LV財布の修理


ルイヴィトンのモノグラム財布(M61730)です。

 

 


マチ部材が大きく裂けていて使用できない状態です。

 

 


長年の活用で各部に擦れやホツレなどの損傷が見られます。

 

 


今回はリニューアルリペア加工のご依頼ですのでバラバラに解体。

 

 


各部を強化しながら組み立て直しリニューアルリペアの完了です。

 

 


大きく裂けていたマチも復活しています。

 

 


消耗パーツのファスナーも新品交換して引き手金具もピカピカに。

 

 

 


目立つ擦れ部の補色やコバ面の仕上げ直しなども施していますが、
合成皮革の内張りを本革で作成交換したことで、
ベタツキ劣化の心配がなくなりました。

詰め込み過ぎに注意しながら大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
有限会社レザークリエーション御中

お世話になっております。
財布を受取りました。
ありがとうございました。

 

石川県 F 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
大切に長くご愛用ください。

ダミエ バッグの修理


ファスナーが裂けたダミエのバッグです。

 

 

 


こちらの角もファスナーが裂けています。
天部に二つのファスナーが付いたモデルですが何かわかりますか?

 

 

 


中央部も裂けていますのでファスナー交換が必要です。

 

 

 


ショルダーは布地タイプで先端の革と付け根革は強化加工が必要です。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


内ポケットの仕切りステッチがほつれていますので縫製します。

 

 

 


刻印入りカシメ金具を切断して革パーツを解体しました。

 

 

 


このバッグはダミエ素材のリポーターでした。

ルイヴィトンのスペシャルオーダーで作成された大きなバッグですので、
ショルダー手元革や付け根革には大きな負担が掛かります。

 

 


革パーツはスライスして弱った床革部分を取除き強化します。

 

 

 


ポケット間仕切りステッチのホツレ部を縫い直しました。

 

 

 


強化芯材や革を貼り合せて強化したあと縫製して組み立て直しています。
刻印入りカシメ金具も再生して元通りに取り付けています。

 

 

 


最高品質の両側開閉タイプのファスナーを使用しています。

 

 

 


旅行でも使えるほど大容量の大きなバッグですので、
付け根革や手元革の強化加工は有効な加工です。

大切に長くご愛用ください。

 

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アマゾン修理


ルイヴィトンのアマゾンです。

 

 

 


負担が大きな付け根革は傷みが出やすいパーツです。

 

 

 


反対側の付け根革は少し亀裂が見られます。

 

 

 


内張りを取り外して刻印入りカシメ金具を切断することで、
付け根革を取り外すことが出来ます。

今回は合成皮革のポケット内張りも本革で作成交換します。

 

 

 


付け根革の裏側から強化芯材やヌメ革を貼り合せて強化しました。

本体マチの縫い付け部にも内側から強化加工を施して縫製しています。
カシメ金具も再生していますので元の付け根革で強度だけがアップしています。

 

 


内ポケットも本革になりましたのでベタツキの心配はなくなりました。

 

 

 


付け根革はスライスして強度がなく弱った部分を取除いて、
強化芯材やヌメ革を貼り合せていますので厚みも元のままです。

 

 


付け根革は作成交換する方が楽ですが他のヌメ革パーツとの色やけ具合が
変わってしまいます。

付け根革の作成交換と強度や耐久性は変わりませんので、
パーツが切れてボロボロになる前に復元強化加工しておく方が、
元のパーツのままですのでバッグに馴染みます。

とても丁寧に活用されていますので引き続き大切のご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
有限会社レザークリエーション 御中

お世話になっております。
連絡が遅くなり失礼いたしました。
昨日、バッグ受けとりました。
当方、昨日出張に出ておりまして、
家族のものが代わりに受け取り、
さきほどバッグ拝見しました。
ブログも拝見しました。
根革の見た目はそのままなのに付き心地は修理前と全然違い、
強化されている感じがすごくしました。
また今回、内張りが劣化していること見積診断で教えていただき、
劣化した内張りでバッグが汚れる前に交換できて安心しました。
これで(大事にはもちろん使いますが)引き続き気兼ねなく使えます。
ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

大阪府 T 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
古い品は傷みが出やすい部分を強化しておくことで、
安心して活用することが出来ます。
出来る限り良い状態を保ちながら大切にご愛用ください。

LVキーケース


ルイヴィトン モノグラム ジッピーキーケースです。

 

 

 


内部材は色あせや擦れや汚れが見られます。

 

 

 


ホルダー金具とスライダー金具は直営店で交換されています。

 

 

 


金属の鍵やホルダー金具で擦れてしまうので表皮が剥がれてしまいます。
表皮が剥がれた部分には汚れが染み込んで黒くなりベタベタしています。

 

 

 


ホルダー金具を固定するプレート金具が擦れる部分も表皮が剥がれています。

 

 

 


出来る限り汚れやベタツキを取除きました。

 

 

 


擦れて無くなった表皮が元に戻ることはありませんが、
補色することで傷が目立たなくなり汚れも染み込みません。

直営店では断られたとのことでご依頼いただきましたが、
金具が擦れる部分ですので避けることが出来ない損傷です。

 

 


固定プレートで擦れていた部分を補修補色加工で改善させました。
のぞき込まないと見えない部分ですし引き続き金具が擦れる部分です。

 

 

 


内部材の擦れや汚れや色あせを改善させました。

ファスナー交換や合成皮革部の交換は未加工ですが、
直営店でも対応してくれると思います。

今回は内部材の見た目を整える補修補色加工でしたが、
貴重な品ですので構造面を整える加工も施しておくと安心です。
大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
有限会社レザークリエーション様

この度はお直しありがとうございます。
先ほど受け取りました。
まさかここまで素敵にうまれかわるとは…(涙)
ブログでお直し作業みました。
ビフォーが酷い有り様でしたね。
有限会社レザークリエーション様からの事前連絡で
レザーのベタベタが落ちなかった場合はお直し不可ですとお話があり、
ここで駄目ならもうどこのお店もお直し不可だわと
最終通告と思っておりました。

正規店でお直ししつつ、ざっと10年超えでレザーに関してはお直し不可で、
このまま朽ちていくだけでした。
再び命をふきこんでいただきありがとうございます。

ありがとうございました。
ご縁がありましたら、またお直し宜しくお願いします。

 

東京都 M 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
どんなに丈夫な革でも金属がなど固い物が擦れると傷んでしまいます。
出来る限り良い状態を保ちながら大切にご愛用ください。

ボッテガとジミーチュウ


ボッテガベネタの財布とポーチとジミーチュウのコンパクト財布です。

 

 

 


ジミーチュウ財布は負担が掛かる引き手革の強化加工です。

塗料が剥がれて白い芯材が露出した引き手革のコバ面を見ると、
とても薄い革で芯材を挟んでいる事が解ります。

 

 


ボッテガベネタのポーチは外面全体に擦れが見られます。

 

 

 


表皮が剥がれると革の繊維が露出して白く目立ちます。

 

 

 


擦れが激しい外周には擦り切れヤブレも見られます。

今回は外面のクリーニングと補修補色加工のご依頼ですが、
擦り切れ穴も少し加工しなければ塗装できないようです。

 

 


財布も使い込まれた状態ですが染め込まれた革が使用されたモデルですので
ポーチほどは擦れが目立ちません。

 

 

 


引き手革は切れていますので作成交換します。

 

 

 


ベロ革もホック金具の台座が内側から当たるので破れています。
本体を解体してベロ革も作製交換しながら外面を補修補色加工します。

 

 

 


内側にも擦れは見られます。

 

 

 


この辺りも同様に。。。

 

 

 


コバ面も塗料が擦り切れてなくなると革や芯材が剥がれて、
劣化が早まります。

面積が小さなコバ面ですが良い状態を保つには重要な部分です。

 

 

 


外周のコバ面も仕上げ直します。

 

 

 


ジミーチュウの引き手を解体して芯材交換して組み立て直します。

 

 

 


ボッテガベネタのポーチは出来る限り汚れを取除きました。

表皮が剥がれた部分は塗装しても塗料を吸い込んでしまい発色しません。
表皮を整える補修加工のあと補色します。

 

 


同様に。。。

 

 

 


本体を解体してベロ革を取り外しました。
ベロ革と引き手革は作製交換します。

 

 

 


カブセの下に隠れている状態が良い面ですが、
汚れを取除くと擦れ具合が鮮明です。

 

 

 


強化芯材を挟み込んで組み立て直し引き手革の復元強化加工の完了です。
出来る限り付け根付近を摘まんで開閉する方が良い状態を保てます。

 

 

 


擦れや汚れが目立ったポーチも補修補色加工の完了です。

 

 

 


スレスレだったマチ底もブルーに復活。

 

 

 


柔らかく擦れに弱い革ですので補色したあとコーティングもしています。

 

 

 


財布もベロ革を作製交換して補修補色加工も完了。

 

 

 


引き手革も丈夫に作製して本体のコバ面も仕上げ直しました。

 

 

 


予定外ですが内部材も少し綺麗に補修補色しておきました。

 

 

 


小銭入れの中も同様に。。。

 

 

 


3点とも丁寧に活用すれば、まだまだ活躍してくれる状態です。
出来る限りよい状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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シャネル財布の擦り切れ


マルニのバッグとシャネルのジッピー財布とバレンシアガ財布です。

 

 

 

 


紙のような芯材と革を接着しただけの持ち手は強度不足で限界です。

リバーシブルで使用できるバッグですので、
持ち手も表裏を逆さまに使用することがあり接着構造では、
剥がれてしまうことが避けられません。

 

 


バレンシアガのコンパクト財布は2箇所とも凹ホックが破損。

 

 

 


ホックのバネが片側しか残っていませんので交換しますが、
内張りがありますので解体が必要です。

 

 

 


小銭入れのホックも同様に。。。

 

 

 


小銭入れも内張りがありますのでホック交換は解体が必要。
小銭入れの汚れは避けられないものです。

 

 


シャネルの財布は外周に擦り切れヤブレがあり白い芯材が露出しています。

 

 

 


底角付近も同様に。。。

 

 

 


各部に擦り切れヤブレがあり引き手革もスレスレ。

 

 


構造的に1箇所でも修復不可能と判断される修理店が多い損傷ですが、
それにしても擦り切れヤブレ箇所が多すぎです。

 

 


引っかき傷も見られますが今回は外周の擦り切れヤブレを修復しながら
ファスナー交換します。

 

 


マルニのリバーシブルバッグは持ち手を取り外して芯材交換したあと、
持ち手にステッチを追加して組み立て直します。

 

 


バレンシアガ財布は本体を解体して内側からホック金具を取り外しました。

 

 


シャネル財布は内部材を解体してファスナーを取り外しました。

 

 


芯材側から見ると、こんな感じ。。。

 

 


強化芯材を挟み込んでステッチを追加した持ち手の組み立て完了です。

 

 

 


新品時よりも丈夫になり安心して活用できます。

 

 

 


バレンシアガ財布も2箇所の凹ホックを交換して縫製完了。

 

 

 


小銭入れの黒い汚れも綺麗にしておきました。

 

 

 


シャネル財布の外周に見られた複数の穴空きヤブレも修復完了です。

 

 

 


基本的には手遅れと判断されてしまう擦り切れヤブレですが、
違和感なく修復しています。

 

 

 


最高品質のファスナーで交換して引き手革のコバ面も仕上げ直しました。

 

 

 


丁寧に活用すれば3点とも、まだまだ活躍してくれる状態に復活です。
大切に長くご愛用ください。

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