます。

 

 

 

 


金具類は変色。

 

 

 

 


このバッグは通常のメッキではなくシルバーアクセサリーのような仕上げです。

 

 

 

 


金具類の再メッキ加工と内側も含めた全体のクリーニングと補修補色加工を
施します。

 

 

 

 


解体して汚れを取り除くことからスタートです。

 

 

 

 


チェーンも含めてピカピカしたニッケルメッキではなくシルバーのような仕上げで、
特殊なメッキ加工が必要です。

 

 

 

 


シルバーアクセサリーのような特殊メッキ加工で新品時のように復活。

 

 

 

 


カブセの裏側のカビのようなシミも綺麗になりました。

 

 

 

 


カブセ外周の擦れも改善して金具の変色が改善するとスッキリ。

 

 

 

 


底角などは繊維の毛羽立ちを整える補修加工を施してから補色しています。

 

 

 

 


カブセの付け根も同様に。。。。

 

 

 

 


中革やカブセの外周も同様に。。。。

 

 

 

 

 


ステッチ部分だけが綺麗に見えていた後ポケットもスッキリ。

 

 

 

 


内張りにも汚れが多数見られましたが改善させています。

 

 

 

 


擦れに弱いデリケートな革ですし、汚れが目立つ革色ですので、
綺麗な状態を保ち続けるのが難しいバッグです。

良い状態を保つためには丁寧な取り扱いしかありませんが、
コーティング加工も施してありますので汚れや湿気が革に染み込んでしまうことは、
抑えられていて扱いやすくなっています。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
有限会社 レザークリエイション
ご担当者様

大変お世話になっております。ご連絡遅くなりました。
おばから譲り受けたものでした。
とても綺麗にして頂きまして本当にありがとうございます。
これからも大切にしてまいります。

一つお伺い致します。
マトラッセのクッション性を復活させるのは可能なのでしょか?
次回メンテナンスの参考にしたいのですが、金額等お教え下さいましたら幸いです。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

東京都 H 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
汚れが目立つ色で擦れに弱いシャネルですので、
丁寧に取り扱いながら大切に長くご愛用ください。

大がかりな加工になりますがマトラッセ(キルティング加工)は、
技術的には可能です。
すでにご依頼いただいていますのでご存知だと思いますが、
当社では現品診断して加工代金や納期などを算出しています。

シャネルの傷と変形


シャネルのガンボラインとスエードのバッグです。

 

 

 

 

 


綺麗に使用されているスエードのバッグです。
曲げたり延ばしたりしてみましたが持ち手の変形は改善しません。

 

 

 


こちらのバッグは各部に擦れが見られます。

 

 

 


表皮が擦れて剥がれた部分だけが目立ちますが全体に色あせているようです。

 

 

 

 


底角は革の繊維が毛羽立っています。

このままでは補色しても塗料を吸い込んで黒くなりませんし、
毛羽立った繊維が塗料で固まるとヤスリのように仕上がります。

 

 

 

 


こちらの底角は重症。

 

 

 

 


持ち手も同様に。。。。

 

 

 

 


ポケットの外周も。。。。

 

 

 

 


白い大きなココマークも擦れや汚れが見られます。

 

 

 

 


外面のクリーニングと補修補色加工の完了です。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 


この辺りも表皮が剥がれていた部分。

 

 

 

 


底角も改善しました。

 

 

 

 

 


スエードのバッグも歪んだ持ち手が綺麗な形になりシャネルらしさが復活。

キズや色あせは使用時ですが型崩れは使用時よりも保管時に注意が必要です。
型崩れや擦れ傷が一番似合わないブランドですので、
丁寧に取り扱いながら保管時も工夫しながら大切に長くご愛用ください。

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シャネル型崩れ


シャネル トラベルラインのトートバッグです。

 

 

 

 


本体が自立しないだけでなく持ち手もグニャグニャ。

 

 

 

 


汚れも各部に見られます。

 

 

 

 

 


底角は黒く変色。

 

 

 

 


マチなど縫い合わせ部付近は黒い汚れだけでなく黄色く変色。

 

 

 

 


底の縫い合わせ部も同様に。。。。

縫い合わせ部だけを汚すことは不可能ですので、
生産時の接着剤が劣化して内側から染み出しところに汚れが付いたものです。

 

 

 

 


内張りも接着剤が劣化して染み出てきています。

 

 

 

 


反対側のポケットも同様に。。。。

 

 

 

 


底鋲金具が取れそうな状態。

原因は・・・

 

 

 

 


内張りを取り除いてみると底の芯材がボロボロで底鋲がグラグラしていました。

ご自身での洗濯したり、バッグの構造を知らないクリーニング店に出すと、
外面からは見えない芯材がボロボロになるケースが多く見られます。

 

 

 

 


発砲芯材も粉々になって劣化しています。
これもクリーニングなどが原因になることが多いです。

 

 

 


バラバラに解体して出来る限り汚れを取り除いたあと、
自立するように復活させます。

 

 

 

 


グニャグニャの持ち手も解体して復活させます。

 

 

 

 


このバッグを解体していると・・・・

 

 

 

 

 


全身が粉まみれに・・・・

 

 

 

 


内張りもバラバラ。

 

 

 

 


ボンドが劣化した黄色い汚れを半分だけ取り除いたところです。

 

 

 

 


持ち手の芯材もボロボロ。
芯材を入れ替えて組み立て直します。

 

 

 

 

 


リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

 

 


新しい芯材に作成交換しながら全体に見られたシミ汚れも、
出来る限り改善させています。

 

 

 

 


底板の芯材も丈夫になり底鋲もしっかりと固定。

 

 

 

 


底角や縫い合わせ部の汚れも改善しています。

 

 

 

 


天部の黒い汚れもスッキリ。

 

 

 

 


グニャグニャの持ち手もバッグ本体も自立して使いやすく復活です。

使用不可能なほど変形や汚れが見られたバッグですが、
これからの季節に活躍してくれそうです。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索