アイグナーの長財布です。

ロック金具のベロ革はコバの塗料が剥がれています。

後面にはファスナーポケットがあり小銭の取り出しが便利です。

引手革は芯材がなくなりヨレヨレです。

カブセの付け根には擦り切れ穴があります。

合成皮革の内張りは劣化していませんがファスナーで擦れるので剥がれています。

この辺りも同様に。。。。

折り曲げ部を解体すると擦り切れ穴が鮮明に。
復元強化加工を施して組み立て直します。

反対側も同様に解体して強化芯剤を入れ込みます。

引手革も解体しましたがボール紙の芯材は半分以下しか残っていません。

折り曲げ部の復元強化加工の完了です。

折り曲げ部は傷みが出やすい部分ですのが安心して活用いただけます。

引手革も丈夫に蘇りました。

擦れが目立った小銭入れの内張りも気にされていたので補修しておきました。

ロック金具のベロ革もコバを仕上げ直してスッキリです。

アイグナーを知らない方も多いかもしれませんが、
ドイツのブランドで素材も作り込みも良いお勧めブランドです。

大切に長くご愛用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

前面の大きなポケットが便利そうなバーバリーのトートバッグです。

持ち手の付け根辺りは芯材の黒い繊維が飛び出しています。
お気に入りのバッグで長年活用された感じが伝わります。

底角などに擦れ傷は当然の損傷です。

後面はポケットもなくシンプルなデザインです。

後面の持ち手の付け根は本体の布地が破れ穴が空いています。

後側の持ち手も黒い繊維が飛び出していますねぇ～。

持ち手と擦れて穴が空いたのでしょうか？
負担がかかる部分ですので放置すると大きく避ける心配があります。

バッグを解体して内側から強化しても布地が擦り切れて欠損していますので、
破れた穴を隠すことはできません。

もう一つのご依頼箇所は内張りです。

擦り切れ破れが複数あります。

大きなシミ汚れも多数見られますので内張り作成します。

後の持ち手と内張りを解体しました。

裏側から強化したあと革で破れ部を隠して持ち手を取り付けます。

元のデザインのまま内張り作成の完了です。
擦り切れ穴や汚れシミもなくなり気持ちよく使用いただけますね。

バランスを考慮しながら穴を塞いで持ち手を取り付けました。
違和感もなく強度もアップしていますので引き続き長く愛用いただけます。

底角の4箇所も補色しています。

持ち手付け根から飛び出した繊維も処理して色ハゲも補色しておきました。

大切に長くご愛用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

汚れや変形が目立つグッチの二つ折り財布です。

外面は布製で全体が波打ち手垢汚れでベタベタした感じもあります。

外周のテーピング革は擦り切れて全体的に破れた状態です。

こちらは外面の布地が破れて心材が露出しています。

小銭入れのホックを開閉するたびに負担が掛かり破れたと思われますので、
この部分は強化しながら再生します。

内部材にも歪み変形などが見られますが、
今回は外面の変形を補正しながら布地破れ部を再生してテーピング交換します。

内部材やテーピング革を取り外して解体したところです。

芯材の破れは見られますがパサパサというより、
手の脂分が染み込んでいてネットリしています。

芯材交換とテーピング交換で破れ部も修復されスッキリです。

予定外でしたが布地の汚れも出来る限り取り除きましたので、
手触りもサラサラです。

傷みやすい折り曲げ部も強化されていますので、
少しずつ馴染ませながら出来る限り良い状態をたもってください。

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（お手紙紹介です）

バンブー持ち手がお洒落なグッチのガマ口バッグです。

大きく開くガマ口は出し入れがしやすくて便利ですが・・・・

内張りの合成皮革はベタベタに劣化していて使用できません。

内張り交換のためには革を巻き込んだ口金金具を取り外す必要もあります。
触ることも困難なベタベタの内張りですので覚悟が必要です。

綺麗に使用されていますが底角には擦れ傷も・・・・

手はベタベタで真っ黒になりましたが解体が完了しました。
当然ながら二度とベタツキ劣化しないように本革で作成します。

忘れていましたがファスナーやロゴワッペンの取り外しも必要です。
汚れた手や服を綺麗にしたあと気がつきました。

今回はご要望どおり、スエード革で内張り作成しました。
ヌバックや床革などではなく本物のスエード革で贅沢仕様です。

底角のスレも補色しておきました。

高級ブランドでも内張りに本物のスエードを使用したバッグは少ないです。

内側は使用される本人しか見ない部分だけど優越感を味わえます。
何よりベタベタになることはありませんので大切に長くご愛用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

長年愛用されたグッチのショルダーバッグです。

内張りの合成皮革は劣化が見られます。

今回は赤系の色の布で内張り作成のご依頼を頂きました。

ショルダーベルトの付け根は芯材がボロボロで糸もほつれています。

偶然、当社スタッフと同じ身長でしたので斜めがけしてみましたが
ショルダーが短くて腰の上にバッグがあります。

お尻が隠れる位の長さに延長しながら両側の付け根も強化します。

内張りと両側のショルダーベルトを取り外し作成した内張りを取り付けて組み立てます。

ご依頼どおり赤い布で内張り作成しましたが、
外面のリボンの赤とマッチしていてカッコイイ！

両側の付け根を強化して延長したショルダーはバッグでお尻が隠れます。

使いやすくなると使用頻度も増え、これまで以上に愛着が増します。

大切に長くご愛用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

トカゲ革のケリータイプのバッグです。

持ち手の付け根が完全に切れています。

こちら側も首の皮一枚の状態です。

解体してみると紙の芯材が劣化してボロボロです。

紙の芯材は硬化すると柔軟性もなく粉々に砕けます。

持ち手全体の芯材を交換したり、
本体カブセの付け根革も強化しておくのが理想です。

ボロボロの芯材を取り除いたところです。
トカゲやヘビなど爬虫類の革は厚みも薄く芯材無しで強度を確保できません。

ここまでボロボロに切れた持ち手の付け根ですが、
強化芯材を入れ込んで形を形成しながら復元します。

持ち手付け根の復元強化加工の完了です。

こちら側も同様に。。。。

今回加工した持ち手の付け根は新品時より頑丈に仕上がっていますが、
ご覧いただいたように持ち手の芯材は硬化していますので、
出来る限り丁寧にご使用されることをお勧めします。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索