KT Lewiston 二つ折り財布の修理

kt lewiston (1)
バーニーズニューヨークとダブルネーム入りのKT Lewiston二つ折り財布です。

上質な素材で丁寧に作成された高級感のあるアイテムですねぇ~.

 

 

 

 

kt lewiston (2)
小銭入れのマチと前面の布製の内張りが擦り切れています。

 

 

 

 

 

kt lewiston (3)
部材が重なったコバ面は接着が剥がれてコバの塗料も剥がれています。

 

 

 

 

kt lewiston (4)
この辺りも同様に。。。

 

 

 

 

kt lewiston (5)
小銭入れを解体して内布を取り外しました。
各部材に本革の内張りを貼り合わせ組み立て直します。

 

 

 

 

kt lewiston (6)
コバ面の塗料を剥がし取り接着し直した後、コバ面を整えて塗料仕上げしています。

 

 

 

 

kt lewiston (8)
厚み部ですので面積は小さいですが外周のコバは擦れて傷みやすい部分です。
逆にコバを綺麗にしておけば財布は良い状態をたもてますし、
全体が引き締まり綺麗に見えます。

 

 

 

 

kt lewiston (9)
金属製のコインを入れる小銭入れの中が傷んでしまうのは避けようがありませんが、
小銭入れのマチや前面の部材に、しっかりと本革が張り合わされた事で、
耐久性だけでなく強度もアップしています。
上質な良い財布ですので大切に長く愛用ください。
 

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サマンサタバサ長財布のホック交換

samantha kitty (1)
赤いリボンを付けたニャン子ちゃんがプリントされたサマンサタバサの可愛い財布です。

台所や文房具など、どこの家でも1匹や2匹は居るのではないでしょうか?

 

 

 

 

samantha kitty (2)
センターにある丈夫そうなロック金具はフェイクで実はホックで開閉します。

 

 

 

 

samantha kitty (3)
金具の裏側に凸ホックが付いていたようですが欠損しています。

金具にホックを取り付けるとなると正確な加工ができる修理店は限定されますが、
簡単には外れないようにイタリー製のホックを工夫して取り付けます。

 

 

 

 

samantha kitty (4)
凹側のホックもイタリー製に交換しました。

 

 

 

 

samantha kitty (5)
凸凹ともイタリーホックの取り付け完了です。

 

 

 

 

samantha kitty (6)
新品時よりも高品質なホックを丈夫に取り付けていますので安心して使えます。
しかし、品質よりも見た目の可愛さと価格で勝負しているブランドですので、
特別な思い入れがなければ修理するより新品に買い換えるのも一考です。

今回は思い入れのある大切な品とお聞きして加工を承りました。
大切にご使用ください。

 

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Andrea-Damico ベルトのカット加工

Andrea D'amico (1)
Andrea-Damico ベルトのカット加工です。

 

 

 

 

 

Andrea D'amico (2)
こちらのベルトは10センチ短く加工して元のデザインに仕上げます。

 

 

 

 

Andrea D'amico (3)
こちらのベルトは4センチ短くするご依頼ですが・・・・
4センチですと縫製跡が残りますし、バックルの楕円穴が残ってしまいます。

 

 

 

 

Andrea D'amico (4)
毛皮素材ですので難しいカット加工ですが、
どちらもデザイン変更せずにカット加工の完了です。

 

 

 

 

Andrea D'amico (5)
裏側から見てもデザイン変更はなく、楕円穴や縫製跡もありません。

 

 

 

 

Andrea D'amico (6)
既製品のままだとバックル金具に通しやすいように革を薄く加工しています。
薄くするとバックル周りはスッキリ見えるのですが強度が心配です。
当社では加工した部分には強化芯材を入れ込んで仕上げてますので安心です。

これからの季節にピッタリのベルトですね!
大切にご使用ください。

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a-testoni テストーニ ビジネスバッグの修理

a testoni (1)
a-testoni テストーニ ビジネスバッグです。
各部に損傷が見られますので以下の項目でご依頼を承りました。

1、外周ファスナー交換
2、引手金具の再生加工
3、付け根革4箇所の強化加工
4、パイピング革の補修補色加工
5、外面の補修補色加工
6、Tマークの再生加工
7、内ファスナーポケットの内布交換

 

 

 

 

a testoni (2)
センターのマーク金具は黒い樹脂部分が欠損して安っぽく見え残念です。
また、周りの刻印入り革ワッペンもスレスレ状態ですねぇ~

 

 

 

 

a testoni (3)
ファスナーの引手金具は可動部が摩耗して外れています。
通常は再生不可能な構造ですが使用できるように加工します。

 

 

 

 

 

a testoni (4)
長年のご使用でファスナーは開閉が困難です。
消耗品ですし迷わず新品交換です。

 

 

 

 

a testoni (5)
底角付近です。
パイピングだけでなくマチ部材など本体も表皮が擦れて革の繊維が露出してます。

 

 

 

 

a testoni (6)
底角は傷みやすい部分ですが上部の角も同じような状態ですねぇ~

長年の間、頑張ってくれた感が、にじみ出ていますねぇ~。

 

 

 

a testoni (7)
同様に。。。

 

 

 

 

a testoni (8)
後面中央部も重症です。
この部分は牛の腹周りの繊維が荒い革が使用されていて少しブヨブヨしています。

 

 

 

 

a testoni (9)
持ち手にも使い込んだ傷みが見られます。

 

 

 

 

a testoni (10)
持ち手や付け根革も小傷が全体に見られ丸いカシメ金具はサビが浮いています。

 

 

 

 

a testoni (11)
シンプルな内張りは合成皮革ですが劣化もなく問題ない状態です。

 

 

 

 

a testoni (12)
内張りの底にはボールペン汚れが見られますが、
ビジネスバッグですし他人からは見えない部分です。

 

 

 

 

a testoni (13)
機能的には問題ありませんが内ファスナーポケットの内張りの汚れを
気にされていましたので、もう少し丈夫で高級感のある素材で作成交換します。

 

 

 

 

a testoni (14)
内張りとファスナーを取り外したところです。
重い書類などを入れても大丈夫なように全体に芯材があり縫製も丁寧です。

外観からは見えない部分ですがリニューアルリペア加工の場合は、
強度を上げるために、この辺りも加工しますので外面のブヨブヨ感もかなり改善し、
全体的な強度アップにつながります。

 

 

 

 

a testoni (15)
ファスナーを取り外したマチ部材を裏側から見ると、
ボール紙の芯材はパキパキのボロボロです。

組み立てると見えない部分ですが放置できない状態です。
臭いものには蓋をする業者が多いですが、
マチ部材の芯材を取り外して新しい芯材に交換します。

ファスナーの開閉で負担がかかる部分ですし、
マチ部材にはショルダーベルトを取り付けるパーツも縫い付けられています。
何より負担がかからないなら、ここまでボロボロになりませんね!
a testoni (16)
マチの芯材を取り外し、持ち手の付け根革部も4箇所解体しました。

 

 

 

 

 

a testoni (17)
内張りを取る工程で、同時に取り外したショルダーベルトを取り付けるパーツです。
こちらも予定外ですが強化加工しておきます。

芯材などは使用されていませんでしたが、
見えない裏側も本革で好感の持てる作り込みです。

 

 

 

 

 

a testoni (18)
内ポケットの解体完了です。

 

 

 

 

a testoni (19)
破損していた引手金具を再生しました。
可動部も問題なく動きます。

しかし、長年のご使用で金具類もメッキがハゲハゲ状態です。
金具類がピカピカだとバッグ全体が綺麗に見えるのですが、
本メッキ加工は外注でリスクも高く高額加工ですのでサービスできません。

 

 

 

 

 

a testoni (20)
これも予定外ですが簡易メッキで少し改善。耐久性はありませんが気持ちの問題。

 

 

 

 

 

a testoni (21)
すべての加工が完了しました。
付け根革が丈夫になっただけでなく取り付け部も頑丈です。

 

 

 

 

a testoni (22)
革の繊維が露出していた部分も表皮を補修したあと補色しています。
持ち手の付け根もホツレがありましたので縫製しています。

 

 

 

 

a testoni (23)
底角部も同様に。。。。

 

 

 

 

a testoni (24)
透けるほど薄い布の内張りでしたが高品質な素材で作成しています。

 

 

 

 

 

a testoni (25)
持ち手のコバ仕上げも完璧です。

 

 

 

 

a testoni (26)
持ち手の付け根革も4箇所とも頑丈に仕上げています。
サビが浮いていたカシメ金具も強度のある新しい金具に交換済みです。

 

 

 

 

a testoni (27)
マーク金具やマーク革ワッペンもブランドらしく引き締まりました。

 

 

 

 

a testoni (28)
ビジネスで酷使するバッグですので、加工前はとても残念な状態でしたが、
今の状態でしたら街中や得意先などでもテストーニらしく活用できると思います。

とても良い品ですので丁寧に使用しながら早めのメンテナンスで、
良い状態をキープして長く愛用してほしいバッグです。

大切にご使用ください。

 

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(お手紙紹介です)

お世話になりました。
本日、バッグを受け取りました。

昨日のうちにブログを拝見し、
充分、驚きと感動を味わっていたのですが
実物を見て、その出来映えには目を見張りました。

これは全て同じものなのでしょうか—
場所によって、新しい材料に交換されていないのでしょうか—
まさに、プロの技ですね。

機能的にも美観的にも、問題なく現役復帰し、
これからは、メンテナンスに気配りしながら
永く愛用させていただきます。

本当にありがとうございました。

宮城県 M 様

今回は予定外の加工が特に多くなってしまい悪戦苦闘しましたが、
新しいパーツに交換する作業はファスナーだけでした。
良い時代に作成されたバッグですので元の素材を再生して仕上げてあります。

愛用すると傷んでしまうのは避けようがありませんが、
大切に長くご愛用ください。

ルイヴィトンM63732長財布の合成皮革の劣化

lv m63732 (1)
ルイヴィトン エピの長財布M63732 です。
とても綺麗な状態ですが、毎日14年間使用されてきた品です。

こんな感じで使用できる方は希ですが良い財布を使用するためには
丁寧に正しく使用することが最も重要であることの見本です。

 

 

 

 

lv m63732 (2)
内側もビューティフルです。

自分の財布を修理するのは嫌なので比較的綺麗に使用しているのですが、
久しぶりに負けた。

お見事です!

 

 

 

 

lv m63732 (3)
大切に使用していても14年間ですから避けられない損傷もあります。
折り曲げ部は革が擦り切れて穴が空いているようです。

 

 

 

 

lv m63732 (4)
毎日、触れる折り曲げ部付近は色あせが見られます。

この部分をみると14年間使用してことがうかがえますが、
丁寧に使用されていますので革の繊維が露出するような損傷もなく、
とても良い使い込んだ感がでています。

 

 

 

 

lv m63732 (5)
天部だけが見えている後側のポケットは波打ちが見られます。

これだけ綺麗に使用できる方ですので、
後側のポケットが変形するなんて、なんか違和感がありますねぇ~。

 

 

 

 

lv m63732 (6)
内張りの合成皮革が劣化しています。

今回は内張りの合成皮革を本革で張り替える加工を承りましたので、
解体して合成皮革を取り除きます。

 

 

 

 

lv m63732 (7)
いつものように全バラ解体し合成皮革の内張りを取り除きました。

 

 

 

 

lv m63732 (8)
違和感があったポケットです。
前面のポケットを取り外してみると・・・・

 

 

 

 

lv m63732 (9)
後側のポケットは革がシワシワで変形してヨレヨレです。

 

 

 

 

lv m63732 (10)
裏側から見てみると他のポケットの部材と比べても一目瞭然で色が違います。

エピ革も含め、この財布の素材は牛革に型押し加工して模様を付けた素材です。
型押し加工は革の表面全体を均一な模様にできるメリットがあります。

大きな牛革から傷やシワなどを避けながらパーツを切り取る作業は
熟練した技術が必要です。
しかし、傷やシワを目立たなくした型押し革は素人でもパーツが切り出せます。

天然革ですと傷やシワなどで半分近く使えない部分がでますが、
型押し革ですと廃棄する革が激減します。
その上、大量生産しても表面上は均一な製品に仕上がるメリットも生まれます。

しかし、動物の革は背中とお腹では革質が異なり、
お腹周りの革は背中に比べるとブヨンブヨンのダルンダルンなんです。
表面上は型押し加工で均一に仕上げられていても、
革質がブヨンブヨンのダルンダルンだと今回のポケットのように型くずれします。

 

 

 

 

lv m63732 (11)
折り曲げ部の擦り切れ穴です。

14年間、毎日使用していていれば避けようのない損傷ですね。
感動するほど丁寧に使用されていますのでゴソゴソしておきます。

 

 

 

 

lv m63732 (12)
劣化した合成皮革の内張りを取り除き加工完了です。

 

 

 

 

lv m63732 (13)
片側しか縫製されていない前面ポケットのみ赤色の本革でリクエストに応えました。
このポケットはチラっと内側が見えるのでオシャレです。

その他の内張りは黒の本革で張替えました。
ペラペラの合成皮革から本革に張り替えたことで、
型崩れしていたポケットも、かなり改善したようです。

革質までは変わりませんが・・・・

 

 

 

 

lv m63732 (14)
今回の損傷は経年劣化と避けようのない使い傷みです。
ご使用方法に改善するところはありませんので、
これまで同様に大切にご使用ください。

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ルイヴィトンM61960 小銭入れの修理

lv m61960 (1)
ルイヴィトンM61960 馬蹄型の小銭入れです。

使いやすさやデザインなどの好みは人それぞれですが、
品質や作り込みは他の小銭入れとは別格のアイテムです。

 

 

 

 

lv m61960 (2)
長年のご使用でベロ革部はモノグラム地に亀裂が見られます。

 

 

 

 

lv m61960 (3)
外周は糸が擦り切れてパーツが外れています。

 

 

 

 

lv m61960 (4)
折り曲げ部はモノグラム地の欠損も見られますねぇ~

 

 

 

 

lv m61960 (5)
今回は加工しませんが前ポケットは合成皮革の内張りが劣化しています。

 

 

 

 

lv m61960 (6)
ベロ革部は内張りを剥がして強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 

lv m61960 (7)
ホツレ部だけを縫い直す予定でしたが外周はすべて縫い直します。

この小銭入れは手縫いでなければ縫い直すことができません。
そのあたりが高品質な小銭入れである最大の理由ですね。

 

 

 

 

lv m61960 (8)
ベロ革に強化芯材を入れ込み外周を手縫いで組み立て直しました。
コバ塗料も仕上げ直しましたのでスッキリです。

 

 

 

 

lv m61960 (9)
小銭入れだけでも10種類以上があるルイヴィトンですが、
小銭入れの中では極端に高額な価格設定です。

手間がかかり製造が難しい商品が次々に廃盤になっている中、
モノグラム地や革の素材品質は別にして、
現在もこの小銭入れを製造しているのは不思議なことです。

似たような馬蹄型の小銭入れは多数ありますが、
この小銭入れは別格です。

ルイヴィトンには頑張って生産を続けて欲しいアイテムです。

 

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