シャネルの長財布（カメリア）です。

全体に薄汚れや色褪せが見られます。

外周は革が擦り切れて穴が空くほど重症です。

ここまで重症化すると解体して内側から強化しなければ、
補色だけでは対応できません。

カブセの外周も表皮が擦り切れて革の繊維が毛羽立っています。
黒いボールペン汚れも見られますねぇ～。

角部は内部材まで擦り切れています。

折り曲げ部を解体して内部材を剥がしたところです。
裏側から強化芯材を張り合わせて擦り切れ穴を塞ぎ補色します。

この辺りは汚れを取り除かなければ擦れ具合がわからなかった部分ですが、
表皮が剥がれて革の繊維が毛羽立っていることがわかります。

このままでは補色できませんので、
外周の擦れ部を補修加工で整える加工を施した後、補色します。

擦り切れ穴が多数見られた折り曲げ部の復元強化加工の完了です。

反対側も同様に。。。。

可愛い財布だけに外周の擦れが目立ち残念な状態でしたが、
愛用いただける状態に復活しました。

薄汚れやボールペン汚れも改善していますが、
擦れや汚れ目立つ色ですし柔らかくデリケートな素材ですので、
大切に使用しながら重症化する前にメンテナンスされるのが最善です。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

（お手紙紹介です）

お世話になります。
ご報告が遅くなりましたが、無事に届きました。
届くと思っていた日に届かず、運送会社に問い合わせたら
住所が3丁目のところが2丁目になっていたそうです。
（わたしが住所を書き間違えてお知らせしてしまったかもしれません。）
とてもきれいにしてくださってうれしいです。
こんなにきれいになるなんて感激しました。
また、汚れも磨いてくださってありがとうございました。
おまけまでつけてくださってありがとうございます。
大切に使いたいと思います。
このたびはありがとうございました。

愛知県　S　様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
住所の記載ミスがあったようでご迷惑をおかけしました。
お手数をおかけした様で申し訳ありませんでした。

汚れや擦れが避けられない財布ですので、
丁寧に取り扱いながら大切にご愛用ください。

シャネル長財布です。

カブセの下に隠れていた部分と比較すると外面は色褪せが見られます。

ベロ革も天部は色褪せや擦れが見られ、コバの塗料も剥がれています。

ベロ革で隠れていた部分と比較すると外面全体の色褪せが鮮明ですが、
全体的には綺麗に使用されている印象です。

外周は擦れが見られ表皮が剥がれています。

同様に。。。。

財布では一番傷みやすい折り曲げ部ですが穴が空く寸前ですねぇ～

カブセの折り曲げ部は革が擦り切れて穴が空いています。
今回は外周の補修補色加工のご依頼ですので、
解体して強化芯材を入れ込む復元強化加工は施しません。
擦り切れ穴を塞ぎながら表皮を整えて補色します。

外周の汚れを取り除いたところです。

革の繊維が露出した擦れ部の表皮を整えて補色します。

ベロ革のコバ面を仕上げ直しました。

外周の擦れ部の補修補色加工の完了です。

補修補色加工で外周の擦れは改善しましたが強化加工は施していませんので、
耐久性や強度は長年愛用されてきた状態のままです。

傷みやすい折り曲げ部などに注意しながらご愛用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

シャネルのミニマトラッセのチェーンショルダーバッグです。
全体に薄汚れや色褪せが見られますが丁寧に活用されています。

小さいバッグですがファスナーポケットと板ポケットが装備されています。

残念ながら板ポケットの内張りは合成皮革素材のためベタ付き剥がれが・・・

丁寧に使用していても柔らかくデリケートな素材ですので、
底角の擦れは避けられない損傷です。

カブセの外周も同様に。。。。

表皮が剥がれて革の繊維が露出した部分もみ見られます。

マチには多数のボールペン汚れが・・・・

後面ポケットは体に擦れるので色褪せや薄汚れが前面より重症です。

前面より後面が傷んでいることからも、
丁寧に取り扱いながら愛用されていることがわかります。
使い方が雑な方は外面が先に傷みやすい傾向があります。

全体的に汚れを取り除く加工を施したところです。

洋服などで擦れて表皮には毛羽立ちが見られます。
このままで補色すると毛羽立った革の繊維が塗料で固まって、
ザラザラになりますし色も均一に仕上げられません。

表面補修で整えた後、補色加工を施します。

同様に。。。。

内張りを解体して劣化した合成皮革部を取り除きましたが、
対面の本革素材へ色移りが激しく再生加工が必要です。

劣化した合成皮革は自然に改善することはありませんので、
余計な損傷を招く前に張替交換されるのが最善です。
 

チェーンショルダーの中革も取り外してクリーニングとほしょく加工を施します。
三つ折り構造が特徴のシャネルの中革ですが接着の剥がれも見られます。

外面の補修補色加工の完了です。

カブセの下に隠れていた部分と色褪せていた部分の境目もわからなくなりました。

カブセ外周も同様に。。。。

底角の擦れやボールペン汚れも綺麗になりました。

劣化した合成皮革部は本革で張り替えて組み立てましたので、
安心して長くご愛用いただけます。

使用すれば擦れや汚れは避けられませんが、
丁寧に使用されていますので、引き続き長くご愛用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

（お手紙紹介です）

レザークリエーション様

こんにちは！只今お品を受け取りました。
可愛い〇〇〇〇〇も入っておりビックリしました☆
さっそく付けさせて頂きました。
手作りでしょうか？とても気に気に入りました(^ ^)

仕上がりはもう大満足で新品を購入したようなワクワクした気持ちになりました。
ブログをさっそく拝見し、こんなに重症だったんだと改めて思いました。
どんな作業にも１つ１つ丁寧に仕上げて下さり、
諦めてしまうどんなお品でも愛を込めて治して下さる対応に感謝しております。
また、お世話になりたいと思います。
大切に使用させて頂きます。
この度は本当にありがとうございました。

富山県　S　様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
擦れに弱く色落ちも避けられないデリケートなシープスキン素材ですが、
とても丁寧に使用されています。

どのような加工を施すよりも丁寧に使用されることが、
革製品には最善のメンテナンスです。
大切に長くご愛用ください。

シャネルのミニマトラッセです。

僅かに汚れているだけの状態に見えますが白い革ですので・・・・

こんな感じで表皮が擦れた部分に汚れが染み込んでいます。

同様に。。。。

少しピンボケですが底面やマチには薄茶色になったシミ汚れも見られます。

一見綺麗に見える天部ですがファスナーの両サイドの革は色が違います。
開閉の度に擦れてしまう構造ですので表皮が剥がれています。

後面は使用すると体側で擦れてしまう部分です。
表皮が擦れて毛羽立った部分に汚れが染み込んでいます。

メッキの状態は、まだ大丈夫ですね。

しかし、ショルダーチェーンの中革は汚れが目立ちますので抜き取りました。

外面のクリーニングと補修補色加工の完了です。

チェーンの中革も同様に。。。。

スレスレだったココマークも綺麗になりました。

天部も同様に。。。。

綺麗な状態を保ち続けるのが困難な素材ですが、
白い革のマトラッセはシャネルらしさがありお洒落です。

汚れや擦れが避けられないバッグですが出来る限り良い状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

（お手紙紹介です）

商品受け取りました。
とっても綺麗に返ってきて感激です。
また利用させて頂きます。
ありがとうございました。

大阪府　S　様

お受け取りのご連絡ありがとうございました。
綺麗に使用できると白いバッグはお洒落です。
大切に長くご愛用ください。