グッチ底角の修理


使い込まれたグッチのバッグは各部に擦れや汚れが見られます。

 

 

 


底角はGG布地が擦り切れています。
この部分を縫い込むとすると2㎝近くマチ幅が狭まります。

 

 

 


こちらの底角だと1.5㎝ほど縫い込む必要があります。

 

 

 


こちらも2㎝近く縫い込むとなるとGG柄の対比もありますので、
両側で4㎝近くマチ幅が狭まり大きくバッグのサイズが変わります。

しかし、このまま放置すると穴が空き使えなくなるのは時間の問題で、
擦れやすく傷みやすい底角は放置出来ません。

 

 


同系色で擦れに強い革が見つかりましたので、
擦り切れたGG布地部を革パーツで隠しながら強化します。

 

 

 


内張りや底角部を解体して擦り切れていた底角に革パーツを追加加工しました。

 

 

 


マチ幅は元のままで擦り切れヤブレの心配がなくなりました。

 

 

 


靴底と同じでバッグの底角は擦れを避けることが出来ませんが、
今後は革パーツを交換することで何度でも修理が可能になります。

今回は他の部分の擦れや汚れなど見た目の改善は見送られましたが、
傷みやすい底角を優先して修理したことで構造面の心配が無くなり、
引き続き愛用いただけます。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索