
使い込まれたヴィトンのガマグチ財布です。

最初にコバ面の塗料が剥がれて放置すると糸が擦り切れます。
放置したまま使い続けると部材が剥がれて口が空きます。
それでも引き続き放置したまま使い続けると素材がちぎれて欠損します。

外面も内部材も芯材も欠損するまで使い続けると手遅れ状態になります。

角部も欠損する寸前です。

内部材にも擦れや亀裂が見られます。

口金金具のメッキ剥がれやベロ革も欠損が見られます。

擦れや汚れは見られますが傷みが出やすい、
小銭入れの中の方が綺麗な状態なのが不思議です。

他店様にも持ち込まれましたが手遅れ状態の財布ですので、
断られたとのことです。
製造から23年が経過し使いやすく2個目の財布とのことですが、
今は買換えることも出来ない廃盤商品です。

リニューアルリペアに口金金具の再メッキ加工も追加で御依頼いただきました。

合成皮革の内張りは本革で作成交換しながら各部を強化して組み立て直し、
リニューアルリペア加工の完了です。

各部の擦れや汚れも出来る限り改善させています。

口金金具も小銭入れの中も綺麗です。

丁寧に活用していても擦れや汚れやホツレは発生してしまいます。
軽度な内にメンテナンスすることで良い状態を保ちやすく、
長く愛用することが出来ます。
重症化させること無く大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
