ルイヴィトン ダミエ財布N60017の修理

lv damier n60017 (1)
ルイヴィトン ダミエ財布N60017です。

既に最新のモデルも購入されていましたが、
ご家族からプレゼントされた品で大切にしたいとご依頼をいただきました。

 

 

 

 

lv damier n60017 (2)
折り曲げ部はボロボロ。
ダミエ地に張り合わされて布芯が赤いので損傷部が目立ちます。

 

 

 

 

lv damier n60017 (3)
こちら側はもっと重傷です。

布芯が赤でない年代もあるのですが・・・・
スピーディやチェルシーなど内張りのないダミエバッグでわかるように、
復刻当初は茶色でしたが数年で赤に変わりました。

ダミエバッグの素材をそのまま使うと、
新品時には問題がなくても損傷が出ると目立ちすぎます。

できれば財布だけは別色の布芯にして欲しいですね~。

 

 

 

 

lv damier n60017 (4)
内側の様子です。

全体的に型崩れしていましたが内側の折り曲げ部に大きな波打ちシワがあります。

 

 

 

 

lv damier n60017 (5)
外面のダミエ地が縮んで内側の部材サイズと合わなくなったために、
革が波打ってシワになっています。

 

 

 

 

lv damier n60017 (6)
解体してみるとダミエ地の裏側全体が赤い布芯であることがわかります。
折り曲げ部辺りは裏側から見ても大きく欠損しているのがわかります。

 

 

 

 

lv damier n60017 (7)
折り曲げ部の復元強化加工の完了です。

丈夫な強化芯材を入れ込んで縫製していますので新品時より頑丈です。

 

 

 

 

lv damier n60017 (8)
大きく波打って変形していた革も修正しました。

 

 

 

 

lv damier n60017 (9)
こんな状態で残念すぎる状態でしたが・・・・

 

 

 

 

lv damier n60017 (10)
赤い傷口もなくなり強化加工で強度もアップしていますので、
気持ちよくご使用いただける状態です。

手放すことのできない大切な品ですので、
これまで以上に丁寧に長くご使用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

HERMES Beant長財布の全体修理

Beant hermes (1)
HERMES Beant長財布です。
大切に使用されてきた様子ですが長年のご使用で各部に損傷が見られます。

 

 

 

 

Beant hermes (2)
折り曲げ部は糸がホツレ、革が擦れています。

 

 

 

 

Beant hermes (3)
ベロ革も同様に。。。。
ベロ革の付け根ループ革は表面が擦り切れた部分に汚れが染み込んでいます。

 

 

 

 

Beant hermes (4)
内側の小銭入れのファスナー周りも汚れやすい部分です。

 

 

 

 

Beant hermes (5)
ビニールコイルタイプのファスナーが使用されていた頃のモデルです。

ファスナーのエレメントを留めている細い糸が擦り切れています。
丁寧に使用されていてもファスナーは消耗品ですのでそろそろ限界です。

 

 

 

 

Beant hermes (6)
財布の底面は色落ちして赤茶色に変色し角部は革の繊維が露出しています。

 

 

 

 

Beant hermes (7)
こちらの底角も同様に。。。。

 

 

 

 

Beant hermes (8)
カードポケットも詰め込みすぎることなく正しくご使用されていますが、
硬いカードを入れますので擦れや汚れは避けようがない損傷です。

 

 

 

 

Beant hermes (9)
いつものように全ての糸を抜き取り解体しました。

 

 

 

 

Beant hermes (10)
芯材を取り外して汚れを取り除いたベロ革です。
丈夫な芯材に入れ替えて強化したあと補修補色加工を施します。

 

 

 

 

Beant hermes (11)
ペラペラの革を貼り合わせてある小銭入れのマチ部材ですが、
破れないように剥がして強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 

Beant hermes (12)
見えにくい部分ですが14と書かれたサインが数箇所に見られました。
職人のサインかな?

 

 

 

 

Beant hermes (13)
それほど傷んでいないように見えていた折り曲げ部も汚れを落とすと現状が・・・
折り曲げ部をはじめ各部に強化芯材を入れ込んで組み立て直します。

 

 

 

 

Beant hermes (14)
HERMES Beant長財布のリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

Beant hermes (15)
ファスナーも新しくなり小銭入れの中も綺麗になりました。

 

 

 

 

Beant hermes (16)
ベロ革やループも同様に。。。。

 

 

 

 

Beant hermes (17)
スレスレ状態だった折り曲げ部も復活です。

 

 

 

 

Beant hermes (18)
リニューアルリペア加工は見た目も整いますが、
各部に強化加工を施して新品時より丈夫になっているのが最大の魅力です。

毎日のように活用する財布は擦れたり汚れたりの損傷は避けられませんが、
強化加工で丈夫になっていますので大きな損傷が抑えられて長く愛用いただけます。

大切にご使用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

Felisi-Briefcaseの修理

felisi briefcase (1)
FelisiのBriefcaseです。

 

 

 

 

felisi briefcase (2)
少し前に購入されたバッグですので良質な革が使用されています。
人気に火がつくと良質な革を確保するのが難しくなるのはどこのブランドも同じです。

 

 

 

 

felisi briefcase (3)
底角のテーピングは擦り切れて欠損しています。
部分的な加工でも対応可能ですが今回は外周のテーピング革を全交換します。

 

 

 

 

felisi briefcase (4)
テーピング革で挟み込む厚みが変わる部分も傷みやすい部分です。

 

 

 

 

 

felisi briefcase (5)
後面には大きなポケットがあり、中央に間仕切りステッチがあります。

間仕切りステッチの天部には三角系の革ワッペンが補強のために付けられていて、
道具として使用するビジネスバッグの構造としては好感が持てる仕様です。

 

 

 

 

felisi briefcase (6)
三角革の糸は残っていますが本体の布地側の糸が切れてほつれています。

三角ワッペンを縫い付けるステッチの重なりを右上にしている事と、
本体の布地側に強化加工が施されていないのが要因です。

使用頻度や使い方によっては負担の掛かる部分ですので仕方ありませんが・・・

 

 

 

 

felisi briefcase (7)
僅かなホツレを縫いなおすだけですが中には内張りがありますので解体が必要。
縫いなおす部分より解体する部分の方が遥かに大きくなります。

 

 

 

 

felisi briefcase (8)
本体側にも強化芯材をいれて補強した後、縫製しています。
糸が重なるような縫製はせずに裏側で固定していますのでスッキリ見えます。

 

 

 

 

 

felisi briefcase (9)
前後面の外周テーピング革の交換も完了です。

デザイン面でも重要なパーツですが本体を守る役割が大きなパーツです。
本体に損傷が及んでしまう前にテーピング革をメンテナンスしておけば安心ですね!

ビジネス道具ですから丁寧に使用するのは難しいアイテムですが、
良い品ですので大切に長く活用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)
レザークリエーション様

本日、修理をしていただいたフェリージと対面いたしました。
素晴らしい出来です。
ありがとうございました。
これからまた愛用してまいります。
1つ質問させてください。
今までも、このフェリージを長く使っていくために、
雨の日は使うのを避けて、時々ラナパーというドイツのレザーケア商品で革部分をケアしていました。
これからも、修理していただいた部分がどうしても傷んでくると思うのですが、
どのようなケア方法がプロの目から見て最適なのでしょうか?
教えていただけると幸いです。

愛知県 K 様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
大切に丁寧に活用する事が良い状態を保ち続ける最善策ですが、
市販のレザークリームなどで保湿してあげるのは革には良い効果をあたえます。

良いバッグですので大切にご使用ください。
ありがとうございました。

ヴィトン モノグラム・ティセ M56386の補修とクリーニング

lv m56386 (1)
2008年コレクションのモノグラム・ティセ /サック・レイユールPM です。
布地にアンティークっぽくモノグラム柄を樹脂コーティングした素材です。

 

 

 

 

 

lv m56386 (2)
こちらはマチに取り付けられた金具ループです。
白い革やオレンジと白のラインや多数の金具類などでデコレーションされています。

全体的に汚れが目立ちますのでクリーニング加工などを施します。

 

 

 

 

lv m56386 (3)
一枚目の画像では白く見えていたベルトも近くで見ると汚れが目立ちます。

 

 

 

 

lv m56386 (4)
革のループの下に隠れていた部分と比較すると白とは呼べない状態です。

 

 

 

 

lv m56386 (5)
ベルトの裏側は汚れないはずなんですが、表面よりも汚れて悲惨な状況。

本体に密着している裏側が汚れているということは本体が色落ちしている証拠です。

 

 

 

 

lv m56386 (6)
本体にペイントされたオレンジと白のラインも汚れが目立ちます。

 

 

 

 

lv m56386 (7)
バッグの後面です。
なんと!本体に大きな穴が空いています。

 

 

 

 

lv m56386 (8)
白いラインには他の汚れとは違う黒い汚れも目立ちます。

 

 

 

 

lv m56386 (9)
穴の中に見える内張りの焦げ具合からタバコの根性焼きのようです。
焦げた部分をハサミか何かで切り取った傷口ですねぇ~

汚れ具合だけでも使用するのをためらってしまう状態ですが、
フルにデコレーションされた複雑なデザインや色落ちするデリケートな素材ですので、
クリーニングすら不可能と診断される業者様が多いのでは?

大きなコゲ穴まで空いているとご依頼を承る方がどうかしている???

 

 

 

 

 

lv m56386 (10)
新品に戻すことなど不可能ですが、このままでは使用できませんので、
なんとか活用いただける状態に復活させたいと思います。

しかし・・・、損傷箇所はまだまだ沢山ありました。。。。

 

 

 

 

 

lv m56386 (11)
底角も擦り切れて大きな穴が・・・・

 

 

 

 

lv m56386 (13)
両側の持ち手はコバの塗料が完全に剥がれて革の繊維が毛羽立っています。
当然ながら白い革は手垢で汚れていて表面のクリーニングも必要です。

 

 

 

 

lv m56386 (14)
本体の擦れ傷も多数ありコーティングが剥がれて白い布地が露出しています。

 

 

 

 

lv m56386 (15)
薄い布地に薄く樹脂コーティングされた素材に耐久性は望めませんが・・・

 

 

 

 

lv m56386 (16)
マチ部も同様に。。。

 

 

 

 

lv m56386 (17)
オレンジライン部も同様に。。。

 

 

 

 

lv m56386 (18)
まずは左側の半分をクリーニングしてみました。

 

 

 

 

lv m56386 (19)
加工していない右側。

 

 

 

 

lv m56386 (20)
加工した左側。
全体的にはアンティークなイメージで作成された素材ですが差は歴然ですね!

 

 

 

 

lv m56386 (12)
ベルトの表側も半分だけクリーニング。

 

 

 

 

lv m56386 (21)
本体の色移りで汚れていた裏側も綺麗になりました。

 

 

 

 

lv m56386 (22)
ベルトの白さがもどるとスッキリ感がでますねぇ~

 

 

 

 

lv m56386 (23)
半分だけ未加工だった右側も、かなり復活しました。

 

 

 

 

lv m56386 (24)
表面のコーティングが剥がれて布地が白く露出していた部分も目立たなくなりました。

 

 

 

 

lv m56386 (25)
毛羽立っていた持ち手のコバ仕上げも完了です。

 

 

 

 

lv m56386 (26)
底角の穴空きも塞いで裏側から補強しています。

 

 

 

 

lv m56386 (27)
大きな穴が空いていた部分も同様に。。。
黒く焦げていた部分も補修しています。

 

 

 

 

lv m56386 (28)
通常のご使用で人目につくことはなくなりましたので活用いただけそうです。

 

 

 

 

lv m56386 (29)
コレクションモデルだけにレアなアイテムですが、
良い状態を保ち続けるのは難しいバッグです。

新品購入できない品ですので大切に長く愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

グッチのバンブー持ち手と内張りの修理

gucci mini boston (1)
グッチのバンブー持ち手のミニボストンです。

 

 

 

 

gucci mini boston (4)
天然素材のバンブーが焦げるほど焼いて無理やり曲げ加工した持ち手は、
保管が悪いと元に戻ろうとして外側に開いてきます。

 

 

 

 

gucci mini boston (3)
バンブーが開く力は強くて付け根革や本体が裂けてしまうことも・・・・

 

 

 

 

gucci mini boston (2)
反対側の面も同様に。。。。

付け根革も変形してダメージがありますが切れてはいないようです。
今回はバンブーの補正加工のみ施します。

 

 

 

 

gucci mini boston (5)
内張りの合成皮革は触れないほどベタベタに劣化しています。
本革で内張りを作成しながら汚れが目立ちにくいように濃い目の色に変更します。

 

 

 

gucci mini boston (6)
本体より濃い目の色にすると内張りの方が重厚になりバッグ全体が安っぽく映ります。
またグッチの革タグがコゲ茶なので、その辺りも考慮しながら高級感を演出しました。

 

 

 

 

gucci mini boston (7)
両側のバンブー持ち手の補正加工も完了です。
バッグが変形しないギリギリのところまでバンブー持ち手を曲げ直しています。

 

 

 

 

gucci mini boston (8)
保管時にバンブーが開くことを防ぐためにベルクロ留めのベルトも作成しました。
脱着は簡単ですので保管時は忘れないように装着してください。

直営店で新品購入された時には樹脂製のベルトが付いているのですが、
装着して保管される方は少ないようで紛失された方も多いです。

付け根革や本体が破れてからでは高くつきますので、
紐などで縛っておくのも有効な手段です。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

 

(お手紙紹介です)

 レザークリエーションさま
いつもお世話になっております。
ご連絡が遅くなり申し訳ございません。お品物受け取っております。
ブログも拝見しました。
革の新・旧比較写真が興味深かったです。
お願いするとき、
中古にこんなにお金を掛けるのってどうよ?
お安い布とかでも良いんではないか?
内側革にしたら重くなるかも!
と思考がよぎったのは内緒でしたが、、
もう綺麗に変身したバッグ達を見たらぶっ飛びました!!!!!!
茶のボストン内側も素敵な色を選んでいただいて大満足です。
ファスナを開け閉めしてはにんまり。ブログで元の色と今の色を比べてはにんまりです。
重さも全く気にならず、お手入れもラナバーで一気に外・内メンテナンス出来る!なんてスバラシイ!
補色もしていただいてありがとうございます。
ピッカピカのグッチ。
大切の使います。
ありがとうございました。
 東京都 M様
残念な状態のバッグでしたが、とても良い品質のバッグです。
修理して活用する選択は正解だと考えています。
簡易的な加工ですが補色加工に気付いていただけて良かったです。
ありがとうございました。

GUCCI バンブーショルダーの内張り交換

gucci uchibari (1)
GUCCI バンブー持ち手のショルダーバッグです。
古いモデルですが状態も良く、何より当時の革は品質が良いです。

 

 

 

 

gucci uchibari (2)
付け根革を内側から見たところですが少し亀裂が見られます。
解体して裏側から強化芯材を貼り合わせて再生します。

 

 

 

 

 

gucci uchibari (3)
左が今回のバッグで右側はもう少し最近の同型モデルのバッグです。
画像で伝わりにくいかもしれませんが革質に大きな違いがあります。

 

 

 

 

gucci uchibari (4)
内張りの合成皮革が劣化して使用できない状態でした。

元と同じ寸法と構造で仕上げますのでベタベタの内張りをパーツごとに解体して、
型紙を作ります。
作業台や道具や手をベタベタの真っ黒にしながらの悪戦苦闘です。

 

 

 

 

gucci uchibari (6)
劣化した合成皮革素材の内張りを本革で新品作成しました。
気にされていた亀裂も復元強化加工で丈夫に補修してあります。

今年の夏のように40°近い温度が続くと合成皮革は心配ですが、
本革仕様に変更するとベタツキ劣化の心配がなく安心です。

大切にご使用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

 

(お手紙紹介です)

 レザークリエーションさま
いつもお世話になっております。
ご連絡が遅くなり申し訳ございません。お品物受け取っております。
ブログも拝見しました。
革の新・旧比較写真が興味深かったです。
お願いするとき、
中古にこんなにお金を掛けるのってどうよ?
お安い布とかでも良いんではないか?
内側革にしたら重くなるかも!
と思考がよぎったのは内緒でしたが、、
もう綺麗に変身したバッグ達を見たらぶっ飛びました!!!!!!
茶のボストン内側も素敵な色を選んでいただいて大満足です。
ファスナを開け閉めしてはにんまり。ブログで元の色と今の色を比べてはにんまりです。
重さも全く気にならず、お手入れもラナバーで一気に外・内メンテナンス出来る!なんてスバラシイ!
補色もしていただいてありがとうございます。
ピッカピカのグッチ。
大切の使います。
ありがとうございました。
 東京都 M様
残念な状態のバッグでしたが、とても良い品質のバッグです。
修理して活用する選択は正解だと考えています。
簡易的な加工ですが補色加工に気付いていただけて良かったです。
ありがとうございました。