VUITTON alma M51130 アルマのヌメ革パーツ交換


ルイヴィトンの定番モデルなんですが、何のパーツかわかりますか?

 

 

 

 


長年酷使されてきたパーツは擦り切れています。

 

 

 

 

 


アルマでした。
最初の画像でアルマと推測された方は相当のヴィトンファンですねぇ~

 

 

 

 


最高品質時代に作成されたバッグですので最高品質の素材で丁寧に作成されています。
長年のご使用でヌメ革パーツは限界ですので、外面のヌメ革パーツを全交換します。

 

 

 

 


内張りを解体して付け根革を裏側から見たところです。

 

 

 

 

 


バラバラに解体しました。

 

 

 

 


付け根革の金具も長年のご使用でサビがでて変色しています。

画像左側の二つは磨き込んで仕上げた様子です。
かなり時間がかかる作業ですが気づいてもらえないことが多いです。

 

 

 

 


当時のヌメ革に負けない最高品質のヌメ革を使用してパーツを作成します。

裏面など見えない部分にまで同じ素材を使用する当社は材料が多量に必要です。
この辺りも気づいてもらえない悲しい現実です。

超一流ブランドでもコストダウンする時代ですので、
見えない部分にまで手間やコストを掛けるのはビジネスとしては無意味ですね。

気がついてもらえないということは喜んでもいただけない?

 

 

 

 


ヌメ革パーツの全交換の完了です。

 

 

 

 


刻印入りカシメ金具もピカピカに再生して元通りです。

付け根革の裏にも表と同じヌメ革を貼り合わせ強化芯材を入れ込んでいます。

 

 

 

 

 


この時代のモノグラム地は頑丈すぎるほど耐久性があります。

最近のヌメ革は柔軟性が長持ちせず、
色焼けして変色を楽しむ頃には表面がひび割れてしまいます。

専門的なことは割愛しますが、当社では本来のヌメ革を使用してパーツ作成しています。
少しづつ色合いを変え風合いを増していく様子を楽しみながら、
大切にご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索