VUITTON Étoile M66556 カブセ付け根の破れ修理


VUITTON Étoile M66556 の財布です。

キルティング加工されたモノグラム地と大きなロック金具で豪華さがありますね~。

 

 

 

 

 


最近のモデルは昔ながらの頑丈なモノグラム地と違い薄くソフトな素材ですので、
カブセの付け根のように頻繁に屈曲する部分は破れやすいです。

 

 

 

 


こちら側の付け根に亀裂はないようですが・・・・

 

 

 

 


解体してモノグラム地をめくり上げると外面から見えない内側にも亀裂があるようです。

 

 

 

 

 


負担が掛かり傷みやすい部分ですので内側にも損傷が出る箇所ですが、
まだまだ、新しい財布ですので内側は良好です。

内側がこんなに綺麗なのにモノグラム地だけが裂けているということです。

 

 

 

 


外面から亀裂が見えなかった反対側も解体してみると亀裂が外面に出る寸前でした。

当社のブログやホームページを参考にご依頼いただいたようで、
お問い合わせ時から両側の強化依頼を希望されていました。

亀裂がなくても強化しておくと万全です。

 

 

 

 

 


内部材の芯材には合成皮革が使用されています。
組み立てられると見えなくなる部分ですがベタツキ劣化が心配です。

 

 

 

 


折り曲げ部分の広範囲に強化芯材を入れ込んで復元強化加工の完了です。

 

 

 

 


毎日のように屈曲させる部分ですし素材の特性上、亀裂が入る事も考えられます。

しかし、強化加工を施しておけば、
大きく裂けて取り返しがつかない状態になることは予防でき安心です。

 

 

 

 


どんな加工を施すよりも丁寧に使用することが長く愛用するための最善策です。

特に中身の詰め込みすぎは大きな負担が掛かりますので、
注意しながら大切にご使用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

 

(お手紙紹介です)

レザークリエーション 様

この度は修理有難う御座いました。
大変綺麗に修繕されており、長く使える、使いたいと思って購入したので 今後も大事に使いたいと思います。
ヴィトンは丈夫と思っていましたが 最近のものは一概に強いとは言えないのですね。
今後も、何かありましたらお頼みしたいと思いますので どうぞ、よろしくお願いします。

大阪府 O様

現行のルイヴィトンのモノグラム素材も、それなりに丈夫です。
ただ、一昔前のアイテムは他のブランドの追随を許さないほど、
頑丈で丁寧な作り込みが施されていました。
古き良き時代のヴィトンに比べると現行品を残念に感じてしまうのは、
仕方ないところですが、軽く柔軟になったモノグラム地は、
この財布のようにキルティング加工も可能で
ファッション性が向上しています。
頑丈で無骨なデザインが多かった古いヴィトンから
現代風のデザインに対応するための素材の変化と納得するしかありません。
大切にご使用ください。