VUITTONのショルダー修理

ブランドバッグドクターのリペア日記
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1990年に生産された20年前のヴィトンのバッグです。

現行品とは比べ物にならないくらい良い素材と技術で作られています。

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テーピング革やショルダーの付け根など傷みが出ています。

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全てのヌメ革を新品にすることで、また20年以上活躍してもらう選択肢もありましたが、

今回は傷んだ部分のみを再生する復元強化修理をおこないます。

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ショルダー付け根革も傷みやすい部分でひび割れがあります。

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内布を解体して付け根革取り付け部を裏側から見たところです。

組み立ててしまうと見えなくなる部分ですが、この部分全体に補強芯を貼り合わせて縫い付けます。

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0.75ミリ残して革の厚み部分の大半を新品の革と補強材を張り合わせた物に交換です。

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表面からの見た目は元どうりですが、新品より強度アップしています。

使い込んだイメージやバッグとの一体感は崩れません。

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刻印入りのマーク金具も再生して付け直します。

黒く変色した金具も再生すると金色に光り綺麗に甦ります。

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最近の商品は付け根革を取り外すとモノグラム地に亀裂が入っているものが多いです。

両側のマチとも亀裂なく綺麗な状態でした。(今後のため裏側から補強加工しておきました。)

解体すればするほど品質の良いバッグで新品仕上げのリニューアルリペアを

施す価値ありのとても状態のよいバッグです。ニコニコ

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今回も最高級のヌメ革を使用して再生修理していますが、焼けや汚れのない革は

バッグに取り付けると違和感を感じてしまいます。(一体感を損なう)

新品の革に色付けするだけでなく使い古した感じに加工してパーツを作成します。

(画像の一番上がレトロ加工した革・中央は新品革・下はこのバッグのベルト)

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ショルダーのミシン目から先の部分はボロボロでしたので新品の革で作成しています。

(実はミシン目のしたで革を継ぎ足しています)

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ボロボロになってちぎれて無くなっていたテーピング革も部分作成しました。

20年の歴史を感じさせながら実は新品の革なのです。にひひ

ふる~いヴィトンは良くできています。

コストダウン=品質低下の世の中で、このようなバッグは購入不可能です。

大切にご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索